ユウビ百年祭
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
太陽
戦いの決着が付き、村は復興作業に謹んでいた。
いつものコートを肩に羽織ったラクサスは雷神衆とレイナ、カリンに声をかける。
ラ「行くぞ」
エバ「オッケー♡」
そんな彼らの元にナセルがやってくる。
ナ「もう帰るのか」
ラ「!」
ナ「君達にはたくさん世話になったな……。礼を言う」
ラ「オッサン」
ビ「え!?ナセルのオッサンか?この人!?」
ビックスローが驚くのも無理はなく、ナセルは当初ラクサス達と対面した時のような装束は纏っておらず、普通の村人の様な格好をしていた。
フ「アンタ、腕の紋様が」
ナ「ああ、消えたんだ。ヒグレノカミの消滅と共にきれいサッパリとな」
エバ「どういう事……?」
フ「…オレの見解だが、彼の一族の〝秘術〟とは、術式魔法が独自の進化を遂げたものだったのだろう。
おそらく、一生分の魔力を全てヒグレノカミへ対抗する力へと換えて、その力を紡いでいく…。
そういう術式が紋様として受け継がれたんだと思う」
ナ「そうかも……しれないな。
魔法の事は分からないが……ただひとつ、はっきりした確信がある。
夕断の守り手としての役割は終わったのだと。今日から私もただの一村人というわけだ」
ナセルはどこかスッキリとしたようにそう言った。
ビ「あんだけクソ強かったのにか」
エバ「なんだかもったいないわね」
ラ「けど、これでやっと故郷に帰れるんだな」
フ「ラクサス…」
『………』
ナ「昨日まで私は……毎日繰り返し昇っては沈む夕日が憎かった。太陽とは、こんなにも美しいものだったんだな」
ナセルは空に浮かぶたいようを見上げ、そう言った。
ナ「まだまだ知る事が多すぎて、秘術の事など忘れてしまいそうだ」
ナセルの様子にラクサスも微笑を浮かべた。
エバ「………ところで、あの子はどうする気?」
ヴ「ひ────ん…」
エバーグリーンの視線の先には事の発端であるヴァイセの姿があった。ヴァイセは村人達にこき使われていた。
ナ「どうもこうも評議員には突き出す。どんな理由であろうと罪は償わねばな。その上で戻ってくるのならば……まあ、その時考えるさ。生きる事を楽しみながらな。
また来るといい。ラクサス、雷神衆、レイナ、カリン。
君達の行く先に光が絶えぬよう、祖先の加護のあらんことを」
ラクサス達一行はハマナス村を出発した。
エバ「それにしても、あんな幻覚魔法にやられるなんて本当、不覚だわ。
でもやっぱり強いわね!ラクサスは」
ビ「あの時と同じく、まーた3対1で負けちまった」
フ「流石はラクサス」
ラ「………」
カリ「クスクスッ」
『(なんか妬けちゃう…)』
いつも通りな雷神衆の様子に猫の姿でレイナに抱かれているカリンはクスクスと笑い、レイナはフリードを見ながら少し嫉妬した。
エバ「おかげで再確認できたわ」
ラ「?」
フ「ラクサスだから、オレ達は安心して頼れるんだとな」
フリードの言葉を受け、ラクサスはヒビキが言っていた「そんな一夜さんだから、ボク等は安心できるのさ」という言葉を思い出す。
ラ「なるほどな。
一夜のオッサンが慕われる強さってのが少しは理解できたかもな」
エバ「ええっ」
フ「待て!ラクサスの方が圧倒的に決まっている!」
ビ「ブレねーな、お前は」
『ムゥ…
(本当に、妬けるんですけど…)』
カリ「(レイナがラクサスに嫉妬してる…。やっぱりフリードの事好きなんじゃん)」
安定のフリードに頬を膨らますレイナとそんなレイナに微笑するカリン。
ハマナス村を出たラクサス達は青い天馬へと帰って行った。
そしてそれは突然にやってくる。それがやってきた時、ラクサス、雷神衆、レイナ、カリンが青い天馬に来てから1年が経っていた。
戦いの決着が付き、村は復興作業に謹んでいた。
いつものコートを肩に羽織ったラクサスは雷神衆とレイナ、カリンに声をかける。
ラ「行くぞ」
エバ「オッケー♡」
そんな彼らの元にナセルがやってくる。
ナ「もう帰るのか」
ラ「!」
ナ「君達にはたくさん世話になったな……。礼を言う」
ラ「オッサン」
ビ「え!?ナセルのオッサンか?この人!?」
ビックスローが驚くのも無理はなく、ナセルは当初ラクサス達と対面した時のような装束は纏っておらず、普通の村人の様な格好をしていた。
フ「アンタ、腕の紋様が」
ナ「ああ、消えたんだ。ヒグレノカミの消滅と共にきれいサッパリとな」
エバ「どういう事……?」
フ「…オレの見解だが、彼の一族の〝秘術〟とは、術式魔法が独自の進化を遂げたものだったのだろう。
おそらく、一生分の魔力を全てヒグレノカミへ対抗する力へと換えて、その力を紡いでいく…。
そういう術式が紋様として受け継がれたんだと思う」
ナ「そうかも……しれないな。
魔法の事は分からないが……ただひとつ、はっきりした確信がある。
夕断の守り手としての役割は終わったのだと。今日から私もただの一村人というわけだ」
ナセルはどこかスッキリとしたようにそう言った。
ビ「あんだけクソ強かったのにか」
エバ「なんだかもったいないわね」
ラ「けど、これでやっと故郷に帰れるんだな」
フ「ラクサス…」
『………』
ナ「昨日まで私は……毎日繰り返し昇っては沈む夕日が憎かった。太陽とは、こんなにも美しいものだったんだな」
ナセルは空に浮かぶたいようを見上げ、そう言った。
ナ「まだまだ知る事が多すぎて、秘術の事など忘れてしまいそうだ」
ナセルの様子にラクサスも微笑を浮かべた。
エバ「………ところで、あの子はどうする気?」
ヴ「ひ────ん…」
エバーグリーンの視線の先には事の発端であるヴァイセの姿があった。ヴァイセは村人達にこき使われていた。
ナ「どうもこうも評議員には突き出す。どんな理由であろうと罪は償わねばな。その上で戻ってくるのならば……まあ、その時考えるさ。生きる事を楽しみながらな。
また来るといい。ラクサス、雷神衆、レイナ、カリン。
君達の行く先に光が絶えぬよう、祖先の加護のあらんことを」
ラクサス達一行はハマナス村を出発した。
エバ「それにしても、あんな幻覚魔法にやられるなんて本当、不覚だわ。
でもやっぱり強いわね!ラクサスは」
ビ「あの時と同じく、まーた3対1で負けちまった」
フ「流石はラクサス」
ラ「………」
カリ「クスクスッ」
『(なんか妬けちゃう…)』
いつも通りな雷神衆の様子に猫の姿でレイナに抱かれているカリンはクスクスと笑い、レイナはフリードを見ながら少し嫉妬した。
エバ「おかげで再確認できたわ」
ラ「?」
フ「ラクサスだから、オレ達は安心して頼れるんだとな」
フリードの言葉を受け、ラクサスはヒビキが言っていた「そんな一夜さんだから、ボク等は安心できるのさ」という言葉を思い出す。
ラ「なるほどな。
一夜のオッサンが慕われる強さってのが少しは理解できたかもな」
エバ「ええっ」
フ「待て!ラクサスの方が圧倒的に決まっている!」
ビ「ブレねーな、お前は」
『ムゥ…
(本当に、妬けるんですけど…)』
カリ「(レイナがラクサスに嫉妬してる…。やっぱりフリードの事好きなんじゃん)」
安定のフリードに頬を膨らますレイナとそんなレイナに微笑するカリン。
ハマナス村を出たラクサス達は青い天馬へと帰って行った。
そしてそれは突然にやってくる。それがやってきた時、ラクサス、雷神衆、レイナ、カリンが青い天馬に来てから1年が経っていた。