三尾
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秘術
外は暗く雨が降っている。シノを除いた一行は再び大きな切り株の空洞にいた。外を見回っていたヒナタやキバと赤丸が戻ってくる。
『どう?何か見つかった?』
ヒ「ダメです。何も…」
キ「こっちもまるでダメだ。特に雨に降られちゃ、オレ達には不利な条件が重なるぜ」
カ「進展なしか…」
その時、キバの上から水滴が落ちキバが上を見るとコウモリが止まっていた。
キ「コウモリも雨宿りか…。……あ?コウモリ?」
キバは何かに気付いた様子を見せる。
ヒ「私、もう一度探索に行ってきます」
キ「いや待て!動くな」
ヒ「え?」
『…?』
カ「どうした?キバ」
キ「いや…ずっと考えてたんだ。犬笛の謎をな」
ヒ「犬笛の謎?」
キ「ああ…犬笛の周波数と同じ超音波を使う動物がいる…。…こいつだ」
キバはそう言って上に逆さに止まっているコウモリを見上げる。他の3人もキバ同様に見上げ、コウモリを見つける。
カ「なるほど。奴らはコウモリを操っていると言うんだな?」
ヒ「でも、どのコウモリが?」
キ「さあな。そこまでは分からねえが闇雲に動けば、余計に奴らに居場所を知られる事になる。いや、既に監視されてるかもしれねえ」
カ「里で分析してもらっている結晶の結果さえ出れば、何か手段を講じられるが…。ここはシノの蟲に期待するしかないか…」
翌日、一行は再び行動を開始した。
キ「チッ…やっぱり雨のせいで匂いが流れちまってるぜ」
赤「クゥーン…」
カ「まあ、悲観する事もないさ。相手がコウモリで監視しているとなるとおそらく近くに拠点を持っているか、何らかの事情で足を止めていると考えるのが妥当だ」
キ「つまり、今まで以上に接触の可能性も高いって事か」
カ「うん…戻ったか…」
『……』
キ・ヒ「!」
カカシとアカネが見た先に別行動していたシノがいた。シノは右手の甲に蟲を数匹出す。
キ「おお!見つかったのか!」
シノ「オレ達はラッキーだった。生き残ったのは雌の蟲で卵を持っていた。つい先程卵が孵った。次世代の蟲だ」
キ「この蟲ならあの術に対抗できるのか?!」
シノ「ある程度の耐性を持っている可能性は高い。だが…」
カ「問題は数か…」
シノ「そうだ」
キ「折角対抗策ができたと思ったのによ…」
シノ「カカシ先生、アカネさん、もう少し時間を貰いたい」
『どうする気?』
シノ「この蟲を一気に増やす」
カ「分かった。敵への対抗策は一刻も早く必要だ。直ぐにかかってくれ」
シノ「了解した」
カ「さて…問題はオレ達だな。敵は既にこっちの存在に気づいている。いつ動いてもおかしくない状況だ」
ヒ「考えられる敵の動きは無駄な接触を避け逃走するか、仕掛けてくるか…」
キ「どっちにせよ、オレ達の任務は相手を捕獲し情報を入手する事だぜ。万一相手を見失うような事があれば、それは後々木ノ葉のリスクになるかもしれねえ」
ヒ「索敵を続けます」
カ「そうだな」
カカシはアカネを見る。
カ「アカネ、相手はこっちが聞いたとしても簡単には話さないだろう。その時はお前の瞳術で聞き出せ」
『え…?…分かりました』
キ「それじゃあ行くか!シノ!早めに追いついてくれよ」
シノ「当然だ」
ヒ「頑張って、シノくん」
そして、シノを置いて4人と1匹は跳躍した。シノはそれを見送ると大きな切り株の空洞に入っていく。そして片膝をつき、亥、戌、酉、未の印を結ぶ。
シノ「秘術・蟲繭」
シノは地面に手をつく。するとそこから術式のようなものが現れたと同時に光り先程の蟲もそこに放った。
外は暗く雨が降っている。シノを除いた一行は再び大きな切り株の空洞にいた。外を見回っていたヒナタやキバと赤丸が戻ってくる。
『どう?何か見つかった?』
ヒ「ダメです。何も…」
キ「こっちもまるでダメだ。特に雨に降られちゃ、オレ達には不利な条件が重なるぜ」
カ「進展なしか…」
その時、キバの上から水滴が落ちキバが上を見るとコウモリが止まっていた。
キ「コウモリも雨宿りか…。……あ?コウモリ?」
キバは何かに気付いた様子を見せる。
ヒ「私、もう一度探索に行ってきます」
キ「いや待て!動くな」
ヒ「え?」
『…?』
カ「どうした?キバ」
キ「いや…ずっと考えてたんだ。犬笛の謎をな」
ヒ「犬笛の謎?」
キ「ああ…犬笛の周波数と同じ超音波を使う動物がいる…。…こいつだ」
キバはそう言って上に逆さに止まっているコウモリを見上げる。他の3人もキバ同様に見上げ、コウモリを見つける。
カ「なるほど。奴らはコウモリを操っていると言うんだな?」
ヒ「でも、どのコウモリが?」
キ「さあな。そこまでは分からねえが闇雲に動けば、余計に奴らに居場所を知られる事になる。いや、既に監視されてるかもしれねえ」
カ「里で分析してもらっている結晶の結果さえ出れば、何か手段を講じられるが…。ここはシノの蟲に期待するしかないか…」
翌日、一行は再び行動を開始した。
キ「チッ…やっぱり雨のせいで匂いが流れちまってるぜ」
赤「クゥーン…」
カ「まあ、悲観する事もないさ。相手がコウモリで監視しているとなるとおそらく近くに拠点を持っているか、何らかの事情で足を止めていると考えるのが妥当だ」
キ「つまり、今まで以上に接触の可能性も高いって事か」
カ「うん…戻ったか…」
『……』
キ・ヒ「!」
カカシとアカネが見た先に別行動していたシノがいた。シノは右手の甲に蟲を数匹出す。
キ「おお!見つかったのか!」
シノ「オレ達はラッキーだった。生き残ったのは雌の蟲で卵を持っていた。つい先程卵が孵った。次世代の蟲だ」
キ「この蟲ならあの術に対抗できるのか?!」
シノ「ある程度の耐性を持っている可能性は高い。だが…」
カ「問題は数か…」
シノ「そうだ」
キ「折角対抗策ができたと思ったのによ…」
シノ「カカシ先生、アカネさん、もう少し時間を貰いたい」
『どうする気?』
シノ「この蟲を一気に増やす」
カ「分かった。敵への対抗策は一刻も早く必要だ。直ぐにかかってくれ」
シノ「了解した」
カ「さて…問題はオレ達だな。敵は既にこっちの存在に気づいている。いつ動いてもおかしくない状況だ」
ヒ「考えられる敵の動きは無駄な接触を避け逃走するか、仕掛けてくるか…」
キ「どっちにせよ、オレ達の任務は相手を捕獲し情報を入手する事だぜ。万一相手を見失うような事があれば、それは後々木ノ葉のリスクになるかもしれねえ」
ヒ「索敵を続けます」
カ「そうだな」
カカシはアカネを見る。
カ「アカネ、相手はこっちが聞いたとしても簡単には話さないだろう。その時はお前の瞳術で聞き出せ」
『え…?…分かりました』
キ「それじゃあ行くか!シノ!早めに追いついてくれよ」
シノ「当然だ」
ヒ「頑張って、シノくん」
そして、シノを置いて4人と1匹は跳躍した。シノはそれを見送ると大きな切り株の空洞に入っていく。そして片膝をつき、亥、戌、酉、未の印を結ぶ。
シノ「秘術・蟲繭」
シノは地面に手をつく。するとそこから術式のようなものが現れたと同時に光り先程の蟲もそこに放った。