ヤマトとの関係／未来予知

カ「ところでさ、ずっと気になってたんだけど……ヤマト」
ヤ「なんです？」
カ「お前、アカネの家に入った時に｢ただいま戻りました｣って言ったよね？なんで？」
ヤ「あ…いやぁ……。…ハハハ………」
ｲｽﾞ「あれ？もしかしてアカネちゃん、カカシさんに言ってないの？」
『言ってないんじゃなくて、言う機会がなかったんです』
ｲｽﾞ「でも、ヤマトさんが根から火影直轄になってからの付き合いなんじゃ…」
カ「確か、ヤマトって寮暮らしじゃなかったよね？…もしかしてここに住んでる？」
ヤ「……はい、そうですよ。実は紅葉一族の当主であるマサトさんにボクが木遁を使えるって事で目をつけられて、そのままアカネの婚約者になったと言いますか……」
カ「は？なんでそれで婚約者っていう話になるのよ」
『私達の一族でまだ完璧じゃない血継限界って、木遁だけで…。それでヤマト先輩が火影直轄になってからヤマト先輩の事を知ったお父様がこの気を逃すまいとして…って感じです。
私達紅葉一族は子を成すと自然に相手の血継限界や血継淘汰などを完璧にする事ができるんです。まあ、原理は私達にも分からないんですけどね…』
カ「て事は、アカネの先祖の中には、うちはも日向も居るって事？」
『そういう事になります。その、今まで黙っていてすみませんでした。任務ですれ違いだったのと、うちは一族の事以来、私も長期任務に出てしまっていたので…』
カ「別に、そこに関しては特に気にしてないから」

それから、話が終わった為にアカネの生家を出たアカネ達3人。その時アカネの元に1羽の鴉が飛んでくる。

『……これは、イタチさんの口寄せ鴉…』
カ「イタチの…？！」

アカネは飛んで来た鴉に左腕を掲げ、鴉がその腕に留まる。アカネは空いた右手で鴉の足に巻かれた紙を外すとすぐに鴉を空に放つ。そして、アカネは紙を広げ内容を読み上げる。

『───…！
サスケが大蛇丸を殺害…大蛇丸の各アジトから仲間を集めているらしい…〝暁〟は〝三尾〟と〝四尾〟を捕獲・封印した…
……綱手様に報告しなければ！』

アカネは火影塔へと駆けていく。それを後ろからカカシとヤマトも追いかけた。
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そして、火影室を訪れたアカネは綱手にイタチからの情報を報告した。

綱「───…お前はそのまま作戦を続行しな」
『分かりました。作戦実行時、うちはイズミを同行させます』
綱「ああ…人選はお前に任せるよ」
『失礼します』

アカネは報告を終え、火影室を退室した。アカネの後を追って来ていたカカシとヤマトもアカネと共に退室した。
それからアカネは一度、生家へと戻りイズミと共に改めて作戦の最終確認を行っていた。しかし、その途中でアカネの身体がピクリと少し震えた。

『───…！』
ｲｽﾞ「アカネちゃん？どうかしたの？」
『…私の口寄せ狐がまた未来を見たみたいです。雨隠れで〝暁〟のペインと名乗る奴らに自来也様が……』

アカネは最後まで言葉を続けることが出来なかった。しかし、誰もがそこまで言われればあとの言葉は想像できた。

『もう一度火影室に行ってきます。綱手様からの増援許可を貰いに…』
ｲｽﾞ「分かったわ。気を付けてね」
『はい』

そして、アカネはもう1度火影室を訪れ綱手へと報告し、増援許可を貰うと里を発ち急ぎ雨隠れへと向かった。その際にあうんの門に避雷針のマーキングを施して──