修行

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修業開始

場所は変わって木ノ葉の演習場。

カ「さーて、修業だ」

ナルトは笑っている。それをカカシが問う。

カ「何だ?」
ナ「いやさ…何なんか、カカシ先生との修業って久し振りで…。何でかよく分かんねーんだけど、嬉しーんだってばよ」
カ「そうか」

カカシは微笑む。ナルトが笑い、カカシも笑う。
だが──

カ「笑ってられんのも今のうちだぞ」

ナルトはカカシの言葉と豹変ぶりにあほ面でカカシを見る。カカシは続ける。

カ「時間は待っちゃくれないからな。
病院でも言ったが今回の修業の目的は、お前だけの最強忍術を作ることにある。螺旋丸を超える術だ。
それには、チャクラの〝性質変化〟と〝形態変化〟の2つのテクニックが不可欠だ」

カカシは右手の人差し指と中指を立てて言った。

ナ「ケータイヘンカとセーシツ…ヘンカ…?」

ナルトの分かっていなさそうなオウム返しを聞き、カカシは右掌をナルトに向けながら言った。

カ「ああ、はい。一度に2つは分かんないね。先生悪かった。ごめんごめん。
じゃ、まずは〝形態変化〟からの説明と行こう」
ナ「オッス!」

ナルトは元気よく返事をした。

カ「螺旋丸を作ってみろ」
ナ「んあ?いいってばよ」

ナルトは両手の人差し指と中指を立て交差させ、影分身を出して螺旋丸を作る。そして、地面に撃とうとしたところでカカシが止め、説明し始める。

カ「お前はもうチャクラの〝形態変化〟はマスターしている。その螺旋丸がそうだ。
チャクラを超スピードで乱回転させて圧縮する。このこと自体がチャクラの〝形態変化〟であり、螺旋丸はそれを極めた術だ」
ナ「じゃあ、〝形態変化〟は合格ってこと?」
カ「そゆこと」

ナルトはそれを喜び、右手を上に上げた。それと同時に螺旋丸もしまった。

カ「はい、次にチャクラの〝性質変化〟だ。
そーだな…例えば〝千鳥〟…」

カカシはうし、卯、申の印を組む。

カ「この術はチャクラの〝形態変化〟と〝性質変化〟、2つの変化を同時に起こして発動させる術だ。
見てろ。右手にチャクラを集中させる」

カカシの右手にチャクラが集中する。

カ「このチャクラを電流に〝性質変化〟させる」

するとカカシの右手に集中していたチャクラが電流を帯び始める。

ナ「これが〝性質変化〟…」
カ「そうだ。そして今度は放電するよう〝形態変化〟させて攻撃の威力と範囲を決める」

その説明の後、カカシの右手の電流が大きくなる。

カ「今までの螺旋丸以上の術を会得するには、〝千鳥〟のように〝形態変化〟と〝性質変化〟、この2つの組み合わせが絶対に必要になってくるわけだ」
ナ「じゃあオレも螺旋丸にその〝性質変化〟ってのを加えたらあっという間に新術完成しちまうってばよ」
カ「あのねぇ、簡単に言ってくれるなよ。
だいいちお前は、まだ〝性質変化〟すら習得してないんだからね?それにお前、自分がどの性質を持ってるのかも知らないだろ」
ナ「え?どの性質って?」

ナルトのその言葉にカカシは溜息をつく。

カ「まあ、そこから説明しなきゃと思ってたけど…。いいか?基本的にチャクラの〝性質変化〟の種類は5種類しかない。火、風、水、雷、土の5種類だ。
そもそもこの基本性質は〝忍び五大国〟の名の由来でもあり、全ての忍術の基礎だ」
ナ「へー…そうだったのか…」
カ「大体皆どれかの性質にあてはまるチャクラを持ってる。例えば、うちは一族なら〝火〟の性質を持つ一族で、火遁の術を得意としている。
〝風〟なら風遁。〝雷〟なら雷遁。例えば、〝千鳥〟は雷遁の術の一種だ」
ナ「ってことは…サスケは〝火〟と〝雷〟の2つの性質を持ってるってことか…」
カ「…でお前は現在0ゼロ。しかもどの〝性質変化〟が得意なタイプなのかもまだ分からない」

カカシは腰のポーチから紙を数枚取り出す。

ナ「何?」

カカシは左手に持っている紙を1枚右手に持つ。

カ「それをこの紙切れで調べる」
ナ「どうやって?」
カ「……」

カカシが右手に持っていた紙に、突然クシャッとシワが入った。

ナ「?」
カ「〝雷〟の性質なら紙にシワが入る。〝風〟なら切れる。〝火〟なら燃える。〝水〟なら濡れる。〝土〟なら崩れる。
これはチャクラに反応しやすい感応紙かんのうしでチャクラを吸って育つ特別な木から作られる。この紙に自分のチャクラを流し込めば、自分がどの性質かが分かる」

ナルトはカカシの方に数歩歩き、紙を1枚カカシから受け取る。

ナ「よーし…」
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