2人の正体

─国際特別警察機構・日本支部─

戦力部隊のオフィスには、事務ロボットのジム・カーターだけしかいなかった。そこに管理官のサミュエル・ヒルトップがオフィスに入ってきた。

ヒ「Good morning.ジム」
ジ「おはようございます！」
ヒ「圭一郎達は誰も来ていないのかい？」
ジ「3人とも取調室です。例の快盗ルパンホワイトとルパンエックス！
なんと、圭一郎さんが早速捕まえてきたんです！」
ヒ「What？！」

ジムの言ったことにヒルトップは驚いた。
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─BISTROT Jurer─

魁利はジュレに戻り先程の男女の事を、表向きは｢BISTROT Jurer｣のシェフで裏ではルパンブルーである宵町透真と表向きは｢BISTROT Jurer｣の店員で裏ではルパンイエローである早見初美花に話した。

魁「ヤベェな…完全に俺らの正体知ってるわ」
初「どどどどどどうしよう！
どうしよう、ねぇ！」
透「そいつらは警察に捕まったんだよな？」

透真が魁利に聞く。

魁「ああ、喋られたらアウトだ」
初「もうここにはいられないよ…。そうだ、夜逃げ！夜逃げの準備とかしといた方がいいかな？」
透「落ち着け、初美花」

焦っている初美花に透真が声をかける。

透「まだ間に合うかもしれない」
初「えっ？」
魁「透真、お前まさか…」
透「国際警察に乗り込んで、ルパンホワイトとルパンエックスを連れ出す」

そして、所は戻って国際警察。先程の男女は取調室にて取り調べを受けていた。

エ「へぇ…ここが国際警察日本支部か」

そう言って当たりを見回している男に圭一郎は｢随分と余裕だな｣と言う。そして、男女に国際警察の警察官でパトレン3号の明神つかさが問う。

つ「まず、名前を聞かせてもらおう」
『私はアリス。霧矢アリスよ』
ノ「僕はノエル。高尾ノエル。気軽にノエルって呼んでもらって構わない。…あ、彼女の事もアリスって呼んで」
『ハァ…』

エックス改めノエルの言ったことにホワイト改めアリスは呆れたようにため息をついた。そして、尚もノエルは話し続ける。

ノ「年齢は26歳、アリスもね。血液型はB型、アリスはA型。好きな食べ物は、エスカルゴ。アリスはガトーショコラ」
つ「ハァ…ふざけてるのか？」

つかさは、ため息をついてそう言った。

ノ「ふざけてないさ。必要な情報だろう。だって僕らはそう、春の陽だまりのように暖かな友情を築くのだから！」
『ノエル…。ハァ……』

ノエルの発言にアリスはため息をついた。
圭一郎は机を叩き、ノエルとアリスの方に身を乗り出す。

圭「何が友情だ！快盗と築く友情などない！」

そう言いながらノエルに掴みかかりそうな圭一郎を国際警察の警察官でパトレン2号の陽川咲也が宥め、抑える。そしてそこにヒルトップが入ってくる。

ヒ「Stop!」
咲「あ、ヒルトップ管理官…」
ヒ「彼らは国際警察フランス本部から来た警察官だ」

それを聞いた3人は、ノエルとアリスの2人を見る。