仮面ライダーブレイブ レベル50

エグゼイドはゲキトツロボッツのバグスター・ガットンバグスターと戦っていたが、途中でゲンムが乱入しタドルファンタジーのゲーマを召喚される。
追い詰められたエグゼイドのガシャットを横から割り込んだ飛彩がゲーマドライバーから抜き取る。

エ「何すんだよ…！」
飛「ガシャットを奪えるものなら…奪ってみろ」

そう言ってガシャットをゲンムに見せる飛彩の様子を大我、美琴、ニコが柱の陰から伺っていた。

ゲ「行け」

ゲンムの一言でファンタジーゲーマが飛彩に向かっていく。飛彩はファンタジーゲーマの攻撃を素早く軽い身のこなしで躱していく。

『へぇー…鏡もやるわね、意外と…』

美琴が呟く間も飛彩は足場を見つけてひさしの上にファンタジーゲーマを誘き寄せる。

飛「研修医にできて……俺にできない事はない…！」

飛彩はファンタジーゲーマが向かってきたと同時にひさしから飛び降りる。すると、飛彩の傍にあった混乱化のメダルをファンタジーゲーマが取った。

明「わざと惹きつけた？！」
エ「……！」

混乱したファンタジーゲーマはゲンムとガットンバグスターに向かって攻撃していく。
突進してきたファンタジーゲーマを受け止めるゲンムだったが、ファンタジーゲーマに弾き飛ばされその拍子にガシャットギアデュアルβが落ち、飛彩はそれを拾った。

明「ゲンムのガシャット…ゲットだ！」
ゲ「なるほど…考えたな。だが無駄だ。そのガシャットはレベル50（フィフティー）。レベル5（ファイブ）までしか到達してない君に、扱える代物じゃない」
飛「使いこなしてみせる」

飛彩はゲーマドライバーを腰に装着し、ガシャットギアデュアルβのダイヤルを回した。

TADDLE FANTASY！
Let's Going King of Fantasy！

飛「変身」

飛彩はガシャットを挿し込むとレバーを開放した。

デュアルガシャット！
ガッチャーン！デュアルアップ！
タドルメグルRPG！タドールファンタジー！

飛彩は仮面ライダーブレイブファンタジーゲーマーレベル50に変身した。しかし、変身したブレイブの瞳は赤く光っていた。
ブレイブがマントを翻しながらエグゼイドと明日那の方を向くとバグスターウイルスが湧き出てくる。どうやら暴走状態にあるらしく、エグゼイドと明日那にバグスターウイルスが向かっていく。

ゲ「フンっ…身体を乗っ取られたか」

それらの光景を陰で見ていた美琴は徐ろに白衣のポケットに手を入れ、黒いガシャットを取り出す。

ニ「美琴？何そのガシャット？」
大「美琴…てめえそれを使う気か？よせ…！」
『でも、これを使う覚悟を決めなきゃ…こっちがやられるのよ？』

美琴が手にしていた黒いガシャットには｢なでしこウォーリア｣のロゴ…。
大我がガシャットを持つ美琴の手首を掴み、使用を止めていたその時……。

ブ「研修医と…一緒にするな…」

その一言でバグスターウイルスが一斉に動きを止める。

ゲ「！？なんだと…！」
ブ「俺は…世界で一番の…ドクターだ！！」

そう言ってブレイブがマントを翻しながらゲンムとガットンバグスターの方を向くと忽ちバグスターウイルスが消えていった。

ブ「何者にも乗っ取られず…使命を成し遂げる意志の強さ…」
エ「意志の…強さ…？」
ブ「それこそが…人の命を扱う…選ばれたドクターの証だ！」

そう言って再びマントを翻すブレイブの瞳が金色に戻った。