妻の死体を運んだ男
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
捜査開始
特捜班は、すぐに捜査に乗り出した。
小「被害者、柴山里美さんの名刺入れから気になる名刺が見つかった。日付がメモしてある」
画面に映し出された名刺には、〝衆議院議員 海藤誠一郎〟と書かれた向かって左側に〝第一秘書 牧村裕二〟と書かれ、更にその左隣に〝2020.3.27〟と記入されていた。
新「牧村裕二…へぇ〜国会議員の秘書ですか」
村「海藤誠一郎、総理大臣の甥で前国交省副大臣。若手のホープだ」
青「分かった。いや、この議員が人気アイドルと不倫かなんかしてて、それをスクープされそうになったから殺したんじゃねえか?」
矢「被害者、かなり敵が多かったようですね」
青「だろう?」
矢「強引な取材でスクープされた人達は相当恨んでたみたいです」
それを聞いた新藤は、青柳と矢沢の間に駆け寄り机上に広げてあった雑誌を手に取る。
新「ブーム法ですよね?(※すいません。よく聞き取れませんでした…)週刊ブームの記事ですっげぇ有名ですからね。ほらぁ、これ!」
新藤はあるページを開いて皆に見せる。新藤が見せたページには加賀美涼平の淫行疑惑に着いてが載っていた。
小「ねぇ、こういうのって違約金大変なんでしょう?2億円くらい取られるって聞いたけど?」
青「えぇ〜、そりゃこの加賀美っていうんだって殺したくなるんじゃねえか?」
そんな会話が繰り広げられる特捜班の部屋に佐久間が入ってくる。
佐「お待たせしました」
皆は快く佐久間を出迎えた。
テレビ画面に被害者である柴山の部屋の写真が映される。
佐「リビングの血痕と遺体のDNAが一致しました」
村「やっぱり殺害現場は害者の自宅マンションか」
佐「現場からノートパソコンとファイルが持ち出されたようです。被害者の携帯やタブレットも見当たりません」
浅「佐久間くん、ありがとう」
佐「失礼します」
青「ご苦労さん!」
小「ご苦労様」
『ご苦労様でした』
佐久間を見送り、一同は再び会議を再開させる。
小「やっぱり動機は、パソコンの中のデータ狙い?」
小宮山の疑問に皆が唸る。
矢「スクープされた人の逆恨みって事も考えられますよね?」
浅「エレベーター内の監視カメラには元夫の八田義和以外、不審人物は写っていませんでした。ただ階段にはカメラがなかったので、誰でも出入りは可能です」
村「じゃあその元旦那が犯人の可能性高いな」
青「そもそも、浅輪くんはなんでその人と一緒にいたの?」
新「あぁあぁ…それがですね、目黒西署に書類届けに行ったら、八田が遺失物係と揉めてたんです。それで、先輩が一緒に探し出すって言い出して…」
浅「いや、まぁ、あの…夜中にスーツケース運んでてそれ盗まれちゃったってちょっと気になるじゃないですか。
もうちょっと話聞いてきます。新藤、一ノ瀬さん、行こう」
新「『はい』」
浅輪、新藤、朱璃は他のメンバーに見送られながら聞き込みに向かう。そして、その他のメンバーもそれぞれの捜査に向かっていった。
──────────────────────────
浅輪、新藤、朱璃の3人は、「大路山建設株式会社」という会社を訪れ、寺川秀介という男性を尋ねていた。
浅「寺川秀介さん。柴山里美さんの大学のジャーナリズム研究会の後輩なんですよね?」
寺「はい。…まさか、里美さんが殺されるなんて…」
新「八田さんから聞きました。彼女の浮気相手はあなたなんですよね?」
『(直球すぎ…)』
寺「ちょっと待ってくださいよ!たしかに昔から憧れてましたし、尊敬もしていました。だけど、浮気なんて…」
新「でもあなた八田さんに現場を見付かって殴られたんでしょ?」
寺「いや、勘弁してくださいよ…。あれだって完璧な誤解なんですって」
『どういう事ですか?』
寺川が言うには、サークルのOB会の相談をした帰りにたまたまばったり会ったのを八田が勝手に勘違いをしていきなり殴ってきたらしい。
浅「里美さんから八田さんについて何か聞いてます?」
寺「悩んでいましたねぇ…。あの人、凄く嫉妬深くて…カッとすると何をするかわからないって、怯えていました」
寺川の証言に3人は顔を見合せ、新藤がメモを摂る。
『最近、里美さんにお会いになった事は?』
朱璃の質問に寺川は首を横に振る。
寺「ずっと会っていませんでした。離婚をしていたのも初めて知ったくらいで…」
特捜班は、すぐに捜査に乗り出した。
小「被害者、柴山里美さんの名刺入れから気になる名刺が見つかった。日付がメモしてある」
画面に映し出された名刺には、〝衆議院議員 海藤誠一郎〟と書かれた向かって左側に〝第一秘書 牧村裕二〟と書かれ、更にその左隣に〝2020.3.27〟と記入されていた。
新「牧村裕二…へぇ〜国会議員の秘書ですか」
村「海藤誠一郎、総理大臣の甥で前国交省副大臣。若手のホープだ」
青「分かった。いや、この議員が人気アイドルと不倫かなんかしてて、それをスクープされそうになったから殺したんじゃねえか?」
矢「被害者、かなり敵が多かったようですね」
青「だろう?」
矢「強引な取材でスクープされた人達は相当恨んでたみたいです」
それを聞いた新藤は、青柳と矢沢の間に駆け寄り机上に広げてあった雑誌を手に取る。
新「ブーム法ですよね?(※すいません。よく聞き取れませんでした…)週刊ブームの記事ですっげぇ有名ですからね。ほらぁ、これ!」
新藤はあるページを開いて皆に見せる。新藤が見せたページには加賀美涼平の淫行疑惑に着いてが載っていた。
小「ねぇ、こういうのって違約金大変なんでしょう?2億円くらい取られるって聞いたけど?」
青「えぇ〜、そりゃこの加賀美っていうんだって殺したくなるんじゃねえか?」
そんな会話が繰り広げられる特捜班の部屋に佐久間が入ってくる。
佐「お待たせしました」
皆は快く佐久間を出迎えた。
テレビ画面に被害者である柴山の部屋の写真が映される。
佐「リビングの血痕と遺体のDNAが一致しました」
村「やっぱり殺害現場は害者の自宅マンションか」
佐「現場からノートパソコンとファイルが持ち出されたようです。被害者の携帯やタブレットも見当たりません」
浅「佐久間くん、ありがとう」
佐「失礼します」
青「ご苦労さん!」
小「ご苦労様」
『ご苦労様でした』
佐久間を見送り、一同は再び会議を再開させる。
小「やっぱり動機は、パソコンの中のデータ狙い?」
小宮山の疑問に皆が唸る。
矢「スクープされた人の逆恨みって事も考えられますよね?」
浅「エレベーター内の監視カメラには元夫の八田義和以外、不審人物は写っていませんでした。ただ階段にはカメラがなかったので、誰でも出入りは可能です」
村「じゃあその元旦那が犯人の可能性高いな」
青「そもそも、浅輪くんはなんでその人と一緒にいたの?」
新「あぁあぁ…それがですね、目黒西署に書類届けに行ったら、八田が遺失物係と揉めてたんです。それで、先輩が一緒に探し出すって言い出して…」
浅「いや、まぁ、あの…夜中にスーツケース運んでてそれ盗まれちゃったってちょっと気になるじゃないですか。
もうちょっと話聞いてきます。新藤、一ノ瀬さん、行こう」
新「『はい』」
浅輪、新藤、朱璃は他のメンバーに見送られながら聞き込みに向かう。そして、その他のメンバーもそれぞれの捜査に向かっていった。
──────────────────────────
浅輪、新藤、朱璃の3人は、「大路山建設株式会社」という会社を訪れ、寺川秀介という男性を尋ねていた。
浅「寺川秀介さん。柴山里美さんの大学のジャーナリズム研究会の後輩なんですよね?」
寺「はい。…まさか、里美さんが殺されるなんて…」
新「八田さんから聞きました。彼女の浮気相手はあなたなんですよね?」
『(直球すぎ…)』
寺「ちょっと待ってくださいよ!たしかに昔から憧れてましたし、尊敬もしていました。だけど、浮気なんて…」
新「でもあなた八田さんに現場を見付かって殴られたんでしょ?」
寺「いや、勘弁してくださいよ…。あれだって完璧な誤解なんですって」
『どういう事ですか?』
寺川が言うには、サークルのOB会の相談をした帰りにたまたまばったり会ったのを八田が勝手に勘違いをしていきなり殴ってきたらしい。
浅「里美さんから八田さんについて何か聞いてます?」
寺「悩んでいましたねぇ…。あの人、凄く嫉妬深くて…カッとすると何をするかわからないって、怯えていました」
寺川の証言に3人は顔を見合せ、新藤がメモを摂る。
『最近、里美さんにお会いになった事は?』
朱璃の質問に寺川は首を横に振る。
寺「ずっと会っていませんでした。離婚をしていたのも初めて知ったくらいで…」