越境捜査
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1枚だけ
翌日、3人はスイーツ店に居た。出入口に近い位置に浅輪、その手前に新藤、新藤の左隣に朱璃という順に席に着いている。
3人が座るテーブルに浅輪の妻・倫子が飲み物を出していく。
浅「早いなぁ、飲むのが」
新「アチッ」
『気をつけなさいよ…』
倫「大丈夫?」
新「バイト始めたんすか?」
倫「うん。お友達のお店なんだけど、その子が今度子供産むから、その間お願いできないかって」
浅「そうそう」
倫「ここだとさ、お菓子も試せるしねー」
そう言いながら倫子は3人の前に「サービスでーす」と人型のクッキーを出す。
新「ありがとうございます!
え、『可愛い!』」
倫「ははっ、ハモってる!」
新「え、この1枚だけ口開いてるのラッキーなんですか?」
『あ、ホントだ』
倫「おっ、当たりピンポコリン!」
新「ピンポコリン!」
浅「1枚だけなの?」
倫「そうそう!
よく分かったね?」
新「いやぁ、分かりますよ」
『さすが』
新「えぇ〜?」
朱璃に褒められ嬉しそうな反応をする新藤とその光景を見てニヤつく倫子というやり取りがある傍で浅輪は1枚だけ口の開いてるクッキーを手にする。すると浅輪が何か閃いたようだ。
浅「1枚だけ…?………。
フロント企業…半グレ集団…横領…。……!もしかして…!」
浅輪はスっと突然、席を立つ。
浅「ごめん!いただきます!」
浅輪はそのまま出入口に向かいながら手にしたクッキーを口に含む。それに戸惑いながらも倫子はにこやかに返事をして出ていく浅輪を見送り、新藤はそんな浅輪を追おうとするが会計の事を思い出して財布を出そうとする。
倫「え?ああ、大丈夫!」
そう言って倫子は新藤を送り出す。そんな倫子に新藤はお礼を言って先に行ってしまった浅輪を追いかける。
『倫子さん、ありがとうございました!あの、お菓子は貰っていくので!』
朱璃もそう言って、新藤の後に続いて行った。倫子は慌ただしく店を出た3人に「頑張って」とエールを送ったのだった。
警視庁に戻った3人は慌ただしく特捜班に戻ってくる。
浅「もう1回!お願いします」
それを皮切りに、それぞれ再捜査を行っていく。浅輪、新藤、朱璃の3人は当然、再びマザー餃子の本店を訪れる。そして、最初に話をした女性従業員に浅輪はとある従業員の事を聞く。
女性「あぁ、あの子なら辞めちゃったわよ?」
浅「えっ」
新「え、『辞めた?!』」
女性「うん」
3人は顔を見合わせる。
浅「あの、ちょっと厨房見せてもらってもいいですか?」
女性「厨房?」
浅「えぇ」
翌日、3人はスイーツ店に居た。出入口に近い位置に浅輪、その手前に新藤、新藤の左隣に朱璃という順に席に着いている。
3人が座るテーブルに浅輪の妻・倫子が飲み物を出していく。
浅「早いなぁ、飲むのが」
新「アチッ」
『気をつけなさいよ…』
倫「大丈夫?」
新「バイト始めたんすか?」
倫「うん。お友達のお店なんだけど、その子が今度子供産むから、その間お願いできないかって」
浅「そうそう」
倫「ここだとさ、お菓子も試せるしねー」
そう言いながら倫子は3人の前に「サービスでーす」と人型のクッキーを出す。
新「ありがとうございます!
え、『可愛い!』」
倫「ははっ、ハモってる!」
新「え、この1枚だけ口開いてるのラッキーなんですか?」
『あ、ホントだ』
倫「おっ、当たりピンポコリン!」
新「ピンポコリン!」
浅「1枚だけなの?」
倫「そうそう!
よく分かったね?」
新「いやぁ、分かりますよ」
『さすが』
新「えぇ〜?」
朱璃に褒められ嬉しそうな反応をする新藤とその光景を見てニヤつく倫子というやり取りがある傍で浅輪は1枚だけ口の開いてるクッキーを手にする。すると浅輪が何か閃いたようだ。
浅「1枚だけ…?………。
フロント企業…半グレ集団…横領…。……!もしかして…!」
浅輪はスっと突然、席を立つ。
浅「ごめん!いただきます!」
浅輪はそのまま出入口に向かいながら手にしたクッキーを口に含む。それに戸惑いながらも倫子はにこやかに返事をして出ていく浅輪を見送り、新藤はそんな浅輪を追おうとするが会計の事を思い出して財布を出そうとする。
倫「え?ああ、大丈夫!」
そう言って倫子は新藤を送り出す。そんな倫子に新藤はお礼を言って先に行ってしまった浅輪を追いかける。
『倫子さん、ありがとうございました!あの、お菓子は貰っていくので!』
朱璃もそう言って、新藤の後に続いて行った。倫子は慌ただしく店を出た3人に「頑張って」とエールを送ったのだった。
警視庁に戻った3人は慌ただしく特捜班に戻ってくる。
浅「もう1回!お願いします」
それを皮切りに、それぞれ再捜査を行っていく。浅輪、新藤、朱璃の3人は当然、再びマザー餃子の本店を訪れる。そして、最初に話をした女性従業員に浅輪はとある従業員の事を聞く。
女性「あぁ、あの子なら辞めちゃったわよ?」
浅「えっ」
新「え、『辞めた?!』」
女性「うん」
3人は顔を見合わせる。
浅「あの、ちょっと厨房見せてもらってもいいですか?」
女性「厨房?」
浅「えぇ」