真実

スコルピオが取った行動にサソリオレンジとオウシブラックは警戒する。

OB「何だと？」
SO「何のマネだ…？」

その時、辺りに警報機の音が鳴り響く。

ｽｺ「説明してる暇は無いようだ」

スコルピオは彼が出てきた扉に向かって歩き始め、歩きながら何かのカードを後ろのサソリオレンジに投げ渡す。それをサソリオレンジは受け止め、それに視線を落とす。

ｽｺ「夜になったらそこに来い」
SO「……」
ｽｺ「真実を知りたいならな」

そう言ってスコルピオは扉の向こうへ去っていく。

OB「てめぇ、待て！」

駆け出そうとしたオウシブラックをサソリオレンジが｢待て！｣と言って止める。すると、スコルピオが去った扉からインダベーが飛び出してきた。
2人はインダベーと交戦する。

SO「一旦退（ひ）く！」

サソリオレンジは最初に入ってきた方に駆け出し、オウシブラックもそれに続いて駆け出す。インダベーがそれを追いかけその場に誰も居なくなると、スコルピオによって倒れ伏していたマーダッコが何事も無かったかのように起き出した。

マ「アタシを攻撃するなんて、スコルピオ…、一体どういうつもりなのかしら？」

一方、オリオン号ではホ座系からボイジャーで飛びたったラッキー達と通信していた。

ラ〈こちらラッキー。今ホキュータマを手に入れて、オリオン号に向かってる！〉
ﾗﾌﾟ〈惑星ベラ、楽しかったです〜！〉

そう言ったラプターのテンションはとても高い。

シ「ところでこっちはおったまげた状況でね。チャンプとスティンガーがスコルピオと接触した」
ハ〈マジで？！〉
ｽﾊﾟ〈2人は無事なんですか？〉
シ「チャンプからの報せでは、少々複雑な状況のようだ。何かあるかもしれない。至急、帰還してほしい」

通信を終えたラッキー達はスピードを上げてオリオン号へと向かう。そして通信を終えたオリオン号ではある異変が起きている事に小太郎が気がついた。

小「あれ…？ロゼは？」
ガ「ロゼが居ないガル！」
バ「え！？こんな時にどこ行っちゃったわけ？ちゃんロゼ」
シ「まさか…！1人でサソリ座系に向かったのか？！」
小「どういう事？」

小太郎の問いにショウは一瞬だけ黙ると、少しだけ話す事にした。

シ「スコルピオのことはロゼも探していたんだ。…いや、追っていた…、という方が正しいかな」
バ「どゆこと？なんでちゃんロゼが？」
小「もしかして…、ロゼが追ってるお姉さんの恋人だった人って……」
シ「あぁ…、スコルピオの事だ。だが…、ここから先は僕ちんからじゃなく、ロゼが話さなければならないと思うんだ。その時は静かに聞いてやってね。今は、サソリ座系に向かってしまったロゼが無事にスティンガー達と合流できていることを願おう」