越境捜査
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最重要容疑者
そして3人は社長の息子の家を訪れた。
新「ここっすね…」
『社長の息子…』
浅「毛利建二…」
3人は社長の息子の毛利建二宅にあがる。
息子「私の容疑なら、無差別殺人だと分かって晴れたはずですが」
浅「これ…開業計画書ですよね?」
浅輪は机の上に広げられていた資料を発見する。
息子「親父が亡くなって会社が滅茶苦茶になってるもんでね…。早く建て直さないと」
新「でもお父さんには継がせる気なかったんですよね?」
『はぁ…
(また…)』
息子「遺言もないのに誰がそんな事を?」
息子にそう聞かれ新藤は言葉に詰まり、浅輪に目で助けを求める。息子はため息をついてソファに腰を下ろす。その過程で浅輪は新藤に注意し、新藤は謝っていた。
息子「私がアメリカで経営学を学びたいと言った時、親父は金を出した。継がせるつもりがなかったとは思えません」
新「あの…3月9日、お父さんが亡くなられた日…どこにいらっしゃいましたか?」
息子「はぁ…前にも話しましたが、家に居ました」
新藤は息子の応えに頷きメモをする。
浅「じゃあ、3月24日と4月5日は?」
息子「…ハァ?」
浅「いや、無関係であることを証明する為に必要なんですよ」
息子は舌打ちするとズボンのポケットからスマホを取り出し、その日の事を確認する。
息子「3月24日は「BOURN」って会社の社長と会ってました。4月5日は新都銀行の支店長と」
新藤は息子の証言をメモする。
浅「そうですか。ありがとうございます」
『ありがとうございます』
3人は息子に話を聞き終わると毛利建二宅を出て、次に「BOURN」という会社の社長に話を聞きに行く。
浅輪は社長に毛利建二の写真を見せる。
社長「3月24日…。えぇ、毛利さんとここで会ってました」
浅「間違いないっすか?」
社長「えぇ、もちろん」
そこで浅輪は先程からスマホを触っていた新藤に声をかける。さりげなく新藤の傍らから朱璃もスマホを覗き込んでいた。
浅「さっきから何見てるんだよ」
新「いやSNS観てるんすよ」
浅「え?」
新「日付と名前で検索して…。ほら、今の時代どこで誰が見てるか分かりませんからね」
そう言って新藤は社長にスマホの画面を見せる。すると社長はスマホ画面から目をそらす。浅輪はそれを不審に思ったのか「ホントに間違いないですか?」と近寄って聞く。
浅「殺人事件ですよ?もしも嘘なら面倒な事になっちゃいますよ?」
すると浅輪の言葉が効いたのか社長は立ち上がり「申し訳ありません」と謝罪してきた。
社長「さっき、毛利さんから電話があって。口裏を合わせるように言われたもんで…」
3人はその言葉に唖然とし、新藤と朱璃は苦笑する。
浅「はい、じゃあ本当は?」
社長「その日、来たは来たんですけど…車を貸してくれって直ぐに出てったんです。口裏合わせなんで無理だって行ったんですけど…」
浅「じゃあその車、ちょっと見せて貰えませんか?」
社長の案内で3人は会社の外へ出る。
社長「これです」
社長に車のロックを開けてもらい、3人はその車に乗り込む。車のキーは新藤が社長から預かった。
車に乗り込み、新藤は車のエンジンをかけ、浅輪は助手席に朱璃は後部座席に乗って物色する。
新「貸してから1度も乗ってないって言ってましたよね?」
浅「ガソリンも減ってないしね」
『近くだったんですかね?』
浅「あ…」
浅輪はサンバイザーからレシートを見つける。そこには「ハマー石油」の文字とロゴがあった。
浅「入れ直してる…。3月24日!」
新「第2の事件が起きた日じゃないっすか!」
浅「しかもこれ、現場のすぐ近くだ」
そう言った通り、住所には「神奈川県横浜市中区上桜木町3-8-18」とあった。
新「キター!これ、俺のハッタリが道開いたんじゃないすか?」
『やるじゃない』
新「まぁな」
浅「ハハッ!お前ああいう今っぽい事詳しいもんな」
新「昭和と令和の名コンビ誕生ですよ、これ」
『私達平成生まれだけど?』
新藤の言葉に朱璃がツッコミを入れる。
浅「そうだよー!お前平成生まれじゃん!」
新「そうだ、俺平成だったー!」
車内はレシートをきっかけに、何とも和気藹々としていた。
そして3人は社長の息子の家を訪れた。
新「ここっすね…」
『社長の息子…』
浅「毛利建二…」
3人は社長の息子の毛利建二宅にあがる。
息子「私の容疑なら、無差別殺人だと分かって晴れたはずですが」
浅「これ…開業計画書ですよね?」
浅輪は机の上に広げられていた資料を発見する。
息子「親父が亡くなって会社が滅茶苦茶になってるもんでね…。早く建て直さないと」
新「でもお父さんには継がせる気なかったんですよね?」
『はぁ…
(また…)』
息子「遺言もないのに誰がそんな事を?」
息子にそう聞かれ新藤は言葉に詰まり、浅輪に目で助けを求める。息子はため息をついてソファに腰を下ろす。その過程で浅輪は新藤に注意し、新藤は謝っていた。
息子「私がアメリカで経営学を学びたいと言った時、親父は金を出した。継がせるつもりがなかったとは思えません」
新「あの…3月9日、お父さんが亡くなられた日…どこにいらっしゃいましたか?」
息子「はぁ…前にも話しましたが、家に居ました」
新藤は息子の応えに頷きメモをする。
浅「じゃあ、3月24日と4月5日は?」
息子「…ハァ?」
浅「いや、無関係であることを証明する為に必要なんですよ」
息子は舌打ちするとズボンのポケットからスマホを取り出し、その日の事を確認する。
息子「3月24日は「BOURN」って会社の社長と会ってました。4月5日は新都銀行の支店長と」
新藤は息子の証言をメモする。
浅「そうですか。ありがとうございます」
『ありがとうございます』
3人は息子に話を聞き終わると毛利建二宅を出て、次に「BOURN」という会社の社長に話を聞きに行く。
浅輪は社長に毛利建二の写真を見せる。
社長「3月24日…。えぇ、毛利さんとここで会ってました」
浅「間違いないっすか?」
社長「えぇ、もちろん」
そこで浅輪は先程からスマホを触っていた新藤に声をかける。さりげなく新藤の傍らから朱璃もスマホを覗き込んでいた。
浅「さっきから何見てるんだよ」
新「いやSNS観てるんすよ」
浅「え?」
新「日付と名前で検索して…。ほら、今の時代どこで誰が見てるか分かりませんからね」
そう言って新藤は社長にスマホの画面を見せる。すると社長はスマホ画面から目をそらす。浅輪はそれを不審に思ったのか「ホントに間違いないですか?」と近寄って聞く。
浅「殺人事件ですよ?もしも嘘なら面倒な事になっちゃいますよ?」
すると浅輪の言葉が効いたのか社長は立ち上がり「申し訳ありません」と謝罪してきた。
社長「さっき、毛利さんから電話があって。口裏を合わせるように言われたもんで…」
3人はその言葉に唖然とし、新藤と朱璃は苦笑する。
浅「はい、じゃあ本当は?」
社長「その日、来たは来たんですけど…車を貸してくれって直ぐに出てったんです。口裏合わせなんで無理だって行ったんですけど…」
浅「じゃあその車、ちょっと見せて貰えませんか?」
社長の案内で3人は会社の外へ出る。
社長「これです」
社長に車のロックを開けてもらい、3人はその車に乗り込む。車のキーは新藤が社長から預かった。
車に乗り込み、新藤は車のエンジンをかけ、浅輪は助手席に朱璃は後部座席に乗って物色する。
新「貸してから1度も乗ってないって言ってましたよね?」
浅「ガソリンも減ってないしね」
『近くだったんですかね?』
浅「あ…」
浅輪はサンバイザーからレシートを見つける。そこには「ハマー石油」の文字とロゴがあった。
浅「入れ直してる…。3月24日!」
新「第2の事件が起きた日じゃないっすか!」
浅「しかもこれ、現場のすぐ近くだ」
そう言った通り、住所には「神奈川県横浜市中区上桜木町3-8-18」とあった。
新「キター!これ、俺のハッタリが道開いたんじゃないすか?」
『やるじゃない』
新「まぁな」
浅「ハハッ!お前ああいう今っぽい事詳しいもんな」
新「昭和と令和の名コンビ誕生ですよ、これ」
『私達平成生まれだけど?』
新藤の言葉に朱璃がツッコミを入れる。
浅「そうだよー!お前平成生まれじゃん!」
新「そうだ、俺平成だったー!」
車内はレシートをきっかけに、何とも和気藹々としていた。