奈落宮
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成れの果て
ルーファスを包んでいたグレイの氷がルーファスの記憶造形の力で生み出された炎によって溶けていく。そしてその炎に今度はグレイが包まれる。だが──
グ「オレはもっと熱い炎を覚えてる」
グレイは炎から抜け出し、ルーファスの懐に入る。
グ「氷魔剣 !!!!!」
グレイは2本の氷の剣を造形し、ルーファスに斬りかかった。氷の剣で斬られたルーファスは体が凍っている。
そして、ルーファスは倒れた。
─────────────────────────
会場では歓声が上がっている。
マ「やりおった」
メイビスはほっと息をつく。
メ「(見せてもらいました。あなたの想いの力、その強さを)」
チ〈グレイだ──っ!!!!
妖精の尻尾が勝利──────っ!!!!ルーファス敗れる──!!!!
造形魔法対決、勝ったのは妖精の尻尾のグレイ・フルバスター!!この大魔闘演武初日の競技〝隠密 〟で1位をさらわれた借りを見事に返しました!!
妖精の尻尾、ここに来て貴重なP 加算です!〉
一方、奈落宮へと落とされたナツたちは──
ル「ナツ!ナツってば!!しっかりしてよ!」
うつ伏せに倒れているナツをルーシィたちが囲んでいた。ルーシィはナツに呼びかける。
ウ「ピクリともしませんね…」
ミ「ウェンディの魔法で何とかならない?」
ウ「ダメなんです。
私の力じゃどうにもならなくて…
すみません!!もっと私に使える魔法の種類が多ければこんなことには…!」
ル「あんたのせいじゃないって。ほらナツ、ウェンディを困らせてどうすんのよ!!」
ナ「しょうがねえだろ…」
ナツは起き上がる。
ナ「腹が減ってこれ以上歩けねえっての」
ミ「食べられそうなのも見当たらないし」
リ「その成れの果てが」
カリ「あれね…」
リリーはあちこちに落ちている人の骨を見ながらそう言った。
ル「怖いからやめてよ!!」
そこでレイナが右手から炎を出しながらナツに問いかける。
『ねえ、ナツ。炎を食べてお腹は膨れないの?良ければ私が炎分けてあげるけど…』
ナ「おお!!その手があったか!!じゃ、少し貰うわ。
てかお前、なんで炎出せるんだ?」
『…ハァ
私は全ての属性を有する神竜の滅竜魔導士よ?当然じゃない』
ナ「へえ…
そりゃすげえな!!」
『ハァ…
これだからナツは……』
ル「アハハ…」
その時、ハッピーがナツの名を呼びながらシャルルと共に翼 を使い飛んで戻ってきた。
ナ「どうだった?ハッピー」
ハ「ダメ。天井も全部塞がってるよ」
シ「出口はなさそうね」
ナ「くそっ、せっかくここまで来たのに!!」
ミ「ミイラとりがミイラに……って事ね」
ウ「情けないです……」
ル「随分歩いたけど、どんだけ広いのよ…」
ユ「小耳に挟んだ程度ですが、たしかお城の地下を中心に首都クロッカスの10倍はあるとか」
ル「聞きたくなかったわ…」
リ「こんな事なら体に地図でも描いてくるんだったな」
ル「そういえばナツ、あんた大会は?」
ナ「ジュビアと替わったんだ」
ハ「ルーシィを助けに行くんだってきかなかったから」
ナ「まあな」
ル「やだっ、もう照れるじゃない」
ユ「不思議ですね。こんな状況なのに皆さんといると安心できるような」
ミ「仲間が一緒だからかしら」
ユ「仲間…」
ナ「あっ、言っとくけどおまえの事も忘れてた訳じゃねえぞ」
ユ「いえ…私 は別に……」
ミ「ねえねえ皆、このコ…なんとなくリサーナに似てない?」
ユ「え?」
ミラがユキノの肩に手を置き問いかける。
ル「あ、そういえば」
ユ「リサーナ様とは?」
ミ「私の妹よ」
ミラはユキノに笑いかけた。
皆がそう話していたその時、突如奈落宮が揺れ始める。
ナ「クンクン なんだ?」
ウ「空気の流れを感じますよ」
『ホントだわ。さっきの揺れでどこかに通路か何かができたのかもしれないわね』
リ「という事は…」
シ「ちょっと見てくるわ!」
リリーとシャルルは確認の為に翼 を使い飛んでいく。そして──
シ「みんな!!
こっちに通れそうな隙間ができてるわ!!」
ハ「やった!!さすがシャルル!!」
皆はシャルルの言っていた隙間を通っていく。
カリ「隙間というより溶かされたようね」
ウ「ギリギリ通れますね」
ル「狭いわね」
『狭い…影に潜って通ろうかしら?』
ル「レイナ、影にもなれるの?」
『さっきから言ってるでしょ?私は神竜の滅竜魔導士よ?様々な属性を持ってる。つまり剣咬の虎のローグと同じ影の属性も持ってるの。当然よ』
ミ「大丈夫?ユキノ」
ユ「はい、何とか」
そして、やっと隙間から全員抜け出すとウェンディが何かを見つけ、声をかける。
その何かとは、鎧を纏わずボロボロな姿で倒れているアルカディオスだった。
ルーファスを包んでいたグレイの氷がルーファスの記憶造形の力で生み出された炎によって溶けていく。そしてその炎に今度はグレイが包まれる。だが──
グ「オレはもっと熱い炎を覚えてる」
グレイは炎から抜け出し、ルーファスの懐に入る。
グ「
グレイは2本の氷の剣を造形し、ルーファスに斬りかかった。氷の剣で斬られたルーファスは体が凍っている。
そして、ルーファスは倒れた。
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会場では歓声が上がっている。
マ「やりおった」
メイビスはほっと息をつく。
メ「(見せてもらいました。あなたの想いの力、その強さを)」
チ〈グレイだ──っ!!!!
妖精の尻尾が勝利──────っ!!!!ルーファス敗れる──!!!!
造形魔法対決、勝ったのは妖精の尻尾のグレイ・フルバスター!!この大魔闘演武初日の競技〝
妖精の尻尾、ここに来て貴重な
一方、奈落宮へと落とされたナツたちは──
ル「ナツ!ナツってば!!しっかりしてよ!」
うつ伏せに倒れているナツをルーシィたちが囲んでいた。ルーシィはナツに呼びかける。
ウ「ピクリともしませんね…」
ミ「ウェンディの魔法で何とかならない?」
ウ「ダメなんです。
私の力じゃどうにもならなくて…
すみません!!もっと私に使える魔法の種類が多ければこんなことには…!」
ル「あんたのせいじゃないって。ほらナツ、ウェンディを困らせてどうすんのよ!!」
ナ「しょうがねえだろ…」
ナツは起き上がる。
ナ「腹が減ってこれ以上歩けねえっての」
ミ「食べられそうなのも見当たらないし」
リ「その成れの果てが」
カリ「あれね…」
リリーはあちこちに落ちている人の骨を見ながらそう言った。
ル「怖いからやめてよ!!」
そこでレイナが右手から炎を出しながらナツに問いかける。
『ねえ、ナツ。炎を食べてお腹は膨れないの?良ければ私が炎分けてあげるけど…』
ナ「おお!!その手があったか!!じゃ、少し貰うわ。
てかお前、なんで炎出せるんだ?」
『…ハァ
私は全ての属性を有する神竜の滅竜魔導士よ?当然じゃない』
ナ「へえ…
そりゃすげえな!!」
『ハァ…
これだからナツは……』
ル「アハハ…」
その時、ハッピーがナツの名を呼びながらシャルルと共に
ナ「どうだった?ハッピー」
ハ「ダメ。天井も全部塞がってるよ」
シ「出口はなさそうね」
ナ「くそっ、せっかくここまで来たのに!!」
ミ「ミイラとりがミイラに……って事ね」
ウ「情けないです……」
ル「随分歩いたけど、どんだけ広いのよ…」
ユ「小耳に挟んだ程度ですが、たしかお城の地下を中心に首都クロッカスの10倍はあるとか」
ル「聞きたくなかったわ…」
リ「こんな事なら体に地図でも描いてくるんだったな」
ル「そういえばナツ、あんた大会は?」
ナ「ジュビアと替わったんだ」
ハ「ルーシィを助けに行くんだってきかなかったから」
ナ「まあな」
ル「やだっ、もう照れるじゃない」
ユ「不思議ですね。こんな状況なのに皆さんといると安心できるような」
ミ「仲間が一緒だからかしら」
ユ「仲間…」
ナ「あっ、言っとくけどおまえの事も忘れてた訳じゃねえぞ」
ユ「いえ…
ミ「ねえねえ皆、このコ…なんとなくリサーナに似てない?」
ユ「え?」
ミラがユキノの肩に手を置き問いかける。
ル「あ、そういえば」
ユ「リサーナ様とは?」
ミ「私の妹よ」
ミラはユキノに笑いかけた。
皆がそう話していたその時、突如奈落宮が揺れ始める。
ナ「クンクン なんだ?」
ウ「空気の流れを感じますよ」
『ホントだわ。さっきの揺れでどこかに通路か何かができたのかもしれないわね』
リ「という事は…」
シ「ちょっと見てくるわ!」
リリーとシャルルは確認の為に
シ「みんな!!
こっちに通れそうな隙間ができてるわ!!」
ハ「やった!!さすがシャルル!!」
皆はシャルルの言っていた隙間を通っていく。
カリ「隙間というより溶かされたようね」
ウ「ギリギリ通れますね」
ル「狭いわね」
『狭い…影に潜って通ろうかしら?』
ル「レイナ、影にもなれるの?」
『さっきから言ってるでしょ?私は神竜の滅竜魔導士よ?様々な属性を持ってる。つまり剣咬の虎のローグと同じ影の属性も持ってるの。当然よ』
ミ「大丈夫?ユキノ」
ユ「はい、何とか」
そして、やっと隙間から全員抜け出すとウェンディが何かを見つけ、声をかける。
その何かとは、鎧を纏わずボロボロな姿で倒れているアルカディオスだった。