ラッキーペンダント

ジュレで魁利達も先日逃げたギャングラー達の情報を探している頃、国際警察でもジムによってギャングラーの情報を探していた。

ヒ「どうだい、ジム？」
ジ「今のところ何も。ノエルさんとアリスさんが描いたこれを元に探しているんですが…」

ジムはそう言いながら、スケッチブックを見せ、後ろにいた咲也がそれを受け取る。
そこには似ているのかいないのか分からない、ライモンとギーウィの似顔絵が描かれていた。それを見た圭一郎達は唖然とする。そしてセンターテーブルで優雅にティータイムに入っているノエルとアリスを見る。

つ「本当にこんな奴なのか？」
ノ「『Oui.そっくりだよ/Oui.そっくりよ』」

その頃、ジュレでは──

初「うそうそ、チケット取れたんですか？！
｢Toyflowz（トイフロウズ）｣のライブ倍率20倍の？！」
客「そうなの！全公演アリーナ最前列！連番で！」
初「すごーい！」
客2「このラッキーペンダントのおかげ！」

そう言って、初美花と話していた3人の客のうちの1人が首から提げたペンダントを初美花に見せる。

客3「これ買ってから、ツキまくっててやばいんだよねー！」
客2「そう。先週もウチら全員宝くじ買ったら当たったの」

それらの話をカウンターで魁利と透真も聞いていた。

魁「有益な情報じゃね？」

魁利の持っているスマホの口コミでもラッキーペンダントについての情報があった。
ラッキーペンダントの話で盛り上がっている客3人の所に魁利は初美花を押しやって話に入り込む。

魁「ねぇ、お姉さん。そのペンダント、どこに売ってんの？」

その夜、魁利は客から聞いた情報でとあるクラブに向かっていた。その頃、国際警察では──

『ねぇ、これなんかちょっと怪しくない？』
ノ「ん？」

アリスも、昼間に魁利が見ていた口コミサイトと同じサイトにてラッキーペンダントについての記載を見つけていた。アリスはその記載されている画面をノエルに見せる。

ノ「うーん…。たしかに、ちょっと気になるね」

アリスとノエルが話していると圭一郎が2人に声をかける。

圭「とあるクラブでギャングラーが潜んでいるとの情報が入った。お前達はどうする」

アリスとノエルは顔を見合わせると頷いた。

『もちろん…』
ノ「僕達も同行しよう」