作戦

カ「シカマル…まずお前の作戦を聞こう」

カカシ達は円となり作戦を練っていた。

シ「カカシ先生とアカネさんが入った事で少し作戦を変更したいんすけど」

アカネはカカシに目を向ける。2人は目を合わせ頷き合う。

『分かった…』
カ「説明してくれ」
シ「いくつかのパターンに分けて説明する。全員、しっかり頭に叩き込んでおいてくれよ」

シカマルは作戦の説明をし、それを終えるとシカマルはカカシにある物を渡す。

シ「じゃ…カカシ先生。これ、隙を見て使って下さい。渡しておきます」
カ「分かった」

カカシはそれを受け取った。

『でも、たった1度の接触で敵をよく研究したわね…』
シ「ただ、もう1人の能力が未知数が多くて…」
カ「(そのうえ、入ったばかりのオレ達に合わせて、すぐに作戦を再構築するとはね…。大した奴だ)」
シ「限られた情報の中で立案出来る作戦は以上だ。
作戦を頭に入れたらシミュレーションを頭の中で3回以上やっといてくれ。イメージトレーニングをやるやらないじゃ作戦成功率がまるで違うからな」
チ「うん！」
い「オッケー！」

5人は立ち上がる。

カ「よし、行くか」
い「はい」
シ「まずは奴らの痕跡を探さねえと」
チ「痕跡…。あ、そうか。火の寺から換金所へ向かう道のりを探そうって言うんだね」
い「そこに残ってる足跡や匂いを見つけるって事ね」
シ「ま、簡単に見つけられるとは思えねえけどな…」
カ「それじゃ、急ぐよ」

シカマル達は返事をし、アカネは頷いた。

『(又旅がそろそろ〝人柱力〟から抜かれる。急がないと他の〝人柱力〟達からも抜かれてしまうわ)』

そして、第十班とカカシ、アカネは枯れ木だらけの森にいた。カカシは地面などを確認し痕跡が残ってないかを探っていた。

カ「やはりあの雨で痕跡は見当たらないね。さて、どうしますか？」
シ「いずれにせよ、敵を見つけなきゃ話になりませんからね」
チ「確かアイツら…」

角「またすぐに戻る。覚悟しておけ」
飛「てめーら、オレらが戻るまでじっとしてろ！」

チ「…って言ってたはず。でもさすがに同じ場所には戻らないよね」
い「換金所には2小隊が見張りに付いてるはずだけど…」
シ「あのよく吠える方ならともかく、もう1人いるからな…。別ルートをとって来るだろうが、奴らの目的地は1つ。
賞金目当てにアスマの事を狙うにせよ〝人柱力〟のナルトが標的にせよ、向かう先は木ノ葉だ」
『て事は、広範囲の探索になるわね…。どうやって探す？』

シカマルは辺りを見回す。

シ「アレで行きます」
『え？』

アカネはシカマルが上を見て言った事に疑問を持ち上を見る。他の3人も上を見る。

い「了解」

皆の目線の先にいたのは空を飛ぶ1羽の鳥だった。