エクリプス
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人質
─7月5日 大魔闘演武・最終日 前日─
ラ「何だと?」
エ「ルーシィが王国兵に捕まった?」
マ「よくわからん計画の関係者にされちまったという事か…」
ラ「つまり何だ?大魔闘演武で優勝しなきゃ、ルーシィをとり返せねえのか?」
ぐ「その話も信用していいのかわからねえがな」
ジ「ですよね」
ナ「だから、んな事ァどーでもいいんだよ!!!」
柱に縛られ拘束されているナツがそう叫ぶ。
ナ「オレは今すぐ助けに行くぞ!!!」
ウ「落ち着いてください、ナツさん」
シ「あんたねぇ…」
ハ「相手は王国なんだよ」
『ほんと、相変わらず落ち着きがないんだから…』
カリ「まったくだねぇ」
エ「マスター」
マ「ウム
王国相手にうかつな事はできんが……向こうもまた国民をぞんざいに扱う事もできんじゃろう。エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか」
ラ「めんどくせぇ事しやがる」
『……』
エ「人質…」
ガ「だが……腑に落ちねえな。国家機密を知っちまったオレたちを解放する意味がわからん」
リ「のちのち、あのアルカディオスとかいう者を断罪する為の証人として開放された可能性もあるな」
カリ「それにしてはリスクがある気がするんだけど…」
ハ「え、何で?」
シ「たしかに、極秘情報が拡散する危険もあるのに……」
エ「これ以上隠し通せんと判断したのか」
グ「オレたちが全員捕まってたら情報は外に出てなかっただろ」
ジ「でも…」
ミ「それはどうかしら
グレイたちは大魔闘演武の出場者でしょ。明日……急に出場しないとなったら、そこから足がつく」
ジ「王国としても魔導士ギルドは敵に回したくないと思います」
エ「ルーシィが捕らわれたのは我々にとっては不条理だが、王国軍の正義には反してないという事だ」
ナ「だ──っ!!!!
ごちゃごちゃ言ってねえで助けに行くぞ──っ!!!!」
ナツが縛られていた縄を破りながら叫ぶ。しかし、そこにマカロフの魔法によって伸ばした腕がナツの上にのしかかる。
マ「落ち着け。
家族とられちゃ祭りどころじゃねぇわい。皆……同じ気持ちじゃ。
いつもみてえに後先考えんでつっ込んでも、今回ばかりは相手が悪い。……が、黙ってられるほど腰抜けじゃねえぞ、妖精の尻尾は」
─地下牢─
先ほど捕らえられたルーシィとユキノがそこには居た。
ユ「まさかこんな事になってしまうなんて……。私 は……本当に不運を呼ぶ…………」
ル「何言ってんの、落ちこむヒマがあったら脱出方法考えよっ」
ユ「ルーシィ様」
ル「脱出したら、まずは鍵を取り戻さないとね」
ユ「…………
本当にすみません」
ル「あんなのせいじゃないって。あたしもあんたも王国の内ゲバに巻き込まれた。……それだけ
エクリプス計画ってのを実行するべきかどうかって話でしょ?ハッキリ言ってどっちが正しいかあたしにはわからないよ」
ユ「実行……するべきですよ。
私には姉がいたんです。ソラノという名前でした。私 は何をやってもドジばっかりしておつも両親に怒られてました。でも、姉はそんな私 をいつでもかばってくれた」
ソ「ユキノは悪くないゾ」
ユ「やさしくて…キレイで……私 は姉が大好きだった。だけどある日、ゼレフを盲信する集団に両親は殺され姉は連れていかれてしまいました。私 は命からがら逃げ出す事しかできませんでした。
エクリプスを使えばゼレフを倒せます。この世界にゼレフがいなければ姉は……」
ユキノは涙を流しながらそう話し、ルーシィはそれを静かに聞いていた。
ル「(連れていかれなかったかもしれない、………か。でも……世界が自分の思い通りにだけ変わるとはかぎらない。それが大臣の言ってた歴史を変える危険性。過去を変える……。本当にそんな事、できるのかしら)」
─7月5日 大魔闘演武・最終日 前日─
ラ「何だと?」
エ「ルーシィが王国兵に捕まった?」
マ「よくわからん計画の関係者にされちまったという事か…」
ラ「つまり何だ?大魔闘演武で優勝しなきゃ、ルーシィをとり返せねえのか?」
ぐ「その話も信用していいのかわからねえがな」
ジ「ですよね」
ナ「だから、んな事ァどーでもいいんだよ!!!」
柱に縛られ拘束されているナツがそう叫ぶ。
ナ「オレは今すぐ助けに行くぞ!!!」
ウ「落ち着いてください、ナツさん」
シ「あんたねぇ…」
ハ「相手は王国なんだよ」
『ほんと、相変わらず落ち着きがないんだから…』
カリ「まったくだねぇ」
エ「マスター」
マ「ウム
王国相手にうかつな事はできんが……向こうもまた国民をぞんざいに扱う事もできんじゃろう。エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか」
ラ「めんどくせぇ事しやがる」
『……』
エ「人質…」
ガ「だが……腑に落ちねえな。国家機密を知っちまったオレたちを解放する意味がわからん」
リ「のちのち、あのアルカディオスとかいう者を断罪する為の証人として開放された可能性もあるな」
カリ「それにしてはリスクがある気がするんだけど…」
ハ「え、何で?」
シ「たしかに、極秘情報が拡散する危険もあるのに……」
エ「これ以上隠し通せんと判断したのか」
グ「オレたちが全員捕まってたら情報は外に出てなかっただろ」
ジ「でも…」
ミ「それはどうかしら
グレイたちは大魔闘演武の出場者でしょ。明日……急に出場しないとなったら、そこから足がつく」
ジ「王国としても魔導士ギルドは敵に回したくないと思います」
エ「ルーシィが捕らわれたのは我々にとっては不条理だが、王国軍の正義には反してないという事だ」
ナ「だ──っ!!!!
ごちゃごちゃ言ってねえで助けに行くぞ──っ!!!!」
ナツが縛られていた縄を破りながら叫ぶ。しかし、そこにマカロフの魔法によって伸ばした腕がナツの上にのしかかる。
マ「落ち着け。
家族とられちゃ祭りどころじゃねぇわい。皆……同じ気持ちじゃ。
いつもみてえに後先考えんでつっ込んでも、今回ばかりは相手が悪い。……が、黙ってられるほど腰抜けじゃねえぞ、妖精の尻尾は」
─地下牢─
先ほど捕らえられたルーシィとユキノがそこには居た。
ユ「まさかこんな事になってしまうなんて……。
ル「何言ってんの、落ちこむヒマがあったら脱出方法考えよっ」
ユ「ルーシィ様」
ル「脱出したら、まずは鍵を取り戻さないとね」
ユ「…………
本当にすみません」
ル「あんなのせいじゃないって。あたしもあんたも王国の内ゲバに巻き込まれた。……それだけ
エクリプス計画ってのを実行するべきかどうかって話でしょ?ハッキリ言ってどっちが正しいかあたしにはわからないよ」
ユ「実行……するべきですよ。
私には姉がいたんです。ソラノという名前でした。
ソ「ユキノは悪くないゾ」
ユ「やさしくて…キレイで……
エクリプスを使えばゼレフを倒せます。この世界にゼレフがいなければ姉は……」
ユキノは涙を流しながらそう話し、ルーシィはそれを静かに聞いていた。
ル「(連れていかれなかったかもしれない、………か。でも……世界が自分の思い通りにだけ変わるとはかぎらない。それが大臣の言ってた歴史を変える危険性。過去を変える……。本当にそんな事、できるのかしら)」