副官たち
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混獣神(キメラ・パルカ)
場所は戻り、乱菊が戦っている3人に乱菊は押されてしまっていた。アパッチが乱菊に突っ込んで行ったその時、アパッチに向かって赤い火の玉が迫ってくる。そしてそれはアパッチに当たって爆ぜた。
乱菊は火球の飛んできた方を振り返る。
乱「…あ……
…あんた……!
…雛森………!!」
そこに居たのは、始解した「飛梅」を構える雛森だった。
ギ「来てもうたんや…雛森チャン…」
『………桃…』
雛森が来たのを視認したのと同時にハリベルと戦闘していた冬獅郎も当然、雛森の霊圧を感じ取っていた。
ハ「今、一瞬霊圧が乱れたな」
冬「…何の話だ」
ハ「何があった」
冬「知らねえな」
冬獅郎は氷輪丸を操りハリベルに氷を放つ。
冬「(雛森………
なんで、来ちまったんだ────…)」
冬獅郎は決戦前までの雛森の様子を思い出し、いつも眉間に寄せている皺を更に深めた。
乱「…雛森………
あんた…もう平気なの…?」
雛「…はい」
雛森の左の二の腕には五番隊の五の字と隊花・馬酔木 を彫った副官章。乱菊自身も十の字と隊花・水仙を彫った副官章を腰から提げている同じ副官章。乱菊はその雛森の副官章を見遣る。
乱「心配しないで、乱菊さん
あたしは確かに五番隊副隊長として副官章をつけてここへ来ました…。でもそれは、〝五番隊の隊員たちをあずかる者として〟という意味です。
〝藍染隊長の部下として〟じゃありません。
…あの人はもう、尸魂界の…、……敵ですから」
乱「…そうね。わかってるならいいわ。
(……雛森…)
行くわよ!
(気付いてるか知らないけど)」
雛「はい!」
乱「(あんた今、藍染隊長 って言ったのよ)
──気をつけるのよ、雛森」
乱菊は再び「灰猫」の柄を構えた。
ア「終わったかァ?つまんねえお喋りはよ」
爆発の影響で上がった煙の中からアパッチの腕輪の刃が飛んできた。
雛・乱「!!」
乱菊は直ぐに左手を突き出し、灰で腕輪の刃をガードする。そして、雛森が「飛梅」を振るう。
雛「飛梅!!」
雛森の放った「飛梅」の火球が腕輪の刃に触れて爆ぜる。しかし、腕輪の刃は何事も無いようにアパッチの元に戻り腕に付いた。
ア「…成程な。さっきの爆発はそいつの刀の能力か。見たとこ副隊長みたいだけど…
副隊長2人じゃ、3対1と大差ねえぞ」
アパッチは両腕の腕輪の刃同士を擦り合わせる。すると、アパッチの手首から離れた腕輪の刃は形を変え、ミラ・ローズも剣を、スンスンも銛の様な槍を取り出し構えた。
ア「ミラ・ローズ!!スンスン!!終わりにするぜ!!こんなママゴトみてーな戦いとっとと片してハリベル様んとこ行くんだよ!!」
ミ「仕切んな、馬鹿」
ス「1番ダラダラしてたのはあなたでしょ」
ミ「でもまあ」
ス「意見には同感ですわ」
3人は一斉に雛森と乱菊に向かっていく。
ア「じゃあな!!牛オンナ!!」
しかし、3人の体に金色の紐の様なものが絡み付く。
ア「何だ……こりゃ…!?」
雛「…考えませんでしたか?最初にあたしがどうやってあなたに飛梅を命中させたのか
あなた達はみんなあたしよりずっと強いです。飛梅を当てられる距離まで気付かれずに近付くためには、鬼道で姿も霊圧も消して近付かないといけなかった…。
だから、姿を消したついでに乱菊さんの周りに鬼道の網を張り巡らせておいたんです」
3人を捉えている鬼道の網は雛森の付ける副官章に繋がっている。
雛「まさか3人ともかかってくれるとは思いませんでしたけど」
ア「ガキが…!」
雛森は飛梅の七支刀の様な刀身を副官章に繋がっている鬼道の網に近付ける。そして雛森は解号を唱える。
雛「──弾け『飛梅』」
鬼道の網を伝って飛梅の火が3人に向かっていく。そして雛森と乱菊の周りが赤く爆ぜた。
飛梅による爆発は他の場所で戦っている京楽達等にも届いていた。それは当然ギンや冬華の所にも。
ギ「派手やなァ、雛森ちゃん」
『やはり、飛梅の威力は凄まじいな』
煙が晴れ、雛森は飛梅の始解を戻し鞘に収める。
乱「…大丈夫?雛森…」
雛「…はい
すいません。初めて使う組み合わせの術式だったから…」
乱「いいのよ。すごいじゃない。
今の十二番の『伏火』でしょ?こんな長くて複雑に張ったのは初めて見たけど」
雛「はい。『伏火』に『赤火砲』を練り合わせたものを縛道二十六番の『曲光 』で覆って見えなくして、それを慎重に伸ばして網状に張り巡らせました」
乱「(凄い…
こんな幾つもの鬼道を自己流で組み合わせるなんて…。この子…、いつの間にかそんなに力をつけてたのね…)」
雛「この状況で集中するのは大変だったけど…
…上手くいってよかった」
そう言って雛森はホッとしたように笑った。
乱「(…良かった。思ったより大丈夫そうね…)」
その時、煙の中から震える何かを乱菊は感じ取った。
ア「突き上げろ『碧鹿闘女 』!!!」
ミ「喰い散らせ『金獅子将 』!!!」
ス「絞め殺せ『白蛇姫 』」
煙の中から現れたのは帰刃をしたアパッチ、ミラ・ローズ、スンスンの3人の姿だった。
乱「…く……」
雛「…そんな…
今ので倒すまではいかないと思ってたけど…。ほとんど無傷なんて…」
乱「帰刃すると傷が回復するの。そういう連中よ、こいつらは」
唖然とする雛森に乱菊は顔を歪めてはいるが冷静に返した。
ア「くそ…調子に乗りやがって…」
ミ「長引かせた方が面倒そうだ。あれで一気に片付けるよ」
ス「…仕方ありませんね」
アパッチは左腕を右手で掴み、ミラ・ローズは左腕に剣を添え、スンスンは左腕をギュリュと捻らせる。
ア「〝混獣神 〟」
アパッチは左腕を掴んでいた右手で千切り、ミラ・ローズは添えていた剣で切り離し、スンスンは捻りちぎった。
雛・乱「!?」
3人の千切り離された3人の左腕が1箇所に集まっていく。
乱「…な…何よ…あれ…!?」
3人の左腕が集まった場所には鹿の角とヒヅメ、ライオンのタテガミ、大蛇の尾を生やした巨大な獣人のような姿が存在していた。
場所は戻り、乱菊が戦っている3人に乱菊は押されてしまっていた。アパッチが乱菊に突っ込んで行ったその時、アパッチに向かって赤い火の玉が迫ってくる。そしてそれはアパッチに当たって爆ぜた。
乱菊は火球の飛んできた方を振り返る。
乱「…あ……
…あんた……!
…雛森………!!」
そこに居たのは、始解した「飛梅」を構える雛森だった。
ギ「来てもうたんや…雛森チャン…」
『………桃…』
雛森が来たのを視認したのと同時にハリベルと戦闘していた冬獅郎も当然、雛森の霊圧を感じ取っていた。
ハ「今、一瞬霊圧が乱れたな」
冬「…何の話だ」
ハ「何があった」
冬「知らねえな」
冬獅郎は氷輪丸を操りハリベルに氷を放つ。
冬「(雛森………
なんで、来ちまったんだ────…)」
冬獅郎は決戦前までの雛森の様子を思い出し、いつも眉間に寄せている皺を更に深めた。
乱「…雛森………
あんた…もう平気なの…?」
雛「…はい」
雛森の左の二の腕には五番隊の五の字と隊花・
乱「心配しないで、乱菊さん
あたしは確かに五番隊副隊長として副官章をつけてここへ来ました…。でもそれは、〝五番隊の隊員たちをあずかる者として〟という意味です。
〝藍染隊長の部下として〟じゃありません。
…あの人はもう、尸魂界の…、……敵ですから」
乱「…そうね。わかってるならいいわ。
(……雛森…)
行くわよ!
(気付いてるか知らないけど)」
雛「はい!」
乱「(あんた今、藍染
──気をつけるのよ、雛森」
乱菊は再び「灰猫」の柄を構えた。
ア「終わったかァ?つまんねえお喋りはよ」
爆発の影響で上がった煙の中からアパッチの腕輪の刃が飛んできた。
雛・乱「!!」
乱菊は直ぐに左手を突き出し、灰で腕輪の刃をガードする。そして、雛森が「飛梅」を振るう。
雛「飛梅!!」
雛森の放った「飛梅」の火球が腕輪の刃に触れて爆ぜる。しかし、腕輪の刃は何事も無いようにアパッチの元に戻り腕に付いた。
ア「…成程な。さっきの爆発はそいつの刀の能力か。見たとこ副隊長みたいだけど…
副隊長2人じゃ、3対1と大差ねえぞ」
アパッチは両腕の腕輪の刃同士を擦り合わせる。すると、アパッチの手首から離れた腕輪の刃は形を変え、ミラ・ローズも剣を、スンスンも銛の様な槍を取り出し構えた。
ア「ミラ・ローズ!!スンスン!!終わりにするぜ!!こんなママゴトみてーな戦いとっとと片してハリベル様んとこ行くんだよ!!」
ミ「仕切んな、馬鹿」
ス「1番ダラダラしてたのはあなたでしょ」
ミ「でもまあ」
ス「意見には同感ですわ」
3人は一斉に雛森と乱菊に向かっていく。
ア「じゃあな!!牛オンナ!!」
しかし、3人の体に金色の紐の様なものが絡み付く。
ア「何だ……こりゃ…!?」
雛「…考えませんでしたか?最初にあたしが
あなた達はみんなあたしよりずっと強いです。飛梅を当てられる距離まで気付かれずに近付くためには、鬼道で姿も霊圧も消して近付かないといけなかった…。
だから、姿を消したついでに乱菊さんの周りに鬼道の網を張り巡らせておいたんです」
3人を捉えている鬼道の網は雛森の付ける副官章に繋がっている。
雛「まさか3人ともかかってくれるとは思いませんでしたけど」
ア「ガキが…!」
雛森は飛梅の七支刀の様な刀身を副官章に繋がっている鬼道の網に近付ける。そして雛森は解号を唱える。
雛「──弾け『飛梅』」
鬼道の網を伝って飛梅の火が3人に向かっていく。そして雛森と乱菊の周りが赤く爆ぜた。
飛梅による爆発は他の場所で戦っている京楽達等にも届いていた。それは当然ギンや冬華の所にも。
ギ「派手やなァ、雛森ちゃん」
『やはり、飛梅の威力は凄まじいな』
煙が晴れ、雛森は飛梅の始解を戻し鞘に収める。
乱「…大丈夫?雛森…」
雛「…はい
すいません。初めて使う組み合わせの術式だったから…」
乱「いいのよ。すごいじゃない。
今の十二番の『伏火』でしょ?こんな長くて複雑に張ったのは初めて見たけど」
雛「はい。『伏火』に『赤火砲』を練り合わせたものを縛道二十六番の『
乱「(凄い…
こんな幾つもの鬼道を自己流で組み合わせるなんて…。この子…、いつの間にかそんなに力をつけてたのね…)」
雛「この状況で集中するのは大変だったけど…
…上手くいってよかった」
そう言って雛森はホッとしたように笑った。
乱「(…良かった。思ったより大丈夫そうね…)」
その時、煙の中から震える何かを乱菊は感じ取った。
ア「突き上げろ『
ミ「喰い散らせ『
ス「絞め殺せ『
煙の中から現れたのは帰刃をしたアパッチ、ミラ・ローズ、スンスンの3人の姿だった。
乱「…く……」
雛「…そんな…
今ので倒すまではいかないと思ってたけど…。ほとんど無傷なんて…」
乱「帰刃すると傷が回復するの。そういう連中よ、こいつらは」
唖然とする雛森に乱菊は顔を歪めてはいるが冷静に返した。
ア「くそ…調子に乗りやがって…」
ミ「長引かせた方が面倒そうだ。あれで一気に片付けるよ」
ス「…仕方ありませんね」
アパッチは左腕を右手で掴み、ミラ・ローズは左腕に剣を添え、スンスンは左腕をギュリュと捻らせる。
ア「〝
アパッチは左腕を掴んでいた右手で千切り、ミラ・ローズは添えていた剣で切り離し、スンスンは捻りちぎった。
雛・乱「!?」
3人の千切り離された3人の左腕が1箇所に集まっていく。
乱「…な…何よ…あれ…!?」
3人の左腕が集まった場所には鹿の角とヒヅメ、ライオンのタテガミ、大蛇の尾を生やした巨大な獣人のような姿が存在していた。