角都の能力

い「(な…何アレ！？すごく嫌なチャクラの感じ)」
『(さっきから見ていて思ったけど…角都のあの術は一体なんなんだ？！私達、紅葉一族の文献ですら見たことのない術…。他里の禁術か何かか…？)』
飛「ジャシン様、見てて下さいよォォ！オレ本気出すから！マジ本気！腸とか引きずり出すからァよォォ！！」

その時4つの仮面の生命体のうち、割れた仮面の生命体が急に雄叫びをあげる。

シ「気を付けろ！チョウジ」
チ「うん」

チョウジは再び構え直す。そして、雄叫びを上げていた割れた仮面の生命体は間もなくして崩れていった。

飛「………」

崩れていった生命体を飛段は静かに見下ろしている。

チ「何だ？」

角都の背中は糸のようなもので縫われていく。

飛「角都！！オイ！オイ！オイ！啖呵切った傍から1匹死んでんじゃねーかよ！ほんっと、カッコつかねーなァ、オイ！」
カ「(…奴の体から出てきた面が1つ斃（たお）れたって事は…さっきの雷切で仕留めたのはあの面ってワケか…。少しネタがありそうだな)」
角「飛段、少し下がってろ。ここはオレがやる」
飛「ちょ…待て！待て！さっきからずっとやられっぱなしでイライラしてんだぜ、オレは…。いつもの（・・・・）でいこうぜ」
角「フン」

角都は未の印を結ぶ。そして、飛段はカカシに斬りかかる。カカシは持っていたクナイで受け止める。カカシは何度も斬りかかってくる飛段の攻撃を飛び回りながらいなし続ける。
その時、カカシの視界が飛段の背後に仮面の生命体を1匹捕らえる。写輪眼でそれを見ていたカカシは開いた左眼を見開く。

角「風遁・圧害（あつがい）！！」

高圧縮の風が飛段と共にカカシを襲う。そして、その高圧縮の風により辺りが破壊され、木片が飛び散る。その風にシカマルとチョウジも咄嗟に躱したが半分ほど巻き込まれてしまう。

シ「チョウジ、気を付けろ！」

シカマルとチョウジは圧害による風圧で飛ばされそうになるのを必死で耐える。

シ「カカシせんせー！」
チ「カカシせんせー！」

やっと耐えきったチョウジもカカシの名を叫ぶ。

い「(そんな…自分の味方ごと…。そうか！不死身を利用して…！！)」
『くっ…！
(ものすごく強い風…！これほど高圧縮の圧害は見た事ない！…いや、そもそも圧害を使うような忍自体見た事ない…)』

シカマルとチョウジは正面に立っている角都と3匹の仮面の生命体を前に構える。
そして、そのうちの1匹が電気を帯び始める。シカマルは巻物を1つ取り出す。

シ「来るぞ！チョウジ！」
チ「くっ！」
い「ダメ…。あんなのまともに食らったら…！
チョウジ！シカマル！逃げてェ！！」

いのはチャクラを感知したのか叫びながらシカマルとチョウジの元へ向かっていく。

『待て！いの！！』

飛び出したいのにアカネも静止するがいのはそのままかけて行き、アカネもそれを見ると枯れ木の陰から飛び出し、いのを追いかける。

そして──

角「雷遁・偽暗（ぎあん）！！」

面から激しい閃光を纏った槍状の雷が2人に迫る。シカマルはさきほど取り出した巻物を広げる。そこには〝盾〟と書かれている。

シ「間に合わねェ…！」

しかし──