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懐かしき景色
虚の出現した場所に着き、素早く難なく倒した冬獅郎と冬華は、織姫の自宅までの帰り道を歩いていた。
『なあ、さっきの奴らが言ってたのどうすんだ?』
冬「放っておけ」
『…分かった』
翌日の日暮れ頃、冬獅郎と冬華は前日と同じように、夕日の見える高台のガードレールに腰をかけて、伝令神機を操作していた。そんな時、「冬獅郎!冬華!」と呼ぶ声が聞こえ、2人の傍で走ってきた夏梨は止まった。
冬「またお前か…」
冬獅郎は伝令神機を操作したまま呆れたように言う。
夏「何で、練習来ないんだよ?」
冬「俺はやるとは言ってねえよ」
『だいたい、私達はそんなに暇じゃねえ』
夏「小学生の癖に何がそんなに忙しいんだよ?」
冬「『うるせえよ』」
2人は尚も伝令神機を操作し続ける。
夏「ねえ、何であんた達ここに来るの?家 (ruby:家:ウチ)近いの?」
冬「『…………』…別に」
冬獅郎と冬華は伝令神機を操作していた手を止めると顔を上げ、夕日を眺める。
冬「ここが1番よく、空が見渡せるからな」
『…………』
2人は潤林安のおばあちゃんの家から見えていた景色を思い出す。
桃「もう!聞いてるの?シロちゃん!」
冬「シロちゃんっての、やめろっつってんだろ!」
桃「私と同じとこに入学できるようになったら、苗字で呼んであげる」
冬「ふざけんな!誰があんなとこ…」
桃「もう…冬華ちゃんは素直に聞いてくれるのに…」
『別に素直に聞いてるわけじゃねえし…』
そう話す3人の向こうには綺麗な橙色に染まった景色が広がっていた。
冬「…懐かしいんだ」
『(桃……)』
夏「ふーん…。…懐かしいって、幾つだ?お前ら」
冬「お前には関係ねえだろ」
冬獅郎と冬華はガードレールを跨ぎ、道に戻ると昨日と同じ方向に歩き出そうとした時、2人の伝令神機が2つ同時に鳴る。2人は足を止め、それぞれの伝令神機を開き、確認すると駆け出す。だが、走り出そうとした2人の手を夏梨がそれぞれ掴んだ。
冬「『!?』」
夏「そっち行っちゃダメだ!」
冬「『え?』」
夏「あ…いや…なんて言うか…そっちは、悪い感じがするから…」
夏梨は一瞬言い淀み、2人から目を逸らしながらそう応えた。冬獅郎と冬華はそんな夏梨を見据える。
冬「『(こいつ…まさか…)』」
その時、再び伝令神機が鳴り2人は伝令神機を開いて確認する。画面上に点滅していた赤い点は数回点滅した後、そのまま消えていった。
冬「『(誰かが倒したか…)』」
夏「2人共、どうかしたのか?」
冬「『いや…』何でもない」
2人は伝令神機を閉じ、ズボンのポケットに仕舞う。再び歩き出そうとした時、夏梨に呼び止められる。
夏「なあ、明日は来てくれよな」
冬「『………』…さぁな」
虚の出現した場所に着き、素早く難なく倒した冬獅郎と冬華は、織姫の自宅までの帰り道を歩いていた。
『なあ、さっきの奴らが言ってたのどうすんだ?』
冬「放っておけ」
『…分かった』
翌日の日暮れ頃、冬獅郎と冬華は前日と同じように、夕日の見える高台のガードレールに腰をかけて、伝令神機を操作していた。そんな時、「冬獅郎!冬華!」と呼ぶ声が聞こえ、2人の傍で走ってきた夏梨は止まった。
冬「またお前か…」
冬獅郎は伝令神機を操作したまま呆れたように言う。
夏「何で、練習来ないんだよ?」
冬「俺はやるとは言ってねえよ」
『だいたい、私達はそんなに暇じゃねえ』
夏「小学生の癖に何がそんなに忙しいんだよ?」
冬「『うるせえよ』」
2人は尚も伝令神機を操作し続ける。
夏「ねえ、何であんた達ここに来るの?
冬「『…………』…別に」
冬獅郎と冬華は伝令神機を操作していた手を止めると顔を上げ、夕日を眺める。
冬「ここが1番よく、空が見渡せるからな」
『…………』
2人は潤林安のおばあちゃんの家から見えていた景色を思い出す。
桃「もう!聞いてるの?シロちゃん!」
冬「シロちゃんっての、やめろっつってんだろ!」
桃「私と同じとこに入学できるようになったら、苗字で呼んであげる」
冬「ふざけんな!誰があんなとこ…」
桃「もう…冬華ちゃんは素直に聞いてくれるのに…」
『別に素直に聞いてるわけじゃねえし…』
そう話す3人の向こうには綺麗な橙色に染まった景色が広がっていた。
冬「…懐かしいんだ」
『(桃……)』
夏「ふーん…。…懐かしいって、幾つだ?お前ら」
冬「お前には関係ねえだろ」
冬獅郎と冬華はガードレールを跨ぎ、道に戻ると昨日と同じ方向に歩き出そうとした時、2人の伝令神機が2つ同時に鳴る。2人は足を止め、それぞれの伝令神機を開き、確認すると駆け出す。だが、走り出そうとした2人の手を夏梨がそれぞれ掴んだ。
冬「『!?』」
夏「そっち行っちゃダメだ!」
冬「『え?』」
夏「あ…いや…なんて言うか…そっちは、悪い感じがするから…」
夏梨は一瞬言い淀み、2人から目を逸らしながらそう応えた。冬獅郎と冬華はそんな夏梨を見据える。
冬「『(こいつ…まさか…)』」
その時、再び伝令神機が鳴り2人は伝令神機を開いて確認する。画面上に点滅していた赤い点は数回点滅した後、そのまま消えていった。
冬「『(誰かが倒したか…)』」
夏「2人共、どうかしたのか?」
冬「『いや…』何でもない」
2人は伝令神機を閉じ、ズボンのポケットに仕舞う。再び歩き出そうとした時、夏梨に呼び止められる。
夏「なあ、明日は来てくれよな」
冬「『………』…さぁな」