裏のオークション
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オークション
『ねぇ、ノエル。本当にやるわけ?』
ノ「Oui.勿論さ」
『ハァ……
(どうせならあの子じゃなくて私がやるのに…)』
ため息をつく私服のアリスとノエルはジュレの扉を開ける。そこには、魁利、透真、初美花はもちろん、ノエルが呼び出したコグレが揃っていた。
ノ「『Bonjour.』
早速だけど、相談したい事があるんだよねぇ」
そう言ってノエルは事情を説明した。
魁「ルパンコレクションがオークションに?」
『会員制の秘密のオークション。非合法のね』
ノ「わけありの一品や…盗まれた美術品が出品されている」
ノエルはポケットの中から1枚の写真を取り出し、皆に見せる。写真には人魚の像の様なものが写っていた。
コ「それは……〝小さな泡〟
…どこで情報を?」
ノ「国際警察も役に立つでしょ?」
『ふふっ』
そんな2人の様子にコグレは呆れた様子でため息をついた。
透「どうする?現場ですり替えるか?」
ノ「Non non.
オークションなんだから、競り落とせばいいんだよ。
ね?コグレさん」
コ「なるほど。それで私を…
…ま、良いでしょう」
コグレは懐から小切手帳を取り出し、ノエルはそれを受け取る。
ノ「Merci.」
小切手帳をコグレから受け取ったノエルはコグレに背を向け初美花の正面に立つ。
ノ「それから…初美花ちゃん、一緒に来てくれるかな?」
初「え?私が?」
ノ「女性と2人の方が怪しまれずに済むからね」
ノエルは紳士的な所作で初美花に手を差し伸べる。初美花は困った様に視線を惑わせる。
そんな初美花はノエルのそばに居るアリスの表情に気付いていなかった。
魁「(女性と2人の方がって…なら、アリスと行きゃあいいのに…)」
透「(アリスの表情 が嫉妬に満ちてるな)」
『(これは仕事…これは仕事…)』
そんなこんなで結局初美花は同行し、ルパンコレクション「Les minuscules bulles 」を200万ドル、日本円の約2億円で競り落とした。
しかし、オークション会場に現れたギャングラー、グリスト・ロイドにコレクションを奪われてしまったのだった。
透「つまり…ギャングラーにしてやられたってわけか」
ノ「そんな、人聞きの悪い事言わないで欲しいなぁ」
魁「でもその通りっしょ?」
ノ「勝負はまだ始まったばかり。
はい、初美花ちゃん」
初「えっ?」
ノエルは複数枚の紙とペンケースを初美花の前に置く。
ノ「僕、言ったよね?ライバルの顔をよーく見ておいてって。似顔絵を描いてもらうよ」
初「え?なんで?」
ノ「あの会場に居た、誰かが犯人だからさ。
警戒厳重な会場に突然ギャングラーは出現した。外の連中に気付かれずに会場に入るのは不可能」
魁「なるほど。客に化けて潜り込んでたって事か」
初「でも…マスク付けてたでしょ?自信ないなぁ…」
ノ「大丈夫。あのマスクには、僕らみたいな認識障害機能は付いてないからね」
ノエルは自身の銀色のマスクを取り出してそう言った。そして、ノエルは初美花が座る正面の椅子を引いて座る。
ノ「僕も手伝うよ。一緒に想像しよう」
初「…うん」
そうして、ノエルと初美花はオークション会場に居た客達の似顔絵を描き始めた。
『(わかっていても……やっぱり複雑…)』
それから、似顔絵を全て描き終えた初美花は机に伏せ、ノエルは紙束を手に立ち上がる。アリスも立ち上がったノエルに気付き、出口に向かう。
ノ「それじゃ、『Au revoir.』」
2人はそう言って、ジュレを出て行った。
ジュレを出たノエルとアリスは国際警察の制服に着替えて国際警察のオフィスへと向かい、初美花が描いた似顔絵をジムに手渡した。
ジ「ノエルさん…アリスさん…これで探すんですか?ムリですよー」
ノ「大丈夫」
『探すのは、日本警察のデータベースの中』
アリスの発した言葉にジムは驚きの声を上げた。
ノ「多分、美術品の盗難関係で似ている人が見つかるよ。これは、フランス本部直属潜入捜査官からの命令だよ?」
ジ「り、了解しました」
そしてその後、ノエルとアリスはオークショニアに小切手に書き込まれた45万ドル、日本円の約4050万円でとある事の協力を仰いだのだった。
『ねぇ、ノエル。本当にやるわけ?』
ノ「Oui.勿論さ」
『ハァ……
(どうせならあの子じゃなくて私がやるのに…)』
ため息をつく私服のアリスとノエルはジュレの扉を開ける。そこには、魁利、透真、初美花はもちろん、ノエルが呼び出したコグレが揃っていた。
ノ「『Bonjour.』
早速だけど、相談したい事があるんだよねぇ」
そう言ってノエルは事情を説明した。
魁「ルパンコレクションがオークションに?」
『会員制の秘密のオークション。非合法のね』
ノ「わけありの一品や…盗まれた美術品が出品されている」
ノエルはポケットの中から1枚の写真を取り出し、皆に見せる。写真には人魚の像の様なものが写っていた。
コ「それは……〝小さな泡〟
…どこで情報を?」
ノ「国際警察も役に立つでしょ?」
『ふふっ』
そんな2人の様子にコグレは呆れた様子でため息をついた。
透「どうする?現場ですり替えるか?」
ノ「Non non.
オークションなんだから、競り落とせばいいんだよ。
ね?コグレさん」
コ「なるほど。それで私を…
…ま、良いでしょう」
コグレは懐から小切手帳を取り出し、ノエルはそれを受け取る。
ノ「Merci.」
小切手帳をコグレから受け取ったノエルはコグレに背を向け初美花の正面に立つ。
ノ「それから…初美花ちゃん、一緒に来てくれるかな?」
初「え?私が?」
ノ「女性と2人の方が怪しまれずに済むからね」
ノエルは紳士的な所作で初美花に手を差し伸べる。初美花は困った様に視線を惑わせる。
そんな初美花はノエルのそばに居るアリスの表情に気付いていなかった。
魁「(女性と2人の方がって…なら、アリスと行きゃあいいのに…)」
透「(アリスの
『(これは仕事…これは仕事…)』
そんなこんなで結局初美花は同行し、ルパンコレクション「
しかし、オークション会場に現れたギャングラー、グリスト・ロイドにコレクションを奪われてしまったのだった。
透「つまり…ギャングラーにしてやられたってわけか」
ノ「そんな、人聞きの悪い事言わないで欲しいなぁ」
魁「でもその通りっしょ?」
ノ「勝負はまだ始まったばかり。
はい、初美花ちゃん」
初「えっ?」
ノエルは複数枚の紙とペンケースを初美花の前に置く。
ノ「僕、言ったよね?ライバルの顔をよーく見ておいてって。似顔絵を描いてもらうよ」
初「え?なんで?」
ノ「あの会場に居た、誰かが犯人だからさ。
警戒厳重な会場に突然ギャングラーは出現した。外の連中に気付かれずに会場に入るのは不可能」
魁「なるほど。客に化けて潜り込んでたって事か」
初「でも…マスク付けてたでしょ?自信ないなぁ…」
ノ「大丈夫。あのマスクには、僕らみたいな認識障害機能は付いてないからね」
ノエルは自身の銀色のマスクを取り出してそう言った。そして、ノエルは初美花が座る正面の椅子を引いて座る。
ノ「僕も手伝うよ。一緒に想像しよう」
初「…うん」
そうして、ノエルと初美花はオークション会場に居た客達の似顔絵を描き始めた。
『(わかっていても……やっぱり複雑…)』
それから、似顔絵を全て描き終えた初美花は机に伏せ、ノエルは紙束を手に立ち上がる。アリスも立ち上がったノエルに気付き、出口に向かう。
ノ「それじゃ、『Au revoir.』」
2人はそう言って、ジュレを出て行った。
ジュレを出たノエルとアリスは国際警察の制服に着替えて国際警察のオフィスへと向かい、初美花が描いた似顔絵をジムに手渡した。
ジ「ノエルさん…アリスさん…これで探すんですか?ムリですよー」
ノ「大丈夫」
『探すのは、日本警察のデータベースの中』
アリスの発した言葉にジムは驚きの声を上げた。
ノ「多分、美術品の盗難関係で似ている人が見つかるよ。これは、フランス本部直属潜入捜査官からの命令だよ?」
ジ「り、了解しました」
そしてその後、ノエルとアリスはオークショニアに小切手に書き込まれた45万ドル、日本円の約4050万円でとある事の協力を仰いだのだった。