柱防衛戦
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瑠璃色の花
弓親が解号を唱えると、「藤孔雀」のショーテルの様な形状をした刀身の4枚が輝き、複数の蔦となりクールホーンへと伸びていく。そして、それはクールホーンの手足や首、胴を拘束していく。
ク「な…ッ
何よ、これ…っ!?」
クールホーンは「瑠璃色孔雀」の蔦に完全に拘束される。
ク「何よ…こんなもの!」
弓「無駄だよ。ご覧」
クールホーンは自身を拘束している蔦に蕾がなり、その蕾がどんどん大きくなっていく事に目を見開く。
弓「その中に溜まっているのは、君の〝霊圧〟だ」
ク「何ですって?!」
弓「その花達は君の霊圧を奪って成長する。これから先、君の放つ霊圧は全てその花のものとなるのさ」
弓親の言っている通り、クールホーンを拘束する蔦は明らかにクールホーンの霊圧を奪っていた。次第に蕾も大きくなっている。
弓「…わかるね」
ク「くっ…!どうして今になってこんな技を?!」
弓「普通に戦っていれば本来この技を使う事など無かっただろう。───…しかし、君は言っただろう。この漆黒の茨の中は、誰の瞳にも僕が映る事は無く、霊圧も感じないって。
…だから、君にだけ見せる事にしたんだ。倒れていく君にだけ。
僕は、この『瑠璃色孔雀』を誰にも見せたくないんだよ」
ク「〝瑠璃色孔雀〟…?」
クールホーンは自身の霊圧で最初よりも成長した蕾をその目に映す。
弓「そろそろ時間だ。
その花の咲く瞬間が、君の最期だよ。シャルロッテ・クールホーン」
ク「…く…くそオオオオオオオオ!!!」
蔦の蕾が瑠璃色の花を咲かせる。他の蕾も次々と瑠璃色の花を咲かせた。全ての花が咲き誇ると、クールホーンの白薔薇の花弁が散った。
2人を覆っていた漆黒の茨が崩れていく。クールホーンを拘束していた蔦が弓親の方へと戻っていく。弓親は戻ってきた蔦から1輪だけ、右手に花を落とす。風に靡いていた蔦が弓親が始解を解いた事で刀の形に戻る。
弓「少しだけ、霊力 を貰って行くよ」
弓親は花の1弁を咥える。瑠璃色の花は白色の花へと変わり、弓親は斬魄刀を鞘に納める。
弓「ごちそうさま」
ク「…あ…あなた…ズルいのね…。こんなスゴいの…隠し持ってるなんて…。
斬魄刀の2段階目の変容…。これが…〝卍解〟ってやつなのね…」
弓親は咥えた花を右手に持つ。
弓「…違うよ、卍解じゃない」
弓親は右手に持った花をクールホーンに見せる。
弓「『瑠璃色孔雀』は、僕の斬魄刀の〝本当の名前〟だよ。
こいつはおかしな刀でね。色の好みってやつがあるんだ。〝瑠璃色〟はこいつの好きな色。〝藤色〟はこいつの嫌いな色。『藤孔雀』は僕が勝手につけたこいつの渾名さ。
こいつはこの名が凄く嫌いでね。こう呼ぶと拗ねて途中までしか始解しないんだ」
ク「…なんで…そんな事…」
弓「僕の居る十一番隊は、護廷十三隊最強の戦闘部隊。更木隊長を慕って集まった、喧嘩に命かけてる馬鹿ばかりでね。皆、どうせ死ぬなら派手に喧嘩でって思ってる。
そんな気風の所為で昔から暗黙の了解として斬魄刀の能力は直接攻撃系だけと決まってる。鬼道系の斬魄刀なんてカッコ悪くてみっともないし、持ってるだけで腰抜け扱いさ。
僕は瑠璃色孔雀 の能力を十一番隊の誰にも見せたくないんだ。一角や隊長には特にね。
だから君が僕を茨で覆い隠してくれた時、僕はお礼を言ったんだ。君があの技を使わなかったら、僕はこの戦いで何があっても、こいつを解放する事は無かったから─────」
ク「……………
…それであたしに…敗けることになっても…?」
弓「君に敗けて、死ぬことになってもだ」
ク「…………
…大した奴だわ…。…あなた…」
こうして、弓親はシャルロッテ・クールホーンとの戦いで勝利を得た。
─────────────────────────
『……………
(綾瀬川の方は終わったな。途中、霊圧が一切感じられなくなったが………大丈夫だったみてえだな)』
弓親が解号を唱えると、「藤孔雀」のショーテルの様な形状をした刀身の4枚が輝き、複数の蔦となりクールホーンへと伸びていく。そして、それはクールホーンの手足や首、胴を拘束していく。
ク「な…ッ
何よ、これ…っ!?」
クールホーンは「瑠璃色孔雀」の蔦に完全に拘束される。
ク「何よ…こんなもの!」
弓「無駄だよ。ご覧」
クールホーンは自身を拘束している蔦に蕾がなり、その蕾がどんどん大きくなっていく事に目を見開く。
弓「その中に溜まっているのは、君の〝霊圧〟だ」
ク「何ですって?!」
弓「その花達は君の霊圧を奪って成長する。これから先、君の放つ霊圧は全てその花のものとなるのさ」
弓親の言っている通り、クールホーンを拘束する蔦は明らかにクールホーンの霊圧を奪っていた。次第に蕾も大きくなっている。
弓「…わかるね」
ク「くっ…!どうして今になってこんな技を?!」
弓「普通に戦っていれば本来この技を使う事など無かっただろう。───…しかし、君は言っただろう。この漆黒の茨の中は、誰の瞳にも僕が映る事は無く、霊圧も感じないって。
…だから、君にだけ見せる事にしたんだ。倒れていく君にだけ。
僕は、この『瑠璃色孔雀』を誰にも見せたくないんだよ」
ク「〝瑠璃色孔雀〟…?」
クールホーンは自身の霊圧で最初よりも成長した蕾をその目に映す。
弓「そろそろ時間だ。
その花の咲く瞬間が、君の最期だよ。シャルロッテ・クールホーン」
ク「…く…くそオオオオオオオオ!!!」
蔦の蕾が瑠璃色の花を咲かせる。他の蕾も次々と瑠璃色の花を咲かせた。全ての花が咲き誇ると、クールホーンの白薔薇の花弁が散った。
2人を覆っていた漆黒の茨が崩れていく。クールホーンを拘束していた蔦が弓親の方へと戻っていく。弓親は戻ってきた蔦から1輪だけ、右手に花を落とす。風に靡いていた蔦が弓親が始解を解いた事で刀の形に戻る。
弓「少しだけ、
弓親は花の1弁を咥える。瑠璃色の花は白色の花へと変わり、弓親は斬魄刀を鞘に納める。
弓「ごちそうさま」
ク「…あ…あなた…ズルいのね…。こんなスゴいの…隠し持ってるなんて…。
斬魄刀の2段階目の変容…。これが…〝卍解〟ってやつなのね…」
弓親は咥えた花を右手に持つ。
弓「…違うよ、卍解じゃない」
弓親は右手に持った花をクールホーンに見せる。
弓「『瑠璃色孔雀』は、僕の斬魄刀の〝本当の名前〟だよ。
こいつはおかしな刀でね。色の好みってやつがあるんだ。〝瑠璃色〟はこいつの好きな色。〝藤色〟はこいつの嫌いな色。『藤孔雀』は僕が勝手につけたこいつの渾名さ。
こいつはこの名が凄く嫌いでね。こう呼ぶと拗ねて途中までしか始解しないんだ」
ク「…なんで…そんな事…」
弓「僕の居る十一番隊は、護廷十三隊最強の戦闘部隊。更木隊長を慕って集まった、喧嘩に命かけてる馬鹿ばかりでね。皆、どうせ死ぬなら派手に喧嘩でって思ってる。
そんな気風の所為で昔から暗黙の了解として斬魄刀の能力は直接攻撃系だけと決まってる。鬼道系の斬魄刀なんてカッコ悪くてみっともないし、持ってるだけで腰抜け扱いさ。
僕は
だから君が僕を茨で覆い隠してくれた時、僕はお礼を言ったんだ。君があの技を使わなかったら、僕はこの戦いで何があっても、こいつを解放する事は無かったから─────」
ク「……………
…それであたしに…敗けることになっても…?」
弓「君に敗けて、死ぬことになってもだ」
ク「…………
…大した奴だわ…。…あなた…」
こうして、弓親はシャルロッテ・クールホーンとの戦いで勝利を得た。
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『……………
(綾瀬川の方は終わったな。途中、霊圧が一切感じられなくなったが………大丈夫だったみてえだな)』