柱防衛戦
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吉良の怒り、弓親の始解
「せ~~~の!!」と言ってアビラマは再び先程と同様のことを叫ぼうとするが吉良は黙ったまま、アビラマはそれに気付くと途中で止める。
ア「やれよ!!!」
吉「嫌だね。
相手をぶちのめすぞ気持ちを込めるって…そんな後ろ向きな儀式に乗っかる筋合い無いよ」
ア「死ぬほど後向きなツラした奴に言われる筋合い無えよ!!ちっ…
とんだフヌケに当たったモンだぜ…。…まァいい。
バラガン陛下の従属官、アビラマ・レッダーだ。名は何だ、死神」
吉「三番隊副隊長・吉良イヅル」
ア「!
三番隊…?」
吉良の発した「三番隊」の言葉に反応したアビラマは、「フッ…」と鼻で笑う。
吉「…?」
ア「何だ、お前───…裏切り者、市丸ギンの下か」
その言葉に吉良は衝撃を受けたかのように目を見開く。
ア「成程な。藍染様の下に一度は付いておきながら、土壇場で裏切った野郎だ。納得だぜ。
どうりでフヌケたツラして─────」
そこまで言った時、突如アビラマの左頬に横一筋の線が走り、血が流れる。それにアビラマは驚く。
それもそのはず。吉良は一瞬のうちに斬魄刀を抜き、アビラマの頬を斬ったのだ。
吉「────────君如きが市丸隊長を愚弄するな…。
同じ命を落とすにしても──傷浅いまま死にたいだろう?」
吉良はアビラマを睨めつける。
ア「…何だよ、できるんじゃねェか。そういう顔もよ」
─────────────────────────
ギ「おっ」
乱「どうしたの、ギン」
突然声を上げたギンに乱菊は問いかける。
ギ「いやあ、なんやえらいイヅルが怒ってるなぁ思 て…」
乱「心配?吉良のこと」
ギ「いやあ…あの子はあれでもようやるさかい。心配なんてしとらんよ」
乱「ふ~ん…
(ギンの奴、意外と吉良の事信頼してたのね)」
─────────────────────────
吉良は斬魄刀を振り払う。振り払った事で刀身に付着していた血が飛び散る。
ア「良いじゃねえか…。そういう顔が見たかったんだ…そういう顔が…。戦いの顔だぜ!!」
そしてアビラマは、腰に帯刀していた刀を抜き構えた。
ア「頂を削れ『空空鷲 』!!!」
アビラマが解号を唱えたのを聞き見て、吉良は冷静に斬魄刀を構えた。
─────────────────────────
こちらでは弓親とクールホーンが戦闘を行っていた。
クールホーンは帰刃をし、弓親は「藤孔雀」を始解しているもののクールホーンに圧されており、クールホーンに胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
ク「…言ったでしょ、〝終わりよ〟って」
クールホーンを中心に黒い茨が現れ広がっていく。
ク「プリンセスはわがままなの。あたしが終わりって言ったら、終わりなのよ」
黒い茨はどんどん拡がっていき、弓親とクールホーンを覆い隠す。そして、完全に覆い隠された時、クールホーンの後ろの茨に大きな白い薔薇が咲き誇る。
弓「…何だ…これは……」
ク「〝白薔薇ノ刑 〟
あたしの最も美しく、最も残酷な技よ。この黒く覆われた茨の中であなたは誰にも見られる事無く、白い花弁に包まれて死んでいくのよ」
弓「─────〝誰にも…見られる事無く〟……?」
ク「そうよ。
この漆黒の茨は、外部からの視線の一切を遮断する。そして霊圧さえも外部の者は感知できない。あなたは自分が命を失う瞬間を誰の瞳にも遺せないどころか、霊圧の弱まりすらも感じてもらえないのよ。
美を誇りとする者にはこの上無く残酷な終焉というものじゃないかしら?」
弓親の意識が遠のきかけている。
弓「誰の瞳にも……」
弓親の目が閉じられる。しかし──
弓「───そうか…」
弓親は再び目を開け、その瞬間弓親の霊圧が瞳に宿る。
弓「ありがとう」
ク「!?」
弓親は柄を握り直し、「藤孔雀」を振り上げる。クールホーンは急な事に弓親の胸ぐらを掴んでいた手を離し後ずさる。
そして弓親は着地した体制のまま、「藤孔雀」とは別の解号、名を口にする。
弓「────裂き狂え『瑠璃色孔雀』」
「せ~~~の!!」と言ってアビラマは再び先程と同様のことを叫ぼうとするが吉良は黙ったまま、アビラマはそれに気付くと途中で止める。
ア「やれよ!!!」
吉「嫌だね。
相手をぶちのめすぞ気持ちを込めるって…そんな後ろ向きな儀式に乗っかる筋合い無いよ」
ア「死ぬほど後向きなツラした奴に言われる筋合い無えよ!!ちっ…
とんだフヌケに当たったモンだぜ…。…まァいい。
バラガン陛下の従属官、アビラマ・レッダーだ。名は何だ、死神」
吉「三番隊副隊長・吉良イヅル」
ア「!
三番隊…?」
吉良の発した「三番隊」の言葉に反応したアビラマは、「フッ…」と鼻で笑う。
吉「…?」
ア「何だ、お前───…裏切り者、市丸ギンの下か」
その言葉に吉良は衝撃を受けたかのように目を見開く。
ア「成程な。藍染様の下に一度は付いておきながら、土壇場で裏切った野郎だ。納得だぜ。
どうりでフヌケたツラして─────」
そこまで言った時、突如アビラマの左頬に横一筋の線が走り、血が流れる。それにアビラマは驚く。
それもそのはず。吉良は一瞬のうちに斬魄刀を抜き、アビラマの頬を斬ったのだ。
吉「────────君如きが市丸隊長を愚弄するな…。
同じ命を落とすにしても──傷浅いまま死にたいだろう?」
吉良はアビラマを睨めつける。
ア「…何だよ、できるんじゃねェか。そういう顔もよ」
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ギ「おっ」
乱「どうしたの、ギン」
突然声を上げたギンに乱菊は問いかける。
ギ「いやあ、なんやえらいイヅルが怒ってるなぁ
乱「心配?吉良のこと」
ギ「いやあ…あの子はあれでもようやるさかい。心配なんてしとらんよ」
乱「ふ~ん…
(ギンの奴、意外と吉良の事信頼してたのね)」
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吉良は斬魄刀を振り払う。振り払った事で刀身に付着していた血が飛び散る。
ア「良いじゃねえか…。そういう顔が見たかったんだ…そういう顔が…。戦いの顔だぜ!!」
そしてアビラマは、腰に帯刀していた刀を抜き構えた。
ア「頂を削れ『
アビラマが解号を唱えたのを聞き見て、吉良は冷静に斬魄刀を構えた。
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こちらでは弓親とクールホーンが戦闘を行っていた。
クールホーンは帰刃をし、弓親は「藤孔雀」を始解しているもののクールホーンに圧されており、クールホーンに胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。
ク「…言ったでしょ、〝終わりよ〟って」
クールホーンを中心に黒い茨が現れ広がっていく。
ク「プリンセスはわがままなの。あたしが終わりって言ったら、終わりなのよ」
黒い茨はどんどん拡がっていき、弓親とクールホーンを覆い隠す。そして、完全に覆い隠された時、クールホーンの後ろの茨に大きな白い薔薇が咲き誇る。
弓「…何だ…これは……」
ク「〝
あたしの最も美しく、最も残酷な技よ。この黒く覆われた茨の中であなたは誰にも見られる事無く、白い花弁に包まれて死んでいくのよ」
弓「─────〝誰にも…見られる事無く〟……?」
ク「そうよ。
この漆黒の茨は、外部からの視線の一切を遮断する。そして霊圧さえも外部の者は感知できない。あなたは自分が命を失う瞬間を誰の瞳にも遺せないどころか、霊圧の弱まりすらも感じてもらえないのよ。
美を誇りとする者にはこの上無く残酷な終焉というものじゃないかしら?」
弓親の意識が遠のきかけている。
弓「誰の瞳にも……」
弓親の目が閉じられる。しかし──
弓「───そうか…」
弓親は再び目を開け、その瞬間弓親の霊圧が瞳に宿る。
弓「ありがとう」
ク「!?」
弓親は柄を握り直し、「藤孔雀」を振り上げる。クールホーンは急な事に弓親の胸ぐらを掴んでいた手を離し後ずさる。
そして弓親は着地した体制のまま、「藤孔雀」とは別の解号、名を口にする。
弓「────裂き狂え『瑠璃色孔雀』」