越境捜査
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捜査会議
そして、翌日。特捜班は制服を着用し、多摩川の河川敷で防犯イベントの警備に当たっていた。
そんな時、市長の挨拶を橋上で見学していた市民が突如、銃撃される事件が発生した。そして、現れた三原達朗がこの事件を現在捜査中の連続殺人の3件目として捜査すると宣言した。その連続事件とは、1件目は池袋で中華料理チェーンの経営者が、2件目は横浜でイベント企画会社の社長が同じライフル銃で射殺されたというものだった。
そして、特捜班でそれらの捜査に関する会議が行われた。
新「殺害されたのは、狛江市に住む北村龍一さん、60歳。今年退職したばかりの元・警察官でした」
青「警察官?」
新「それも刑事課長だったんですって、調布中央署の」
村「現場のすぐ近くだな」
新「はい」
特捜班のテレビ画面は監察医の早瀬川真澄とリモートで繋がれ、その早瀬川の傍には鑑識の佐久間朗 が立っている。
早「弾丸は、心臓付近の上行大動脈に着弾。盲管銃創で摘出した弾丸は鑑識に回しておいたから」
佐「はい。弾は7.62ミリで、ライフリングから〝レミントンM700〟。この1ヶ月、立て続けに起きている射殺事件で使われたのと、同じ銃だと思われます」
早「ほぼ即死状態だったから、死亡推定時刻は撃たれた、午後12:05」
佐「被害者の腕時計もその時刻で止まっていました。倒れた時にぶつけたんじゃないかと」
2人の報告に浅輪は頷き「なるほど」と呟くと、2人に礼を言う。早瀬川は「あと宜しく」と言うと、ビデオ通話を終了した。
新「ほら、ニュースでやってた連続殺人ですよ」
浅「うん…」
青「銃の出処割れてんの?」
『5年前に盗難にあった猟銃とみられているそうです』
新「盗んだ奴はすぐに逮捕されたんですが、…闇ルートに流したって」
村「で、そいつを誰かが手に入れたと…」
新「はい…」
新藤は机上のタブレットをスライドし、テレビ画面に情報を映し出す。そして、その表示された情報を元に朱璃が読み上げる。
『1件目は3月9日の池袋。都内で中華料理屋をチェーン展開する経営者、毛利建市さんが射殺されました』
被害者が射殺された時の写真も表示され、被害者が倒れている背後の店には「マザー餃子」と書かれていた。
矢「あ!マザー餃子行ったことある!」
青「誰でもあるでしょ」
空気を戻すように、朱璃は出だしを強調しながら続ける。それに合わせて新藤は再びタブレットをスライドし、画面が次の画像に切り替わる。
『2件目は3月24日の横浜。イベント企画運営会社を経営する湯川豪さんが同じく射殺されました』
村「で、今日4月5日に県境で3件目が起きたって訳か」
『はい』
新藤がタブレットをスライドし、今回の被害者が表示される。
『被害者がバラバラで関係性もみえないんで、捜査本部は無差別連続殺人としてみてるそうです』
浅「無差別か…」
小「ん?どうした?」
浅「…?あぁ、いやいや。こういう時、僕いつも思っちゃうんすけど、簡単に理由のない殺人にしちゃっていいのかなぁって。…あ、もちろんそういうケースはあるとは思うんだけど…もうちょっと慎重に見極めた方がいいんじゃないかなぁと」
青「んー?何だ、お前?気になってんのか?こら、刑事ー」
青柳は続けてこの事件やるのかという事を聞いてくる。
村「いいのか、お前?どっからも応援要請出てないんだぞ?」
新「やりましょうよ!」
青「えぇ?」
新「目の前で起きた事件なんだし!それに、こういう時じゃないと捜査できないじゃないすか」
『確かに…』
小「そうね。あたし達、あそこ警備してた責任あるしね」
小宮山はそう言いながら伺うように浅輪を見る。他のメンバーも皆、浅輪の指示を待つように彼を見る。
浅「じゃ取り敢えず、手分けして情報収集だけでもしましょうか」
浅輪のその言葉に皆が頷く。
青「じゃ、俺達は3件目以外でお願いしまーす」
矢「えっ?」
青「元刑事部長と関わり合いになりたくないんでー」
矢「あぁ…」
村「じゃあ俺らはその3件目行こうか」
村瀬に小宮山は頷く。青柳はそんな村瀬に「また取り入るつもりだな」と言い放ち、いつも通りの言い合いが始まろうとするのを浅輪はにこやかに笑いながら口を開く。
浅「じゃあ俺達は1件目、行ってきまーす!よし、新藤、一ノ瀬、行こう」
新「『はい』」
それを皮切りに、全員が動きだし、彼らは特捜班のオフィスを出てそれぞれ捜査に向かった。
そして、翌日。特捜班は制服を着用し、多摩川の河川敷で防犯イベントの警備に当たっていた。
そんな時、市長の挨拶を橋上で見学していた市民が突如、銃撃される事件が発生した。そして、現れた三原達朗がこの事件を現在捜査中の連続殺人の3件目として捜査すると宣言した。その連続事件とは、1件目は池袋で中華料理チェーンの経営者が、2件目は横浜でイベント企画会社の社長が同じライフル銃で射殺されたというものだった。
そして、特捜班でそれらの捜査に関する会議が行われた。
新「殺害されたのは、狛江市に住む北村龍一さん、60歳。今年退職したばかりの元・警察官でした」
青「警察官?」
新「それも刑事課長だったんですって、調布中央署の」
村「現場のすぐ近くだな」
新「はい」
特捜班のテレビ画面は監察医の早瀬川真澄とリモートで繋がれ、その早瀬川の傍には鑑識の佐久間
早「弾丸は、心臓付近の上行大動脈に着弾。盲管銃創で摘出した弾丸は鑑識に回しておいたから」
佐「はい。弾は7.62ミリで、ライフリングから〝レミントンM700〟。この1ヶ月、立て続けに起きている射殺事件で使われたのと、同じ銃だと思われます」
早「ほぼ即死状態だったから、死亡推定時刻は撃たれた、午後12:05」
佐「被害者の腕時計もその時刻で止まっていました。倒れた時にぶつけたんじゃないかと」
2人の報告に浅輪は頷き「なるほど」と呟くと、2人に礼を言う。早瀬川は「あと宜しく」と言うと、ビデオ通話を終了した。
新「ほら、ニュースでやってた連続殺人ですよ」
浅「うん…」
青「銃の出処割れてんの?」
『5年前に盗難にあった猟銃とみられているそうです』
新「盗んだ奴はすぐに逮捕されたんですが、…闇ルートに流したって」
村「で、そいつを誰かが手に入れたと…」
新「はい…」
新藤は机上のタブレットをスライドし、テレビ画面に情報を映し出す。そして、その表示された情報を元に朱璃が読み上げる。
『1件目は3月9日の池袋。都内で中華料理屋をチェーン展開する経営者、毛利建市さんが射殺されました』
被害者が射殺された時の写真も表示され、被害者が倒れている背後の店には「マザー餃子」と書かれていた。
矢「あ!マザー餃子行ったことある!」
青「誰でもあるでしょ」
空気を戻すように、朱璃は出だしを強調しながら続ける。それに合わせて新藤は再びタブレットをスライドし、画面が次の画像に切り替わる。
『2件目は3月24日の横浜。イベント企画運営会社を経営する湯川豪さんが同じく射殺されました』
村「で、今日4月5日に県境で3件目が起きたって訳か」
『はい』
新藤がタブレットをスライドし、今回の被害者が表示される。
『被害者がバラバラで関係性もみえないんで、捜査本部は無差別連続殺人としてみてるそうです』
浅「無差別か…」
小「ん?どうした?」
浅「…?あぁ、いやいや。こういう時、僕いつも思っちゃうんすけど、簡単に理由のない殺人にしちゃっていいのかなぁって。…あ、もちろんそういうケースはあるとは思うんだけど…もうちょっと慎重に見極めた方がいいんじゃないかなぁと」
青「んー?何だ、お前?気になってんのか?こら、刑事ー」
青柳は続けてこの事件やるのかという事を聞いてくる。
村「いいのか、お前?どっからも応援要請出てないんだぞ?」
新「やりましょうよ!」
青「えぇ?」
新「目の前で起きた事件なんだし!それに、こういう時じゃないと捜査できないじゃないすか」
『確かに…』
小「そうね。あたし達、あそこ警備してた責任あるしね」
小宮山はそう言いながら伺うように浅輪を見る。他のメンバーも皆、浅輪の指示を待つように彼を見る。
浅「じゃ取り敢えず、手分けして情報収集だけでもしましょうか」
浅輪のその言葉に皆が頷く。
青「じゃ、俺達は3件目以外でお願いしまーす」
矢「えっ?」
青「元刑事部長と関わり合いになりたくないんでー」
矢「あぁ…」
村「じゃあ俺らはその3件目行こうか」
村瀬に小宮山は頷く。青柳はそんな村瀬に「また取り入るつもりだな」と言い放ち、いつも通りの言い合いが始まろうとするのを浅輪はにこやかに笑いながら口を開く。
浅「じゃあ俺達は1件目、行ってきまーす!よし、新藤、一ノ瀬、行こう」
新「『はい』」
それを皮切りに、全員が動きだし、彼らは特捜班のオフィスを出てそれぞれ捜査に向かった。