女医と闇医者の友人

その日、外科手術中の飛彩以外の美琴を含めたCRメンバーとそして大我は緊急通報により現場へと向かった。
現場に着くと既に患者はバグスターに乗っ取られており、バグスターの姿に変化していた。

デ「我はディアンシスバグスター。位は30。我に挑むものはお前達か？」
『〝なでしこウォーリア〟のバグスターね。それにレベル30（サーティー）とはね』
大「お前は今はガシャットを持ってねえんだ。下がってろ。俺が行く」

BANG BANG SIMULATIONS！
I ready for Battleship！

大「第伍拾戦術、変身」

デュアルガシャット！
ガッチャーン！デュアルアップ！
スクランブルだァ！出撃発進！
バンバンシミュレーションズ！発進！

シミュレーションゲーマーレベル50となったスナイプはディアンシスバグスターに向かっていく。永夢もダブルアクションゲーマーXXに変身し、ディアンシスバグスターと交戦し始める。

『(やはり私にもレベル50（フィフティー）のガシャットを手に入れるしかないか…)』

スナイプとエグゼイドがディアンシスを追い詰め、彼らに押し負けたディアンシスは患者の中へと戻り、患者は姿を見せた。美琴とそしてディアンシスが患者に戻った事で変身を解いた大我は見覚えがあった。

大「『神崎…？/美怜（みれい）…？』
明「2人とも患者の事知ってるの？」
永「まずはそれよりも彼女をCRに運びましょう！」

一同は患者・桜城（さくらぎ）（旧姓・神崎）美怜をCRに運び入れた。
目を覚ました美怜は起き上がり周りを見渡す。

『お目覚め？』
美「え…美琴？それに花家も…どうして？」
大「神崎、お前はバグスターウイルスに感染した」
美「そっか……うん。迷惑かけちゃうけどよろしく、2人とも」
『ゲーム病はストレスが原因で発症する。その原因に心当たりは？』

美琴に問われた美怜は初対面である永夢達に名乗り、事情を話す事にした。

美「私、桜城美怜っていいます」
明「あれ？でもさっき大我、神崎って呼んでなかったっけ？」
美「あ、花家が言う｢神崎｣は私の旧姓で。今の｢桜城｣という姓は旦那の苗字なんです。
私、別の病院で医師をしていて…それで、少し…」
永「安心してください。あなたのゲーム病は必ず治しますから」
美「ありがとうございます」
『美怜、旦那の連絡先は？」
美「えっと……はい、これ」

美琴に問われ、美怜はすぐそばに置かれていたバッグからスマホを取りだし旦那の連絡先を呼び出すと美琴にその画面を見せる。美琴はその番号をメモする。

『ありがと。美怜の事、連絡してくるから』
美「うん…」

美琴は美怜の旦那に連絡するため、病室を出て行く。そして大我も静かに美琴の後を追って病室を出ていった。

美「………」
永「あの、どうかしましたか？」
美「あ、いえ…美琴と花家、変わったなって思って…。
あの2人、よく笑って笑顔が似合う人達だったのに…。それにあの白髪の部分もどうかしのかなって…。
あの2人と一緒に働いてるんですよね？また何かあったんですか？」
明「それは……」

1人、美琴と大我がよく笑顔を見せていた事を明日那が言葉を発するが、詳しく事情を話す事ができない為に口ごもってしまう。しかし、美怜の言葉に引っ掛かりを覚えた。

明「あれ…〝また〟…？」
美「え？あ…ああ、中学時代に少し…色々あって」
永「桜城さんは美琴さんと大我さんのお知り合いなんですよね？」
美「はい。美琴と花家とは、中学時代の同級生で。高校も医大も、2人とは違う所に行きましたけど、友人なんです」
永「(美琴さんと大我さんの学生時代…。全然想像できない…)」