妻の死体を運んだ男
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犯行動機
寺川は記事にするのを辞めるように柴山を説得しに行ったらしかったが、柴山には聞き入って貰えず、八田の方が寺川よりも誠実だと言われた事が引き金となり、柴山を殺害したと供述した。
村「そして、死体を処分しようとそこにあったスーツケースに詰めたのか?」
寺「えぇ」
寺川は柴山の遺体をスーツケースに詰めた後、机に置いてあったノートパソコンと資料ファイルを持ち出そうとした時に八田が来た事。そして、その八田が勘違いで柴山の遺体が入れられたスーツケースを持ち出した後、急いで証拠を消した事。誰にも見つからないように階段を使って外に逃げた事。
小「それから彼の後を追ったの?何故?」
寺「事件がバレないように死体を隠したかったのもあります。それよりも…あいつを、何 も知らずに自分の女房の死体を運んでたあのマヌケ野郎もね、思いっきり笑いちゃいたかったんだよ!」
寺川はそう言い放ち、笑う。その後も寺川は立ち上がって柴山と八田を嘲笑うかのように文句を言い続け、隣の部屋で聞いていた浅輪が取調室に入ってきて彼に胸ぐらを捕まれ壁に追いやられる。
浅「お前自分が何したかわかってんのかよ?」
寺「えっ?」
浅「あの2人は今度こそ本当の夫婦になろうとしてたんだよ」
浅輪はそう言うと寺川の胸ぐらを掴み、勢いよく椅子に座らせる。
浅「そんな2人の夢と、希望を、お前は踏み躙ったんだよ。自分勝手な理屈と、くっだらないプライドの為に。
…里美さんの命を、あの夫婦の未来を奪ったその罪は…!絶対に許されない」
事件は解決し、浅輪は八田に柴山が考えていたであろう想いを伝えに行き、新藤と朱璃は警視庁の屋上に居た。
『八田さんと里美さんってさ、もし里美さんが殺害されていなければ、今度こそ本当に良い夫婦になれてたんだろうね』
新「多分な。俺、結構疑っちゃってた。八田さんの事」
『亮はいい加減にそういう所、直した方がいいと思う』
新「なら、朱璃はもうちょっと周りとのコミュニケーションが取れるように頑張んないとな」
『なにそれ?ちゃんと取れてるし。…ほら、もう戻るよ』
新「あ!ちょっと待てよ!」
屋上の出入口に向かってスタスタ歩いていく朱璃とそれを追いかける新藤。2人は屋上から特捜班の部屋に戻った。
まだ戻っていない浅輪以外のメンバーで柴山が最期に追ったネタが掲載された記事を見ていた。
矢「大変な騒ぎになったね。里美さんの記事が出てから」
村「さすがの海藤も議員辞職は免れんだろう」
小「良かったよねぇ、汚名返上できて」
村「え、なに、俺の事?」
そこに「ただいま帰りましたー」と浅輪が帰ってくる。
新「ああー!先輩、どこ行ってたんですか」
浅「まあ、ちょっとね」
青「元旦那、元気だったか?」
浅「はい」
青「あ、そう」
その時、「入ります」と国木田がやってくる。
新「あれ?…どちら様でしたっけ?」
『新藤、国木田さんね』
新「あ、そうだった」
国「本日付けで特捜班班長に着任した国木田誠司です」
全「『えっ?!』」
特捜班のメンバーは驚きの余り、全員立ち上がる。
浅「あ、あの、主任の浅輪です」
国「あの、知ってるので、挨拶や自己紹介は抜きで。それから、先に言っときますがね。私、一切捜査はしないので」
国木田の発言にその場にいる全員困惑する。
国「それから小宮山さん」
小「あ…はい?」
国「デスクの上に何を置こうが個人の自由ですが、一ノ瀬さんのように仕事とプライベートはきっちりの差と区別してください」
指摘された小宮山は慌ててデスクで見ていた雑誌を後ろ手で閉じる。
国「定時になりましたので失礼します」
国木田は自身の身につける腕時計を見るとそう言う。壁にかけてある時計は5時15分を差していた。
国「デスクの乱れは心の乱れ。呉々も、整理整頓に務めてください」
国木田はそう言うと踵を翻し帰宅して行った。皆はそんな国木田の背中を見送った。
癖のある特捜班のメンバーにさらにメンバーが加わった瞬間である。
寺川は記事にするのを辞めるように柴山を説得しに行ったらしかったが、柴山には聞き入って貰えず、八田の方が寺川よりも誠実だと言われた事が引き金となり、柴山を殺害したと供述した。
村「そして、死体を処分しようとそこにあったスーツケースに詰めたのか?」
寺「えぇ」
寺川は柴山の遺体をスーツケースに詰めた後、机に置いてあったノートパソコンと資料ファイルを持ち出そうとした時に八田が来た事。そして、その八田が勘違いで柴山の遺体が入れられたスーツケースを持ち出した後、急いで証拠を消した事。誰にも見つからないように階段を使って外に逃げた事。
小「それから彼の後を追ったの?何故?」
寺「事件がバレないように死体を隠したかったのもあります。それよりも…あいつを、
寺川はそう言い放ち、笑う。その後も寺川は立ち上がって柴山と八田を嘲笑うかのように文句を言い続け、隣の部屋で聞いていた浅輪が取調室に入ってきて彼に胸ぐらを捕まれ壁に追いやられる。
浅「お前自分が何したかわかってんのかよ?」
寺「えっ?」
浅「あの2人は今度こそ本当の夫婦になろうとしてたんだよ」
浅輪はそう言うと寺川の胸ぐらを掴み、勢いよく椅子に座らせる。
浅「そんな2人の夢と、希望を、お前は踏み躙ったんだよ。自分勝手な理屈と、くっだらないプライドの為に。
…里美さんの命を、あの夫婦の未来を奪ったその罪は…!絶対に許されない」
事件は解決し、浅輪は八田に柴山が考えていたであろう想いを伝えに行き、新藤と朱璃は警視庁の屋上に居た。
『八田さんと里美さんってさ、もし里美さんが殺害されていなければ、今度こそ本当に良い夫婦になれてたんだろうね』
新「多分な。俺、結構疑っちゃってた。八田さんの事」
『亮はいい加減にそういう所、直した方がいいと思う』
新「なら、朱璃はもうちょっと周りとのコミュニケーションが取れるように頑張んないとな」
『なにそれ?ちゃんと取れてるし。…ほら、もう戻るよ』
新「あ!ちょっと待てよ!」
屋上の出入口に向かってスタスタ歩いていく朱璃とそれを追いかける新藤。2人は屋上から特捜班の部屋に戻った。
まだ戻っていない浅輪以外のメンバーで柴山が最期に追ったネタが掲載された記事を見ていた。
矢「大変な騒ぎになったね。里美さんの記事が出てから」
村「さすがの海藤も議員辞職は免れんだろう」
小「良かったよねぇ、汚名返上できて」
村「え、なに、俺の事?」
そこに「ただいま帰りましたー」と浅輪が帰ってくる。
新「ああー!先輩、どこ行ってたんですか」
浅「まあ、ちょっとね」
青「元旦那、元気だったか?」
浅「はい」
青「あ、そう」
その時、「入ります」と国木田がやってくる。
新「あれ?…どちら様でしたっけ?」
『新藤、国木田さんね』
新「あ、そうだった」
国「本日付けで特捜班班長に着任した国木田誠司です」
全「『えっ?!』」
特捜班のメンバーは驚きの余り、全員立ち上がる。
浅「あ、あの、主任の浅輪です」
国「あの、知ってるので、挨拶や自己紹介は抜きで。それから、先に言っときますがね。私、一切捜査はしないので」
国木田の発言にその場にいる全員困惑する。
国「それから小宮山さん」
小「あ…はい?」
国「デスクの上に何を置こうが個人の自由ですが、一ノ瀬さんのように仕事とプライベートはきっちりの差と区別してください」
指摘された小宮山は慌ててデスクで見ていた雑誌を後ろ手で閉じる。
国「定時になりましたので失礼します」
国木田は自身の身につける腕時計を見るとそう言う。壁にかけてある時計は5時15分を差していた。
国「デスクの乱れは心の乱れ。呉々も、整理整頓に務めてください」
国木田はそう言うと踵を翻し帰宅して行った。皆はそんな国木田の背中を見送った。
癖のある特捜班のメンバーにさらにメンバーが加わった瞬間である。
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