三尾
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シノの蟲
一行が再び行動したのは次の日の夜だった。
キバと赤丸は1箇所の木の上に着地する。
キ「どうだ?赤丸」
赤「クゥーン…」
キバと赤丸の止まる木の1個後ろの木の上にカカシとヒナタ、シノ、アカネが着地する。
カ「何か見つかったか?キバ」
キ「ダメだ。今ん所何も匂いはねえ」
ヒ「白眼でも何も見えません」
その時、ヒナタが右を振り向く。そこからコウモリが飛んできていた。
ヒ「コウモリ?」
シノ「気配はある」
キ「!どこだ!?」
シノ「オレの蟲の事だ。そんなに緊張する事はない」
キ「何だ…蟲の話か…。脅かすなよ。そりゃお前の蟲は何万といるんだから、1匹くらい生き残ってても不思議じゃねえだろ」
シノ「だが、その数万分の1匹が新しい敵と遭遇した時には貴重な存在となる…」
キ「貴重な存在?」
シノ「何故ならその蟲は敵の術を受けて生き延びているからだ」
『その蟲は敵の術に免疫を持ったって事か…』
シノ「オレの蟲達の一生は短いものでわずか数時間。短期間でその免疫を持った蟲を増やす事が出来る」
キ「そりゃスゲェじゃねえかよ!
シノ「あくまで可能性だ。上手くいくかは分からない。とにかく、生き残った蟲を探さなければ…」
ヒ「私達も手伝うよ」
キ「おう!任せとけ!」
シノ「断る」
キ「な、何だと?!」
シノ「何故なら、蟲の探索はオレにしか出来ない。お前達にウロウロされて折角の蟲を踏み潰されては洒落にならない」
キ「もっとやんわりとした断り方出来ねえのかよ?」
シノ「事実をぼかした言い方は時間の無駄だ」
そう断言するシノにキバは呆れる。
カ「まあ、いいだろう。シノは生き残った蟲を探せ。オレ達は引き続き探索を続ける」
キ「よーし!行くぞ、赤丸!」
赤「ワン!!」
そしてキバと赤丸は先行して前進しカカシ、アカネ、ヒナタはそれに続く。シノだけは蟲を探す為に1人別方向に飛び上がった。そして、その後に1匹のコウモリが空へと飛びさっていった。
─────────────────────────
シノ以外の一行は大きな木の上で立ち止まっていた。
カ「犬笛?」
キ「ああ。赤丸が確かに聞いたって言ってる」
ヒ「それじゃあ、相手にも犬がいるって事?」
キ「それはどうかな…。犬の臭いを完全に消す事は人間より遥かに難しいからな。犬ならオレも赤丸もとっくに嗅ぎつけているはずだ」
ヒ「それじゃあどうして犬笛を…」
キ「分からねえ」
『方角は分かる?』
キ「いや…だがそう遠くない所にいるのは間違いないだろう」
そして翌日。木ノ葉では火影室にヤマトが呼ばれていた。
ヤ「お呼びでしょうか?」
傍にはシズネと彼女の足元にトントンとカカシが寄越したパックンもいる。
綱「ヤマト、カカシ班の援護に向かってもらいたい」
ヤ「カカシ先輩の?ただの探索だと聞いていますが…何かあったんですか?」
綱「敵とニアミスしたらしい。ただその敵が問題だ。これまでに見た事のない術を使う」
ヤ「見た事のない術?」
綱「まだはっきりした事は言えない。今、カカシが送ってきたサンプルを急いで分析させている所だ」
ヤ「誰を連れて行きます?」
綱「空からの索敵の為にサイ、けが人が出たときの為にアカネもいるが念の為サクラを同行させろ。
そのサクラだが私の仕事で出ている。明朝戻ってくる予定だ。サクラが戻り次第、出発しろ」
ヤ「分かりました。…でも大蛇丸絡みだと、ナルトは行きたがるでしょうね」
綱「いいか!この事は絶対ナルトに知らせるな!」
一行が再び行動したのは次の日の夜だった。
キバと赤丸は1箇所の木の上に着地する。
キ「どうだ?赤丸」
赤「クゥーン…」
キバと赤丸の止まる木の1個後ろの木の上にカカシとヒナタ、シノ、アカネが着地する。
カ「何か見つかったか?キバ」
キ「ダメだ。今ん所何も匂いはねえ」
ヒ「白眼でも何も見えません」
その時、ヒナタが右を振り向く。そこからコウモリが飛んできていた。
ヒ「コウモリ?」
シノ「気配はある」
キ「!どこだ!?」
シノ「オレの蟲の事だ。そんなに緊張する事はない」
キ「何だ…蟲の話か…。脅かすなよ。そりゃお前の蟲は何万といるんだから、1匹くらい生き残ってても不思議じゃねえだろ」
シノ「だが、その数万分の1匹が新しい敵と遭遇した時には貴重な存在となる…」
キ「貴重な存在?」
シノ「何故ならその蟲は敵の術を受けて生き延びているからだ」
『その蟲は敵の術に免疫を持ったって事か…』
シノ「オレの蟲達の一生は短いものでわずか数時間。短期間でその免疫を持った蟲を増やす事が出来る」
キ「そりゃスゲェじゃねえかよ!
シノ「あくまで可能性だ。上手くいくかは分からない。とにかく、生き残った蟲を探さなければ…」
ヒ「私達も手伝うよ」
キ「おう!任せとけ!」
シノ「断る」
キ「な、何だと?!」
シノ「何故なら、蟲の探索はオレにしか出来ない。お前達にウロウロされて折角の蟲を踏み潰されては洒落にならない」
キ「もっとやんわりとした断り方出来ねえのかよ?」
シノ「事実をぼかした言い方は時間の無駄だ」
そう断言するシノにキバは呆れる。
カ「まあ、いいだろう。シノは生き残った蟲を探せ。オレ達は引き続き探索を続ける」
キ「よーし!行くぞ、赤丸!」
赤「ワン!!」
そしてキバと赤丸は先行して前進しカカシ、アカネ、ヒナタはそれに続く。シノだけは蟲を探す為に1人別方向に飛び上がった。そして、その後に1匹のコウモリが空へと飛びさっていった。
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シノ以外の一行は大きな木の上で立ち止まっていた。
カ「犬笛?」
キ「ああ。赤丸が確かに聞いたって言ってる」
ヒ「それじゃあ、相手にも犬がいるって事?」
キ「それはどうかな…。犬の臭いを完全に消す事は人間より遥かに難しいからな。犬ならオレも赤丸もとっくに嗅ぎつけているはずだ」
ヒ「それじゃあどうして犬笛を…」
キ「分からねえ」
『方角は分かる?』
キ「いや…だがそう遠くない所にいるのは間違いないだろう」
そして翌日。木ノ葉では火影室にヤマトが呼ばれていた。
ヤ「お呼びでしょうか?」
傍にはシズネと彼女の足元にトントンとカカシが寄越したパックンもいる。
綱「ヤマト、カカシ班の援護に向かってもらいたい」
ヤ「カカシ先輩の?ただの探索だと聞いていますが…何かあったんですか?」
綱「敵とニアミスしたらしい。ただその敵が問題だ。これまでに見た事のない術を使う」
ヤ「見た事のない術?」
綱「まだはっきりした事は言えない。今、カカシが送ってきたサンプルを急いで分析させている所だ」
ヤ「誰を連れて行きます?」
綱「空からの索敵の為にサイ、けが人が出たときの為にアカネもいるが念の為サクラを同行させろ。
そのサクラだが私の仕事で出ている。明朝戻ってくる予定だ。サクラが戻り次第、出発しろ」
ヤ「分かりました。…でも大蛇丸絡みだと、ナルトは行きたがるでしょうね」
綱「いいか!この事は絶対ナルトに知らせるな!」