シカマルVS飛段

木の上を駆け、カカシは面の生命体から、アカネは飛段から逃げていたのだがカカシの方が風圧で足場を崩され、火の玉をもろに食らってしまう。

『！カカシ先輩！！』

それにより飛段はアカネへの攻撃をやめ、カカシの方に向かっていく。

飛「てめえも終わりだ！」

そして、飛段は倒れているカカシの銅を鎌で斬る。しかし、そのカカシは〝ボンッ〟と音を立てながら煙となって消える。

『フッ…』

カカシとアカネは既に木から降りており、飛段のいる方とは別の方へ駆けていく。
一方、角都と戦闘になり角都によっていのとチョウジは首を捉えられシカマルは面の生命体の雷撃から逃げていたが、シカマルはベストから青色の巻物を取り出しながら角都の方へ向かっていく。そして、シカマルは止まり巻物を開く。その巻物には〝水〟と書かれている。シカマルは2つの印を結ぶと巻物の〝水〟と書かれた部分に足をつける。するとそこから水が現れ辺りに広がる。そしてそれは角都の足元にも広がる。
シカマルの背後に面の生命体が現れる。そしてそれは雷撃を放つ。しかしシカマルはそれを上に飛び躱し、それにより水に足をつけている角都だけに感電する。シカマルはその隙をついて起爆札の付いたクナイを角都に向けて投げる。それに気付いた角都はいのとチョウジを離し、印を結ぶと水で盾を作り起爆札を防ぐ。
そしてシカマルはいのをカカシとアカネはチョウジをそれぞれ抱き上げその場から離れる。
解放され降ろされた2人は咳き込んでいる。

シ「大丈夫か？」
チ「うん…」
い「なんとか」

5人は角都の方を見やる。
角都の隣に飛段が降り立つ。

飛「だっせぇな、オイ。何だそのザマ」
角「貴様こそ。影分身に気付かないとは」
飛「ありゃりゃ…見てた？」
カ「シカマル…どう闘う？」
シ「引き離しましょう、あいつら2人を。そして個別に攻めるのが得策っスね」
カ「ああ」
シ「奴らの連係攻撃を封じたうえで、あと4回殺せば倒せる方を先に集中攻撃…」
カ「だとすると、あの飛段って奴を足留めする役が必要ってわけか…」

すると、いのが立ち上がる。

い「私がやる。私が今1番チャクラを温存してるし、それに単純（シンプル）な戦闘じゃ役に立てないから…心転身の術で…」
シ「ダメだ。心転身はそもそもオレの影真似で相手の動きを止めてから使う連係術だぞ…。ハズしたら数分間は自分の体に戻れない。…リスクが高すぎる」
い「………」
シ「オレがやる」
い「え？」
シ「影真似で縛ってから引き離す」
『けど、どうやって縛るかね…。どちらにしろ陽動は要るわ』
チ「なら、その役はボクが」
シ「それもダメだ。奴の攻撃を少しでも受け、血を採られたら終わりなんだぞ。さっきもそうだが、奴にこっちから近付いて攻撃すること自体ズレてる。
チョウジ、お前はカカシ先生とアカネさんと一緒にマスクの奴をやる為にチャクラを温存しとけ」
チ「うん！」
シ「あいつは、オレ1人で捕まえる。そして、あの役（・・・）はオレがやる…」
『分かったわ…。シカマルに任せましょう』
カ「シカマル…コレを…」
シ「……ああ」

カカシはある物を取り出してシカマルに渡し、シカマルはそれを受け取って後ろのポーチにしまう。
そして、シカマルは角都達に向かって歩き出す。5人はそれを見守る。カカシとアカネはクナイをその手に構え直す。
そして、シカマルは立ち止まる。すると、すぐさま子の印を結んで角都達の方へ影を伸ばす。

飛「またそれか！」

角都と飛段、面の生命体達は飛んで躱す。

飛「そんなオレの鎌と能力が怖いか！？アァ！！？あ？」
シ「！」

その時、カカシとアカネが角都の目の前に降り立ち、すぐさま2人で角都にクナイで斬りかかる。

角「！」

しかし角都は2人のクナイによる斬撃を避け続ける。そして両腕でそれぞれのクナイを持つ方の腕を受け止める。

カ「お前の相手は」
『私達よ』

そして、一度角都から離れ再び2人で入れ替わりながら角都に斬りかかる。角都はなおもそれを避け続ける。しかし、角都に手首を打たれ2人の手元からクナイが離れる。すると今度は体術で2人は角都と交戦する。
シカマルの方も必死で飛段に影を伸ばし、捕らえようとする。

飛「離れたとこからコソコソと情けねェ！！」

シカマルは飛段を必死に目で追い、影を伸ばす。