三尾

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名前(カタカナ)

遭遇

シノを除いた一行は引き続き探索を行っていた。

カ「どうだ?」
キ「ダメだ。見つからねえ」
ヒ「こっちも」
『私の方も同じく』
カ「さて…どうするか。ここで敵を見失うわけにはいかない。一度見失えばまた見つけ出せる保証はないからな」
ヒ「こちらの存在が気づかれている今、戦闘の危険はグンと跳ね上がります」

ヒナタと言葉にカカシは頷く。

カ「だが、現段階での戦闘は避けたいところだ」
キ「その為には先に相手を見つける必要があるのによォ」
『………』
カ「んー…キバ、お前コウモリの匂いを嗅ぎ分けられるか?」
キ「ほぇ?」

それから一行は再び木々を飛び移りながら移動している。

キ「カカシ先生、2時の方向にいくつか匂いがあるぜ」
カ「分かった。では迂回ルートを通る」
ヒ「『了解』」
キ「しかし、コウモリの配置を縫って通るとはな…」
『コウモリの探知距離にも限界はあるからね』
カ「射程物の多い森の中ならある程度距離を保てば、こちらの情報は掴みにくくなるはずだ」
ヒ「なるほど…」
カ「まあ、簡単に相手の探索範囲から外れる事は難しいかもしれないが…」
赤「ガルルルゥ…」

その時赤丸が唸りそれに伴って一行は草陰に隠れた。
皆は草陰に隠れながらそこから先を警戒する。

赤「ガルルルルゥ…」
キ「ああ、間違いねぇ…。この先に複数の匂いがある」

キバはカカシとアカネにそう告げる。

カ「よし、ヒナタ」
ヒ「はい
白眼!!

ヒナタは印を組み、白眼で森の奥をみる。ヒナタにはその先に青いチャクラが見えた。

ヒ「!捉えました!このチャクラの感じ…忍です!」

すると皆は何かを感じとり振り返る。その時、カカシの背後の地面から大柄な男が飛び出してきた。

ヒ「危ない!」

男はカカシに向かって右の拳をふりかぶる。

男「お前が頭かァ!!」

男は振りかぶった腕を秋道一族の様に大きくさせる。

キ「カカシ先生!」

カカシはそれを両腕をクロスさせて受け止めるが、吹き飛ばされ男の拳は地面を粉砕させる。

『カカシ先輩!』

男はすぐさま吹き飛んだカカシを追いかけて行った。

キ「先生!」
ヒ「ダメ、キバくん!」

駆け出そうとしていたキバをヒナタが止めた直後、キバの目の前を3本のクナイが通る。

キ「何!?」

キバはクナイが飛んできた方向を見る。

男「外したか。でもまあ…ゴズの奴が大将を引き受けてくれたおかげで、楽が出来そうだ」

そこには新たに男が3人いた。アカネ達は3人の男を警戒する。

男「お前らなかなかの探索能力だよ…。実に惜しい所までいったんだがな」

ヒナタとアカネはキバと赤丸の傍まで移動する。

ヒ「もしかして…この人達?」
キ「ああ。多分…あのアジトにいた連中だ。気を付けろよ、いいな?」
ヒ「うん」
『相手は3人。私達もキバと赤丸をセットで考えれば3人よ。でも相手の力量が分からないうちは分散されないよう気をつけて』
キ「俺らだけで倒せりゃあいいが」
『最悪の場合はカカシ先輩が戻ってくるまで持久戦っていうのがベストでしょうね。まずは1人倒した方が良さそうね
(カカシ先輩が戻るまでは何とか耐えなきゃ…。…カカシ先輩なら大丈夫よね…)』
ヒ「了解」
キ「おう。
(狙うのは手前の2人のいずれかだが…見るからに何か仕込んでそうなマスク野郎は避けとくか。…となると)」

キバは特徴的な顔をした男に目を付けると、手を付き姿勢を低くする。

キ「行くぜ、赤丸!」
赤「ワン!!」

赤丸がキバに変化する。そして2人はその男の方に駆け出す。残りの2人は避ける為にか飛び上がる。キバとキバに変化した赤丸も高く飛び上がり、勢いよく回転する。

キ「牙通牙!!

その時、敵の内の1人がマスクをした男に「キギリ、煙幕」と指示を出す。そして、キギリと呼ばれた男はマスクから黄土色の煙幕を吹き出す。
ヒナタとアカネは咄嗟に任務服の袖口で口元を覆う。
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