妖精の星作戦

ﾐﾈ「それでよい。カグラとジュラは避けよ。消耗するだけと知れ」

そして、その間にも人魚の踵のミリアーナと四つ首の仔犬のロッカーが遭遇し、ミリアーナがロッカーを撃破。

《人魚の踵 +1》

チ〈ラミアもマーメイドもすごい追い上げですね！！〉
ヤ〈てか、パピーはもう全滅？〉
チ〈目まぐるしく動くP（ポイント）！！！
しかし！！！妖精の尻尾はまだ動かない。一体どうしたのでしょうか？〉

マ「何のマネじゃ！！ルーシィを助ける為に勝たなきゃならんのだぞ！！！」
メ「だからこそ。だからこそ、冷静にならねばなりません」
マ「！？」
メ「私は今までの競技で敵の戦闘力、魔法……心理、行動パターン、全てを頭に入れました。
それを計算し、何億通りもの戦術をシミュレーションしました」
ﾏｶ「！！？」
ワ「初代…何を…」
メ「敵の動き、予測と結果、位置情報、ここまで全て私の計算通りです。作戦はすでに伝えてあります。仲間を必ず勝利へと導く。それが私の〝戦〟です。
妖精の星作戦、発動！！！！」

ｴ･ﾗ･ｶﾞ･ｸﾞ･ｼﾞ「了解！！！！」

5人は目を開けると、一斉に駆け出した。

チ〈ついに！！！ついに妖精の尻尾が動きだしたァァ！！！！〉
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そしてその頃のナツたちは、城の近くに隠れていた。

ウ「あの…レイナさん。一体どうするんですか？」
シ「そうよ。ミラが変身して潜入の方が良い気がするんだけど…」
ｶﾘ「まあまあ、シャルル。レイナに任せなって」
『それじゃあ早速…
幻竜の花園（はなぞの）』
ミ「レイナ、何をしたの？」
『ﾌﾌｯ 堂々と行こうじゃないの』
ウ「え？でも…」
『幻竜はその名の通り幻を見せる竜（ドラゴン）。さっきのは幻覚魔法。つまり、あの門番たちに私たちの姿は見えていないわ。だからそのまま堂々と牢の方へ行けるわよ』
リ「堂々とは言うが幻覚で隠れてるけどな…」
ｶﾘ「しかも、レイナの場合はここら一体に幻覚魔法かけてるから、あそこの扉を開けてもバレないわよ」

そうして、ナツたちは城の中へと入った。
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その頃の城内では──

兵「姫様……今が好機かと」
ヒ「そうですね。始めましょう、エクリプス〝2（ツー）〟計画を」

メ「各自散開！！！次の目的地まで進んでください！！」

そんなメイビスにマカロフたちは呆然とする。

チ〈妖精の尻尾が動いた──！！！〉
ヤ〈これも何かの作戦だったのかねェ〉
ﾏﾄｰ〈それでも今からP（ポイント）奪取するには、少々厳しすぎると思うカボ〉

メ「この時点で97%の確率でルーファスが動きます」

ﾙｰ「見えた。
私の索敵能力を侮ってもらっては困るね。まとめて片づけて差し上げよう。
記憶造形（メモリーメイク） 星降ル夜二」

ルーファスから5つの光が放たれる。

チ〈この魔法は──っ！！！〉
ヤ〈初日に敵を全滅させた魔法だね〉
ﾏﾄｰ〈キレイカボー〉

メ「上空に光を目視してから2秒以内に緊急回避でかわせます」

それぞれ別の場所にいたエルザ、ジュビア、ガジル、グレイが光の攻撃をかわす。

グ「同じ手を何度もくらうかよ！！」

メ「この魔法の属性は雷。ラクサスだけはそれをガード」

ラ「フン」

ラクサスはルーファスから放たれた光を右腕でガードする。

ラ「痛くもかゆくもねえなァ」

ﾙｰ「何！？受け止めた！？」

ルーファスはそれを察知し、動揺する。

メ「敵は動揺し、思考が乱れます。
この思考の乱れにより、ルーファスは68%の確率で我々への接近を試みます。32%の確率で現位置にて待機……
しかし、この場合も私たちの作戦にさほどの影響はありません」
ワ「何言ってんだ、初代は……」
ﾏｶ「さあ……」
ﾘｻ「妖精の星作戦……」
カ「勝利する為の作戦って事はわかるけどね」
メ「エルザはこの時点で北西に進む事で敵と接触」

その頃エルザは、青い天馬のジェニーと対峙していた。