初代火影と戦った男

そして、体術で角都に木の方まで投げ飛ばされたカカシとアカネはその木で角都と再び体術で交戦する。そして、カカシが空中に蹴り飛ばし、それを追いかけカカシは角都の銅を掴むと回転しながら頭から地上に突っ込んでいき、角都の頭が地面に埋まる。それを見ていたアカネはすぐさまカカシの隣に降り立つ。
しかし、角都が水と化し消えた。

『！水分身…』

カカシとアカネはそれを見て辺りを見回す。すると先程シカマルの作った水溜まりの水から角都の姿が現れる。角都は2人に向かっていく。
一方、影から逃げる飛段にチャクラ刀が飛んでくる。飛段はそれを躱し、体は空中に投げ出される。それを狙ったかのようにシカマルはもう1つのチャクラ刀も影で拾って投げる。

飛「！
(影で拾って投げたのか…！)」

チャクラ刀は一直線に空中に投げ出された飛段の影へと向かっていく。

い「空中なら身動きが取れない！」
チ「もらった！！」

しかし、飛段は器用にも鎌を木に刺してそれを足場にする事で影がチャクラ刀に捕まるのを防ぐ。

飛「ケッ…甘いぜ。影にだけ注意してりゃこんな術くだらねェ！」

しかし、そう言っている飛段の元にシカマルが迫って来ていた。シカマルは飛段に殴り掛かる。

飛「何ィ！？」

飛段は殴りかかってきたシカマルの拳を素手で受け止める。

シ「離れたとこからコソコソだけじゃねーぜ」

そして、距離を摂った2人の間にシカマルの術独特の影が伸びる。2人は着地する。

シ「影真似の術…成功」
飛「…コノヤロー…」

カカシはアカネと共に角都の相手をしながら叫ぶ。

カ「行け、シカマル！」
チ「こっちは任せて！」
い「頼んだわよ！」
シ「ああ」

シカマルは影真似で飛段を操り、手に持っている鎌を離させる。

シ「2人っきりで楽しい散歩と行こうぜ」

シカマルは走り出す。それによってシカマルの後をついて行くように飛段も駆けていく。
そして、角都に蹴りあげられたカカシとアカネはそれぞれ空中で体勢を立て直し、距離を摂って着地する。しかし、2人は面の生命体によって周りを囲まれる。

角「…誰も付いて行かなくていいのか？飛段を見くびりすぎだ。あのシカマルとか言う若造…高値の賞金首になっただろーに。今日で、死ぬぞ」
い･ﾁ「………」
角「だが、お前らの判断は正しかったな。オレは…、強い…」

角都の右腕の縫い目(？)から黒い繊維状の物質が新たに現れ、触手のように蠢く。

カ「『………』」
角「お前達とオレとでは戦闘経験に差がありすぎる…。お前らの額当てを見ると1番最初に戦った木ノ葉の忍を思い出す…」
カ「『………』」
角「初代火影をな」
カ「『！？』」
チ「え…！？」
い「いったい何歳なの、こいつ…！？」
カ「…本当の不死か…」
角「いや…そんなものはこの世に存在しない。己の心臓が寿命で尽きる前に、仕留めた他者の心臓を奪いストックし続ける事でどうにか生き長らえてきただけだ」

そして、カカシとアカネに面の生命体が迫り来る。2人は上に跳ぶ。すると今まで火遁の術と風遁の術を放っていた面の生命体同士が融合し始める。

『！』
カ「！
(火遁と風遁の面が…！)」

そして、面の生命体の融合が完了する。

角「オレのストックしておける心臓は己の含め5つ。カカシ…お前に減らされた分は、お前の心臓をいただく」