憧れ

マ「剣咬の虎の双竜スティングとローグ…ナツたちと同じ滅竜魔導士か……。しかしまだその能力は未知数。さぁて、どうなる事やら…」
メ「探り合いはひと段落といったところですね。ここからが本番ですよ。しっかり応援しましょう！」

ｼﾞｴ「終わりだ、クズギルド」

ロ「スティング」
ス「ああ」

チ〈さあ、静かな睨み合いが続きますが会場全体に凄まじい緊張感が張りつめています！先に動くのはどっちだ？！〉

ス「はァっ！！！！」

スティングが右手に白い光を纏わせながらナツに近づく。そしてスティングはナツに殴りかかる。ナツは顔の前で腕をクロスさせスティングからの攻撃を防ぐ。

チ〈剣咬の虎のスティングが動いたァ！！！！妖精の尻尾のナツを捉えました！！〉

スティングは今度は左手に白い光を纏わせる。

ス「聖なる白き裁きを！！！！くらいなァ！！！！」

ナツはスティングの攻撃を連続で受ける。

ガ「火竜（サラマンダー）」

そんなガジルに影となったローグが襲いかかる。ガジルはそれに気づき攻撃しようとするが、影となったローグへの攻撃がすり抜ける。ガジルはそのまま蹴られ飛ばされる。

チ〈おーっと！妖精の尻尾のガジル！ローグのシャドウドライブに翻弄されている模様です！〉

ロ「影はとらえる事ができない」

ローグは再び影となり地中に潜り、ガジルの背後を摂る。

ガ「コイツ…！」

ガジルは右腕を鉄竜剣にし攻撃するがその攻撃もすり抜けてしまい、逆に攻撃されてしまう。ナツもスティングに飛ばされ、ローグに飛ばされたガジルと背中合わせにぶつかる。

ﾅ･ｶﾞ「邪魔すんな！！！」
ス「試合中に喧嘩かよ？随分余裕あるじゃん！」

リ「急にパワーアップしやがった。あれも滅竜魔法の1種なのか？」
ハ「ナツー！！がんばれー！！」

ナ「んだよ、妙にすばしっこくなりやがって…」
ス「ほらほらガード甘いんじゃねえの？ナツさん！」

スティングはナツを連続で攻撃する。ガジルもローグからの攻撃を避けることしかできない。

マ「うむぅ…これは一体……」
メ「魔力増幅の術、加えてコンビネーションもスキがないようですね」

オ「思ったほど張り合いねえな」
ﾙｰ「2人に比べて、妖精の尻尾のコンビはあまり息があっていないようだねぇ」
ﾚｸ「いけ──っ！！
必勝パターンに入りましたよ──っ！！」
ﾌﾛ「フローもそーもう」

スティングは両手に白い光を纏い、ナツに何度も殴りかかる。ナツはそれを受ける。

ス「オレはずっとアンタに憧れてたんだ」

スティングはナツの腹を殴る。

ス「そしてアンタを超える事を目標にしてきた。
今が、その時！！！！」