自来也救出

『見えてきた…
……！あれは…拙い！』

アカネが雨隠れに到着した時、自来也は既に満身創痍といった状態だった。左の二の腕から下が無くなり、右肩には妙朴山の二大仙蝦蟇の1匹であるフカサクを載せている。
ペイン達4人が飛びかかろうとした時、水中からもう1人、潜んでいたペインが自来也の喉元に手を伸ばしているのがアカネには白眼で見えていた。
そして、その手が自来也の喉元に当たる直前、自来也の姿がペイン達の目の前から一瞬にして消えた。
急に視界に入っていた景色が変化し、自来也とフカサクは目を見開き困惑している。しかし、自来也は自身に触れたまま隣で息を整えている人物を確認すると困惑が抜けていく。

『…ハァ…ハァ…ハァ……
間に合った……ようですね……』
自「お前…アカネか…？…すまん、助かった…」
『…いえ。白眼を発動しておいて良かったです。水中に潜んでいた奴が見えたので…避雷針でここまで飛んできました。ここは雨隠れと木ノ葉の中間地点…既に火の国の領土には入っているので、ご心配なく。追ってくる者はいないでしょう。
自来也様、木ノ葉へ戻りましょう』
自「ああ…ペインの正体が判った…綱手に伝えんとなァ…」
『…それは無事に木ノ葉へ帰り、ご自分で綱手様に報告してあげてください。ですが、まずは戻ったら木ノ葉病院で治療を。
───…避雷針の術！！』

そして、次にアカネと自来也、フカサクが姿を現したのは木ノ葉のあ・んの門。そこで門番を行っていたコテツとイズモは突然現れたアカネ達に驚く事なく駆け寄ってくる。しかし、アカネが背負っている自来也の状態を見て2人は目を見開く。

コ「自来也様！？」
イ「すぐに綱手様に報告する！」

イズモはすぐさま瞬身の術で火影室に向かう。アカネもそれを見届けると木ノ葉病院へ急いで向かった。
それから、駆け付けた綱手とシズネ、アカネによる手術で自来也は一命を取り留め、今は病室で眠っている。そして、アカネは自来也の手術が終わるとすぐにイズミを連れて再び里を発った。