偽の死体

一方その頃、ヤマトの分身とアカネの分身は、サイの死体を下ろそうとしていた。サイを吊るしている縄をヤマトが切る。すると、仕掛けられてあった手裏剣やクナイが多く飛んでくる。ヤマトの分身とアカネの分身はそれらをそれぞれクナイで弾く。仕舞いには起爆札の付いたクナイも飛んでくるが、それも避け木に起爆札の付いたクナイが刺さった瞬間爆発した。
ヤマトの分身とアカネの分身はサイの死体に近づく。
アカネの分身はサイの死体に近づくと一度目を閉じ、そして開ける。アカネの目は周りに血管が浮き出て、瞳は色相が薄くなっている。

(分)『──白眼！！
……やはり偽物ですね。サイのチャクラではありません』
ﾔ(分)「やっぱり偽の死体か……。おそらくカブトの術…」

ヤマトの分身はオリジナルのヤマトに連絡する。アカネは白眼を発動させたまま、周りを警戒している。

ﾔ(分)「ああ…。そうだ…。頭に不自然な縫い目がうっすらとある…。一目では見逃してしまうほどの完璧な仕上がりだ。アカネの白眼とあの仕込みがなければ騙されていた。
追跡がもうバレてるとはね…。自信はあったが…これからは慎重に行くか…」

ヤマトの分身はサイの偽の死体の懐に何かがあるのを見つける。ヤマトの分身はそれが何なのかを瞬時に理解し、素早くアカネの分身も抱えてその場を飛び上がって離れる。すると、起爆札が仕掛けられていたらしく、サイの偽の死体が数秒もしないうちに爆発した。