苦戦

飛段が鎌を地面に突き刺す。

飛「ところでよォ、木ノ葉って死んだら土葬？土葬だったらめんどくせーんだよォ。賞金首掘り起こして｢換金するぞ｣とかって角都言い出しそうだし。あのヒゲ野郎、ちょいとは楽しませてくれるかもって期待したのによォ…。やっぱ大した事ねえし」
角「首をはねられたくせに、よく言う…」
飛「うっせー！黙ってろ！！お前ら、敵討ちのつもりだろうが、そんな程度じゃムリムリ」
チ「くっ…」
飛「ガキ共は見た感じ、あいつの教え子ってとこか？ま、あんなカスに教わったんじゃ、たかが知れてるがなァ」
チ「アスマ先生を悪く言うな！！」
シ「チョウジ」
飛「美しきは師弟愛ってか？へっ、馬鹿らしい」
チ「貴様ァ…！」
シ「チョウジ！」
飛「あんなクソ野郎のどこがいいんだ？デブ！」

すると顔を怒りで真っ赤にしたチョウジが走り出していく。両腕を倍化させ、殴りかかろうとしたところを飛段は鎌を構えて斬りかかるが何故かチョウジは止まっており、飛段の鎌は空振りする。その正体はシカマルがチョウジを影で止めていたからだった。飛段は止まったままのチョウジに斬りかかるが鎌をカカシとアカネがクナイで受け止める。そしてそのまま2人は飛段と交戦する。
2人は向かってくる飛段の鎌を避け続ける。カカシとアカネは枯れ木を駆け上（のぼ）っている。その後ろから飛段も追いかけてくる。2人は飛段の鎌を避けたり受け流したりしながら攻撃を受けないようにしている。
すると、カカシの下から面の生命体が迫ってくる。

『カカシ先輩！』

面の生命体はカカシに向かって複数の火の玉を放つ。カカシはそれを躱していく。アカネの方はそのまま飛段の相手をしている。

飛「てめえもなかなかやるみてえだなァ！」
『それはどうも…！それとあんた達私がアスマさんを助けた事、知らないでしょ？あの人、死んでないわよ』
飛「はぁ？！死んでねーのかよ！…まあいいぜ。だったらてめえらを殺った後にもう一度あの野郎を殺りに行けばいいだけだ！」
『そう簡単に行かせるわけないでしょ！』

飛段の攻撃を受け流しながら躱していたアカネが面の生命体の火の玉を躱して木の上にいたカカシの元に降り立つ。その時、また別の面の生命体が現れ、今度は鋭い雷撃を2人に放つ。2人は軽やかにそれを躱していく。しかし、鋭い雷撃の影響で枯れ木が崩れ落ち、2人も落下していく。2人は落下していく中、体勢を立て直すがそこにまた別の面の生命体が飛んできて、2人に風圧を放っていく。その風圧は避ける為の足場にした大きな木片に穴を開けるほどの威力だ。
すると、飛段が上から2人を襲ってくる。2人は空中で木片を足場にしながらそれを躱し、木の幹に立つ。しかし、飛段の攻撃を躱したのも束の間。追い討ちをかけるように続けざまに面の生命体からの攻撃が2人に降りかかる。煙が舞う中、カカシとアカネが姿を現す。

『…っ！』
カ「(このままでは…)」

カカシは十字の印を結び、木の陰に一瞬隠れるがすぐに姿は見えカカシを面の生命体が、アカネを飛段が追う。