パックマン…？

その日、4人組の男女に幻夢コーポレーションが襲われ、バグヴァイザーとプロトガシャットが強奪された。
そして、CRには沢山の救急通報が入っていた。
美琴は永夢を呼びに行った明日那、永夢より一足先に救急通報のあった場所に向かうと、そこには大量のパックマンが人々を襲っていた。

『えぇ…？』

美琴の後に駆けつけてきた永夢と明日那もその光景に驚く。

永「あれって…」
永･ポ「パックマン？！」
ポ「こんなウイルス、見た事ない…」
『そもそもなんでこんなウイルス…バグスターなの…？』
（ツ「私にも分からないわ…。こんなウイルス…ポッピーピポパポと同じで見た事ないもの」）
『(そんな…。じゃあ、打つ手なしって事…？)』
永「とにかく、除去するしかありません！」

永夢と美琴はゲーマドライバーを取り出し装着する。
そこに、3人の男女─天空寺タケル、月村アカリ、山ノ内御成─がやってくる。永夢と美琴はその3人を見る。
永夢がふと、制服を着た男子高生─タケルに視線を向けると、その腰には特徴的なベルト─ゴーストドライバーが巻かれていた。
タケルも永夢に視線を向け、腰のゲーマドライバーをみる。

永･タ「そのドライバー！！」

2人はお互いのドライバーを指差しながら近寄る。美琴と明日那もアカリと御成も2人に駆け寄っていく。

明「何？」
ア「知り合い？」
タ「前に一度だけね」

その時、沢山のパックマンがこちらに向かってくる。

『危ないっ！』

皆は手で払いながらも襲ってくるパックマンから逃れる。しかし、パックマン達はタケルにばかり向かっていく。

全「『？！』」
ア「なんでタケルだけ狙われるの？」

そして、ついにタケルはパックマン達に噛みつかれ、飛ばされたタケルは地面を転がる。
その時、腰に装着していたゴーストドライバーがタケルの意図せず消え去る。

タ「…！？」

それを見ていたアカリや御成は驚く。

ア「ゴーストドライバーが消えた…？」

永夢、美琴、明日那もその光景に眉を寄せる。
タケルは立ち上がり、ゴーストアイコンを開眼させようとするも、反応しない。

タ「なんで変身できないんだ…？」
御「まさか…最近、変身してなかったからでは？」

御成はあたふたといった感じで、隣のアカリに問いかける。

永「みんなは下がっててください！」
『ここは私達が』

永夢は明日那、アカリ、御成を下げて、美琴は永夢と共に3人の前に出る。
永夢と美琴はそれぞれのガシャットを取り出し、永夢は顔の横で構え、美琴は左胸の前で構え、ガシャットの起動スイッチを押した。

MIGHTY ACTION X！
NADESHIKO WARRIOR！

2つのゲームエリアが辺りに拡がっていく。

タ･ア･御「……？！」

タケル達3人は初見の為、驚いている。
永夢はゲームエリアが広がると、一陣の風が吹き、口角を上げる。

永「変身！」
『変身』

ガシャット！
レッツゲーム！メッチャゲーム！
ムッチャゲーム！ワッチャネーム？！
アイム ア カメンライダー！

タケル、アカリ、御成は若干二頭身のアクションゲーマーレベル1、ウォーリアゲーマーレベル1に変身した永夢と美琴に目を見開いて驚く。

エ「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ！」
ブ『任務開始』