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夏梨との出会い
破面の2度目の襲撃から数日後、冬獅郎と冬華の2人は空座町内を歩いていた。その時、土手の方からボールが転がってきた為冬獅郎がそれを足で止めて、器用に手元に持ってくる。少しの間そのボールを見つめ、近くに立つ黒髪の少女─黒崎夏梨に声をかける。
冬「お前のか?」
夏「あ…うん…」
『あぶねえだろ。気を付けろ』
そして、冬獅郎は夏梨に手に持っているボールを蹴り渡す。夏梨が受け取ったボールを見て顔を上げた時、そこにはすでに2人の姿はなかった。
夏「…あれ?」
冬獅郎と冬華の2人は夏梨と出会った後、空座町内にある高台で揃って伝令神機を操作していた。辺りはすでに日が暮れかけ、橙色に染まっていた。
そこに、夏梨と男子小学生4人が近寄ってくる。冬華は一瞬そちらに目を向けるが気にせずにすぐに視線を手元の伝令神機へと戻した。その直後、夏梨が駆け寄ってきて、その足音で初めて気が付いた冬獅郎は冬華と共に夏梨の方を見る。
夏「あんた達、ボール拾ってくれただろ?」
冬「『ああ』」
夏「ありがとな」
冬「どういたしまして」
『………』
ここで少し沈黙が生まれたが、夏梨の「ねえ、あんた達どこの学校の子?」と問われる。
冬「あ?どこの学校でもねえよ!!俺は忙しいんだ!!…あっち行ってろ」
『…………』
夏「………。あんた、サッカーできるだろ?」
冬「…さぁな」
夏「今度、フットサルの試合があるんだ!一緒にやらねえか?」
夏梨が伝令神機の操作をし続ける冬獅郎にそういった直後、同級生の男子に手を引っ張られ、円になる。
冬華はそんな光景を一瞬だけ見た後、再び目線を伝令神機に戻す。
夏梨達が円になって話している中で「チビ」という単語が聞こえ、冬獅郎が噛み付く。
冬「何だと?!誰がどチビだ、コラ!!」
『シロ兄、落ち着け』
冬獅郎に怒鳴られた男子達はそんな冬獅郎に怯む。
夏「どチビとまでは言ってな──…」
冬獅郎と冬華は操作していた伝令神機を閉じ、腰掛けていたガードレールから身を離すと、夏梨達がいる方とは反対の方へ2人並んで歩き出す。
夏「おい!待てよ!」
夏梨が声をかけても無視する冬獅郎と冬華に、夏梨はニヤリと笑うと持っていたサッカーボールを冬獅郎達に向かって勢いよく蹴った。
近付いてくるボールに気付いた2人は、冬華は冬獅郎の右側に並び歩いていた為、そのまま右側に避けたが、冬獅郎は跳躍して宙返りでボールを蹴り返し、着地した。ちなみに冬獅郎の蹴り返したボールは夏梨の顔の真横を通り抜け、斜め後ろにいたアフロの少年の顔面に当たった。
着地した冬獅郎は右脚の方のズボンを払い、冬華は冬獅郎の傍に戻る。そしてその光景を見た夏梨が「よっしゃー!」と放った直後、冬獅郎と冬華は4人の男子達に「すげー!!」と囲まれる。
アフロ「君どこの子?名前は?」
冬「……日番谷冬獅郎だ」
坊主「冬獅郎かぁ。カッコイイ名前だなぁ」
アフロ「君は?」
『…日番谷冬華だ』
坊主「冬華かぁ。綺麗な名前だなぁ」
眼鏡「それ染めてるのか?冬獅郎、冬華」
アフロ「髪型も活かしてるぜ、冬獅郎!」
金髪「頼む!冬獅郎だけが頼りなんだ!」
『…………』
冬「いや…だから…俺は…」
そんな時、冬獅郎と冬華の持つ伝令神機から電子音が2つ同時に鳴る。2人はすぐに伝令神機を取り出し、画面を見ると赤い点が1つ点滅していた。
冬「『(ただの虚か?)』」
2人はふと伝令神機から顔を上げると、2つの伝令神機が虚が現れたと告げる方向を夏梨も見ていた。冬獅郎と冬華が夏梨に何かを感じた直後、再び電子音が鳴り2人はハッとする。そして、画面に目を向けると画面上にはまだ赤い点が点滅していた。
冬「(チッ!近くに居るのは俺達だけか!)」
冬獅郎と冬華は伝令神機を閉じると、虚の現れた場所へ向かう為に駆け出す。囲んでいた男子達の1人に「2人共!どこ行くんだよ!」と声をかけられるが、2人は「急用だ」と同時に言った。
金髪「えー!」
冬「悪いな!力になれなくて!」
眼鏡をかけた少年が後ろで明日から来いよと叫んでいたが、冬獅郎と冬華はそのまま虚が出現した場所に走っていった。
破面の2度目の襲撃から数日後、冬獅郎と冬華の2人は空座町内を歩いていた。その時、土手の方からボールが転がってきた為冬獅郎がそれを足で止めて、器用に手元に持ってくる。少しの間そのボールを見つめ、近くに立つ黒髪の少女─黒崎夏梨に声をかける。
冬「お前のか?」
夏「あ…うん…」
『あぶねえだろ。気を付けろ』
そして、冬獅郎は夏梨に手に持っているボールを蹴り渡す。夏梨が受け取ったボールを見て顔を上げた時、そこにはすでに2人の姿はなかった。
夏「…あれ?」
冬獅郎と冬華の2人は夏梨と出会った後、空座町内にある高台で揃って伝令神機を操作していた。辺りはすでに日が暮れかけ、橙色に染まっていた。
そこに、夏梨と男子小学生4人が近寄ってくる。冬華は一瞬そちらに目を向けるが気にせずにすぐに視線を手元の伝令神機へと戻した。その直後、夏梨が駆け寄ってきて、その足音で初めて気が付いた冬獅郎は冬華と共に夏梨の方を見る。
夏「あんた達、ボール拾ってくれただろ?」
冬「『ああ』」
夏「ありがとな」
冬「どういたしまして」
『………』
ここで少し沈黙が生まれたが、夏梨の「ねえ、あんた達どこの学校の子?」と問われる。
冬「あ?どこの学校でもねえよ!!俺は忙しいんだ!!…あっち行ってろ」
『…………』
夏「………。あんた、サッカーできるだろ?」
冬「…さぁな」
夏「今度、フットサルの試合があるんだ!一緒にやらねえか?」
夏梨が伝令神機の操作をし続ける冬獅郎にそういった直後、同級生の男子に手を引っ張られ、円になる。
冬華はそんな光景を一瞬だけ見た後、再び目線を伝令神機に戻す。
夏梨達が円になって話している中で「チビ」という単語が聞こえ、冬獅郎が噛み付く。
冬「何だと?!誰がどチビだ、コラ!!」
『シロ兄、落ち着け』
冬獅郎に怒鳴られた男子達はそんな冬獅郎に怯む。
夏「どチビとまでは言ってな──…」
冬獅郎と冬華は操作していた伝令神機を閉じ、腰掛けていたガードレールから身を離すと、夏梨達がいる方とは反対の方へ2人並んで歩き出す。
夏「おい!待てよ!」
夏梨が声をかけても無視する冬獅郎と冬華に、夏梨はニヤリと笑うと持っていたサッカーボールを冬獅郎達に向かって勢いよく蹴った。
近付いてくるボールに気付いた2人は、冬華は冬獅郎の右側に並び歩いていた為、そのまま右側に避けたが、冬獅郎は跳躍して宙返りでボールを蹴り返し、着地した。ちなみに冬獅郎の蹴り返したボールは夏梨の顔の真横を通り抜け、斜め後ろにいたアフロの少年の顔面に当たった。
着地した冬獅郎は右脚の方のズボンを払い、冬華は冬獅郎の傍に戻る。そしてその光景を見た夏梨が「よっしゃー!」と放った直後、冬獅郎と冬華は4人の男子達に「すげー!!」と囲まれる。
アフロ「君どこの子?名前は?」
冬「……日番谷冬獅郎だ」
坊主「冬獅郎かぁ。カッコイイ名前だなぁ」
アフロ「君は?」
『…日番谷冬華だ』
坊主「冬華かぁ。綺麗な名前だなぁ」
眼鏡「それ染めてるのか?冬獅郎、冬華」
アフロ「髪型も活かしてるぜ、冬獅郎!」
金髪「頼む!冬獅郎だけが頼りなんだ!」
『…………』
冬「いや…だから…俺は…」
そんな時、冬獅郎と冬華の持つ伝令神機から電子音が2つ同時に鳴る。2人はすぐに伝令神機を取り出し、画面を見ると赤い点が1つ点滅していた。
冬「『(ただの虚か?)』」
2人はふと伝令神機から顔を上げると、2つの伝令神機が虚が現れたと告げる方向を夏梨も見ていた。冬獅郎と冬華が夏梨に何かを感じた直後、再び電子音が鳴り2人はハッとする。そして、画面に目を向けると画面上にはまだ赤い点が点滅していた。
冬「(チッ!近くに居るのは俺達だけか!)」
冬獅郎と冬華は伝令神機を閉じると、虚の現れた場所へ向かう為に駆け出す。囲んでいた男子達の1人に「2人共!どこ行くんだよ!」と声をかけられるが、2人は「急用だ」と同時に言った。
金髪「えー!」
冬「悪いな!力になれなくて!」
眼鏡をかけた少年が後ろで明日から来いよと叫んでいたが、冬獅郎と冬華はそのまま虚が出現した場所に走っていった。