越境捜査
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新たな遺留品
浅輪、新藤、朱璃は再び毛利建二宅を訪れ、本人に話を聞く。朱璃が「BOURN」の社長に見せてもらった車のサンバイザーにあったレシートを見せる。
新「あなたが湯川の会社に行ったのは分かってるんですよ」
浅「本当に関係ないって言うんだったら、被害者の…お父さんの事を考えて、全部話してもらえませんか?」
少しの間黙っていた毛利建二が口を開く。
息子「親父は、殺されて当然の人間でした」
新「『えっ?』」
息子「ずっとここ何十年も海外の黒社会と繋がってて…。要は、マフィアのフロント企業です」
毛利建二から聞いた事実に3人は顔を見合わせる。
息子「輸入食材に混ぜて、海外から覚せい剤を密輸入してました…。
私はそれを断ち切りたかった。だから、どうしても社長になる必要があったんです。悪いのは上層部の人間達だけで、現場で働く人間達は何も知りません。彼らの為にも、まともな会社にしたかったんです」
『横浜に行ったのは?』
息子「うちが密輸した覚せい剤が、イベントで流れてるって聞いたもんですから話を聞きに…。
事件で使われたライフルも、親父が闇で手に入れた物が盗まれたんだと思います。隠し持ってるのを見た事がありますから」
浅「残念ですが…強制捜査が入る事になると思います」
息子「覚悟してます。現場の人間を集めて、一からやり直すつもりです。…じゃなきゃ、親父が死んだ意味もなくなる…」
毛利建二から話された内容に、3人の表情は固くならざるを得なかった。
そして、警視庁に戻った一同はそれぞれの新事実を開示していった。
青「大丈夫かよ?これじゃあ犯罪を犯したの被疑者の方じゃなくて被害者の方じゃねえかよ」
そう言いながら青柳は資料を丸めて新藤の頭を叩こうとしたのに対して矢沢が「パワハラですよ」と咎めて未遂となる。
村「ここに来て被疑者全員白か…」
新「あ゙あ゙ー分かんない!」
『謎すぎる…この事件…』
正しく全員お手上げ状態といった様子だった。
新「うーん…何なんすかね?この事件…」
浅輪、新藤、朱璃は廊下を歩いていた。
新「繋がってるようで繋がってないっ!」
『確かに…』
浅「いやぁ、終わったわけじゃないんだからさぁ」
新「ああまぁ、そうですけど…」
すると突然曲がり角から男性が1人、3人の前に立つ。その人物は警視庁総務部広報課主査の国木田誠二だった。
国「あなた達、現場にいましたよね?操作に関わってますか?」
浅「えぇ、まあ…」
国木田はそれを聞くとジャケットのポケットからハンカチに包まれた1つの腕時計をハンカチごと浅輪に手渡す。
浅「これは?」
国「橋の下を歩いていたら、偶然見つけました。被害者が落としたものでしょう」
浅「…え、なんで僕に…?」
国「私は広報課です。捜査に関わる立場ではないんで…君達が発見した事にして、上に挙げといてください」
国木田は一礼すると3人に背を向けて去っていった。それを見送ると新藤が口を開く。
新「被害者が落としたって…腕時計別でありましたよね?」
浅「………」
新藤の問いかけに浅輪が手渡された時計を見ると、その時計は〝12時05分22秒〟の位置で針が止まっていた。
浅輪、新藤、朱璃は再び毛利建二宅を訪れ、本人に話を聞く。朱璃が「BOURN」の社長に見せてもらった車のサンバイザーにあったレシートを見せる。
新「あなたが湯川の会社に行ったのは分かってるんですよ」
浅「本当に関係ないって言うんだったら、被害者の…お父さんの事を考えて、全部話してもらえませんか?」
少しの間黙っていた毛利建二が口を開く。
息子「親父は、殺されて当然の人間でした」
新「『えっ?』」
息子「ずっとここ何十年も海外の黒社会と繋がってて…。要は、マフィアのフロント企業です」
毛利建二から聞いた事実に3人は顔を見合わせる。
息子「輸入食材に混ぜて、海外から覚せい剤を密輸入してました…。
私はそれを断ち切りたかった。だから、どうしても社長になる必要があったんです。悪いのは上層部の人間達だけで、現場で働く人間達は何も知りません。彼らの為にも、まともな会社にしたかったんです」
『横浜に行ったのは?』
息子「うちが密輸した覚せい剤が、イベントで流れてるって聞いたもんですから話を聞きに…。
事件で使われたライフルも、親父が闇で手に入れた物が盗まれたんだと思います。隠し持ってるのを見た事がありますから」
浅「残念ですが…強制捜査が入る事になると思います」
息子「覚悟してます。現場の人間を集めて、一からやり直すつもりです。…じゃなきゃ、親父が死んだ意味もなくなる…」
毛利建二から話された内容に、3人の表情は固くならざるを得なかった。
そして、警視庁に戻った一同はそれぞれの新事実を開示していった。
青「大丈夫かよ?これじゃあ犯罪を犯したの被疑者の方じゃなくて被害者の方じゃねえかよ」
そう言いながら青柳は資料を丸めて新藤の頭を叩こうとしたのに対して矢沢が「パワハラですよ」と咎めて未遂となる。
村「ここに来て被疑者全員白か…」
新「あ゙あ゙ー分かんない!」
『謎すぎる…この事件…』
正しく全員お手上げ状態といった様子だった。
新「うーん…何なんすかね?この事件…」
浅輪、新藤、朱璃は廊下を歩いていた。
新「繋がってるようで繋がってないっ!」
『確かに…』
浅「いやぁ、終わったわけじゃないんだからさぁ」
新「ああまぁ、そうですけど…」
すると突然曲がり角から男性が1人、3人の前に立つ。その人物は警視庁総務部広報課主査の国木田誠二だった。
国「あなた達、現場にいましたよね?操作に関わってますか?」
浅「えぇ、まあ…」
国木田はそれを聞くとジャケットのポケットからハンカチに包まれた1つの腕時計をハンカチごと浅輪に手渡す。
浅「これは?」
国「橋の下を歩いていたら、偶然見つけました。被害者が落としたものでしょう」
浅「…え、なんで僕に…?」
国「私は広報課です。捜査に関わる立場ではないんで…君達が発見した事にして、上に挙げといてください」
国木田は一礼すると3人に背を向けて去っていった。それを見送ると新藤が口を開く。
新「被害者が落としたって…腕時計別でありましたよね?」
浅「………」
新藤の問いかけに浅輪が手渡された時計を見ると、その時計は〝12時05分22秒〟の位置で針が止まっていた。