ツバキ

戦闘を終え、変身を解除した3人の周りの景色がCRの病室に戻った。
美琴はCRの病室を静かに退室し、途中で貴利矢とすれ違ったのも気にせずCRを後にした。
美琴は病院の中でも人気のない場所まで移動していた。人気のない所まで移動した美琴の目が赤く光ると、美琴の体から薄紫色の微粒子が溢れ、それが人の形を作っていく。

『…ツバキ…』

美琴から出てきたのは、白いミニスカート丈の着物を着た紫髪の女─美琴に感染している〝ナデシコウォーリア〟のバグスター・ツバキだった。

ツ「やっぱり、落ち着かないの？大我がいないと」
『別に、そんなことはないわよ。私はいつも通り』
ツ「そう？まあ、ガシャットを手に入れられるといいわね」

ツバキは頷くと再び美琴の中へと薄紫色の微粒子となって戻った。ツバキが戻った際にも美琴の瞳が赤く光った。

『フゥ…』

美琴は一息つくと、歩を進めその場を去った。