加勢

永夢は前にも相手にした男─竜崎一茂、そして、駆けつけたタケルの仲間である深海マコトとアランは前に美琴が相手にした女─武田上葉、さらにタケルが東吾から生まれたバグスター、ハテナバグスターに生身で立ち向かっていくが、当然適わず、東吾もDr.パックマン改め財前美智彦の持つバグヴァイザーの中に囚われてしまう。
永夢、タケル、アラン、マコトはそれぞれ地面に倒れてしまう。

永「（ごめん…東吾くん…）」

竜崎が倒れている永夢に近づいていこうとした時、永夢と竜崎の間に貴利矢が回し蹴りしながら割って入る。彼はサングラスを外し、そして珍しくいつもの赤いレザージャケットに袖を通していた。
そして、さらに飛彩、大我、美琴も倒れている永夢の前に並び立つ。

飛「無様だな。それでもドクターか？」
大「てめえらの好き勝手にはさせねえぞ？」
『私もあなた達とは因縁みたいなのがありそうなのよね』
貴「新種ウイルスとは…面白いじゃないのォ…」

飛彩が白衣のポケットからひとつのガシャットを取り出し、永夢に差し出す。永夢はそれを受け取る。

永「これは…」
飛「幻夢の社長からの預かり物だ」

永夢は飛彩から受け取ったガシャットを見つめる。
そして、彼らの前に竜崎と武田が立ちはだかる。

竜「そちらがその気なら…こちらも」

竜崎はプロトドラゴナイトハンターZのガシャットを手前に構える。

武「お仕置よ」

武田もプロトギリギリチャンバラのガシャットを見せる。

飛「お前達の相手は俺だ」

しかし、そこにマコトとアランが割り込んでくる。

ｱﾗ「退け！」
マ「そいつは俺が倒す！」
貴「無理すんなよ。その体で」

貴利矢がアランの隣に立つ。

ｱﾗ「私は戦う」
大「誰だか知らねえが、ただもんじゃなさそうだな」
『既にボロボロなのにね』

大我と美琴もマコトの隣に立つ。
竜崎と武田はアイコンタクトを摂ると、武田が向かって左に駆けていき、飛彩、美琴、マコトが追いかける。そして、竜崎も向かって右に駆けていき、大我、貴利矢、アランが追いかけた。