越境捜査
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自供
林「あの頃、仕事もなくて…助けてくれる人もいなかった…」
林はそう切り出して過去の事を話し始めた。
林は空き巣で警察に捕まり、その時取り調べを担当したのが北村だった。少年院を出た時、林を待っていたのは北村だった。北村は、林にとって初めて自分の為に何かしてくれようとしてくれた人だったらしい。
林が北村に北村のような仕事がしたかったと零した時、北村が持ちかけてきた仕事がSだった。
林「過去の経歴のおかげで、簡単に潜入できました。それから、いくつか反射組織に潜っては…報告した。北村さんには電話もしないようにして、月に1度だけ会ってました」
そう話す林が北村と会っていた場所が第3の事件があった県境の橋だった。
林「会う度に北村さんは偉くなってて、もしかしたら僕も関係してるんじゃないかと思ったら…嬉しかった。…でもバカでした。
クラブのガサ入れで一緒に逮捕された時──…」
林はその時、そのまま刑務所に入ってくれないかと言われたらしい。そんなに長くならない、終わったら迎えに行く。…と。
林「信じてました。あの時と同じように迎えに来てくれると…」
だが、刑務所を出た林を迎えに来た者は誰もいなかった。
林「その時やっと分かったんです。僕は初めから利用されていただけで、要らなくなったから捨てられたんだって…。
僕は誰ですか?少年院出てからも、暴力団や半グレを渡り歩いてるただの犯罪者。そうですよね?…でも違う」
新「分かってるよ?君は、世の中の為に…正義の為にやってたんだ」
林「世の中…?正義…?はっ…なんでそんなもんの為に僕が…!今まで世の中が僕に何かしてくれましたか!?頼んだ事なんて1度もないよ!」
浅「北村さんの…為だよね?」
林「そうだよ!みんなあの人の為だ!」
林は左手をライフルから離し、その手で右の袖をまくる。その右腕には、刺青が彫られていた。
林「こんな刺青を入れたのも…!」
ライフルを持ち直した林は尚も訴える。
林「覚せい剤を食べさせられたのも…!……泣いている人を殴ったのも…!全部…!あの人だけが、俺を認めてくれたから!!」
林はそう涙ながらに叫んだ。
林の背後の窓からは第3の現場が見える。
林「北村さんとはいつもあの橋で待ち合わせてた。
待ってる間、いっつも考えてた。片岸には悪い世界があって、もう1つの片岸には正しい世界がある。…でもどっちにも僕はいない。
その間にある橋で、僕は1人でいる…!誰もいない世界で、北村さんだけを待ち続けてる…!
……あんた達みたいに、北村さんにも仲間がいたんでしょうね…。誰にでも仲間はいる。…毛利や湯川にでさえいた…!…俺には北村さんしかいなかった…!その北村さんに置き去りにされたんだ俺は!!
……僕の10年にはなんの意味もなかった。でもそんなんじゃ終わらせない。だから、決めたんです」
浅「1つだけ、聞いてもいいかな?」
浅輪の問いに林は答えない。浅輪はそのまま続ける。
浅「毛利も湯川も、至近距離から撃たれてた。ライフルになれてなかったならそれも当然だと思う。だけどさ、どうして北村さんだけ当たるかどうかも分からないところから撃たれてたんだろう?」
林「……もし外れたら、許そうと思ってた。でももし当たった時は───…」
そこで言葉を停めた林は自身の頚部に銃口を当てる。
新「『待って!!』」
林「──…さよなら…。これも決めてました」
林は引き金に手をかける。浅輪は慌てて口を開く。
浅「北村さんは!ほんとに君を捨てたのかな?」
引き金を引こうとしていた林は浅輪の言葉に浅輪を見る。
浅「警察を辞めたのも、君を守る為だったんじゃないのか?」
林「……僕を?」
浅「横領した金は、Sの活動費だと告白すれば…辞めさせられる事はなかったと思う。でも、北村さんは躊躇った。
10年も活動してたら、君がマークされてる可能性だって高い。警察内部を伝ってどっから情報が漏れるかだって分からない」
そう話しながら浅輪は林にゆっくりと歩み寄っていく。
浅「本当の話をすれば、君が危険に晒されると思ったんじゃないかな。だから、不名誉な疑いも引き受けた」
林「……そんなはずない」
浅「じゃなかったら──…」
浅輪はジャケットの内ポケットから国木田から受け取っていたハンカチに包まれた腕時計を取り出し、林に見せる。
浅「──…この時計の説明がつかないんだよ」
その腕時計は、北村が撃たれた際、手に持っていたものが撃たれた衝撃で川に落ちたものだった。
林「あの頃、仕事もなくて…助けてくれる人もいなかった…」
林はそう切り出して過去の事を話し始めた。
林は空き巣で警察に捕まり、その時取り調べを担当したのが北村だった。少年院を出た時、林を待っていたのは北村だった。北村は、林にとって初めて自分の為に何かしてくれようとしてくれた人だったらしい。
林が北村に北村のような仕事がしたかったと零した時、北村が持ちかけてきた仕事がSだった。
林「過去の経歴のおかげで、簡単に潜入できました。それから、いくつか反射組織に潜っては…報告した。北村さんには電話もしないようにして、月に1度だけ会ってました」
そう話す林が北村と会っていた場所が第3の事件があった県境の橋だった。
林「会う度に北村さんは偉くなってて、もしかしたら僕も関係してるんじゃないかと思ったら…嬉しかった。…でもバカでした。
クラブのガサ入れで一緒に逮捕された時──…」
林はその時、そのまま刑務所に入ってくれないかと言われたらしい。そんなに長くならない、終わったら迎えに行く。…と。
林「信じてました。あの時と同じように迎えに来てくれると…」
だが、刑務所を出た林を迎えに来た者は誰もいなかった。
林「その時やっと分かったんです。僕は初めから利用されていただけで、要らなくなったから捨てられたんだって…。
僕は誰ですか?少年院出てからも、暴力団や半グレを渡り歩いてるただの犯罪者。そうですよね?…でも違う」
新「分かってるよ?君は、世の中の為に…正義の為にやってたんだ」
林「世の中…?正義…?はっ…なんでそんなもんの為に僕が…!今まで世の中が僕に何かしてくれましたか!?頼んだ事なんて1度もないよ!」
浅「北村さんの…為だよね?」
林「そうだよ!みんなあの人の為だ!」
林は左手をライフルから離し、その手で右の袖をまくる。その右腕には、刺青が彫られていた。
林「こんな刺青を入れたのも…!」
ライフルを持ち直した林は尚も訴える。
林「覚せい剤を食べさせられたのも…!……泣いている人を殴ったのも…!全部…!あの人だけが、俺を認めてくれたから!!」
林はそう涙ながらに叫んだ。
林の背後の窓からは第3の現場が見える。
林「北村さんとはいつもあの橋で待ち合わせてた。
待ってる間、いっつも考えてた。片岸には悪い世界があって、もう1つの片岸には正しい世界がある。…でもどっちにも僕はいない。
その間にある橋で、僕は1人でいる…!誰もいない世界で、北村さんだけを待ち続けてる…!
……あんた達みたいに、北村さんにも仲間がいたんでしょうね…。誰にでも仲間はいる。…毛利や湯川にでさえいた…!…俺には北村さんしかいなかった…!その北村さんに置き去りにされたんだ俺は!!
……僕の10年にはなんの意味もなかった。でもそんなんじゃ終わらせない。だから、決めたんです」
浅「1つだけ、聞いてもいいかな?」
浅輪の問いに林は答えない。浅輪はそのまま続ける。
浅「毛利も湯川も、至近距離から撃たれてた。ライフルになれてなかったならそれも当然だと思う。だけどさ、どうして北村さんだけ当たるかどうかも分からないところから撃たれてたんだろう?」
林「……もし外れたら、許そうと思ってた。でももし当たった時は───…」
そこで言葉を停めた林は自身の頚部に銃口を当てる。
新「『待って!!』」
林「──…さよなら…。これも決めてました」
林は引き金に手をかける。浅輪は慌てて口を開く。
浅「北村さんは!ほんとに君を捨てたのかな?」
引き金を引こうとしていた林は浅輪の言葉に浅輪を見る。
浅「警察を辞めたのも、君を守る為だったんじゃないのか?」
林「……僕を?」
浅「横領した金は、Sの活動費だと告白すれば…辞めさせられる事はなかったと思う。でも、北村さんは躊躇った。
10年も活動してたら、君がマークされてる可能性だって高い。警察内部を伝ってどっから情報が漏れるかだって分からない」
そう話しながら浅輪は林にゆっくりと歩み寄っていく。
浅「本当の話をすれば、君が危険に晒されると思ったんじゃないかな。だから、不名誉な疑いも引き受けた」
林「……そんなはずない」
浅「じゃなかったら──…」
浅輪はジャケットの内ポケットから国木田から受け取っていたハンカチに包まれた腕時計を取り出し、林に見せる。
浅「──…この時計の説明がつかないんだよ」
その腕時計は、北村が撃たれた際、手に持っていたものが撃たれた衝撃で川に落ちたものだった。
