打倒MのParadox

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奪われるガシャット

ブレイブはバグスターウイルス達に攻撃していき、その攻撃は全て「HIT!」と表示される。しかし、エグゼイドの攻撃には全て「MISS」と表示される。それはリボルに対しても同様だった。

エ「やっぱり…。俺の攻撃が効かない…」
リ「フンッ!味方に攻撃が効かないのは当然だろう!」
エ「味方…?俺が?」
リ「その通り!エグゼイドに勝利を与え、自分は完全な存在となるのだ!」
エ「(俺をゲームで勝たせようとしてる?それが患者のストレス…)
…あ、そっか!ブレイブ!ここは任せる!」
ブ「おい!」

ブレイブにその場を任せ、走って行こうとしたエグゼイドの前に、ゾンビゲーマーレベルXが現れる。

エ「ゲンム…」
ゲ「ガシャットを全て回収する」
エ「…!」
──────────────────────────
一方、その頃の大我と美琴はCRを訪れていた。

『(これ、私なら開けられたよね?院長には少し申し訳ない事をしたかも…)』

大我は開いた扉からCRの病室へ向かっていく。

灰「宝生君の事は聞いたぞ。確証はあるのか?彼をどうする気だ?目的は──…」

そこで灰馬が閉まっていく扉に挟まれる。

明「大我?…に美琴?」

偶然通りかかった明日那がその場にいないはずの大我と彼のそばに居る美琴に首を傾げ、扉に挟まれている灰馬を見つけて駆け寄っていく。
大我と美琴は病室に入る。

ニ「大我!美琴!」
大「お前の入院先はここじゃないだろう」
ニ「迎えに来てくれたんだぁ」

そう言ったニコに大我は少し視線を彷徨わせた。その様子に美琴はクスッと笑った。
──────────────────────────
場所は戻り、バグスターウイルスを倒したブレイブはゲンムと戦っているエグゼイドとそれを阻止しようとしているリボルの元に駆けていく。

ブ「何をしている!」

ブレイブはドレミファビート、エグゼイドはマイティブラザーズXXのガシャットを取り出す。

ゲ「レベルアップなどさせない」

そう言ってゲンムはガシャコンバグヴァイザーの2つのボタンを同時に押す。

CRITICAL DEAD!

2人はガシャットを起動したが、ゲーマドライバーに挿し込む間もなく、変身解除させられてしまった。2人は地面に転がる。
リボルはそれに「防衛作戦終了」と言って去っていく。

飛「くっ……」

ゲンムは倒れている飛彩の元に近寄って、その傍に転がるタドルクエストとドレミファビートのガシャットを拾う。

ゲ「これで君はもう変身できない」

飛彩は「返せ!」とゲンムの足に縋り付き、その手に手を伸ばすが、弾かれてしまい、再び地面に倒れる。

ゲ「君もガシャットを渡せ」

ゲンムは次に永夢に近寄っていく。

永「嫌だ…」

拒む永夢をゲンムが胸ぐらを掴んで強制的に立ち上がらせる。

永「やめろ……!」

その時、永夢の瞳が不意に赤くなり───

永「やめろ!!」

ゲンムを払い除けた永夢から衝撃波のようなものが生まれ、ゲンムは弾き飛ばされる。

飛「……!」

永夢の赤くなっていた瞳が元に戻ると同時に笑い声が聞こえ、永夢は振り返る。そこには洋風の像の台座に座ったパラドがいた。

パ「ゲンム、約束が違うだろう。俺の楽しみを邪魔する奴は容赦しない。たとえお前でも。
永夢、次は俺と遊ぼう!な?」

パラドは台座から下りると同時に粒子となって消え、ゲンムもいつの間にか姿を消していた。
ゲームエリアがきえ、元の病院の屋上の景色に戻る。
永夢は倒れ伏したままの飛彩に駆け寄る。

永「飛彩さん、大丈夫ですか?」

飛彩は永夢の差し出された手を払い除ける。

飛「情けなど…ノーサンキューだ」
永「飛彩さんのガシャットは僕が何とかします。ほんとにありがとうございました!」

何故かお礼を言われた事に飛彩は驚き、顔を上げる。

永「飛彩さんのお陰で患者の手掛かりが掴めました」

永夢は飛彩に一礼すると病院内に戻っていく。
その後飛彩は立ち上がり、去っていく永夢の背中を見つめる。

飛「間違いない…。あいつはゲーム病だ。あいつの身体しんたいにはバグスターが…。
……しかし、ガシャットがなければ……」
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