翔北とペルソナ
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翔北
七夕の短冊。
子供の頃は素直に願いを書いた。
なぜだろう?
どんなに願ったところで、叶わないことがあると知ってしまったからだろうか……。
──────────────────────────
梶「こちら翔北ドクターヘリ。離陸10時25分。あと五分で翔北に到着します」
町「こちら翔北CS。5分後到着予定、了解しました」
ヘリで運ばれてきた患者さんの後、救急車で他に2人の患者がそれぞれ運ばれてきた。
先に運ばれてきた救急車には緋山も乗っており、その患者は助かったが、他2人の患者は惜しくも亡くなってしまった。
『緋山、久し振りね。こっちに来る前から大変な目に遭ったわね』
緋「翠原 、久し振り。今の救命結構やばくない?」
『そうね。確かに酷いわね、今年のフェローは』
緋山に対して冷たい表情をしながらそう言ったのは、翠原優香。藍沢、白石、緋山、藤川と同じ年に救命フェローだった4人の同期だ。
緋「あんた、9年たってもホント冷たいわね。よくそんなんで専門で産科やってるわね」
『笑顔でいなくとも、産科くらいはやれるわよ。小児科みたいにいつも笑顔でって訳じゃないんだから』
緋「…あんた、ほんっと冷たいわね」
緋山が言った通り、彼女はフェロー卒業後から産婦人科医として3年間、心臓外科医として2年間行き、その後、また救命に戻ってきた。その為彼女の専門は産婦人科だ。
藤「そういやぁ、お前も来週から別の病院に移動になるんだろ?」
藤川がそう言うと緋山は声を上げた。
緋「はぁ!?あんた、救命がこんな状態なのに別のとこ行くわけ?有り得ないんだけど!」
『仕方がないでしょ。あっちの産科も人手不足らしいしこの病院からも派遣を頼まれて、救命医でもある私がって事になったんだから』
その後は色々あり七夕祭りでの事故でヘリの出動要請もあったが、なんとか落ち着いた。
そしてその翌朝のカンファレンス。
橘「さてと、この話はこれで終わりだ。じゃあ、カンファレンスを始めるか。あ、そうだ!今日はその前にもう2つあるんだ」
三井の休職の知らせの後に、橘は明るい声でそう言った。その言葉に皆にはまた緊張感が走る。
橘「いやいや、1つはちょっと残念な話だがな、安心しろ。もう1つはいい話だよ。
まず1つは、来週から翠原が別の病院の産科へ移動になる。
それからもう1つはフェローの皆に新しく加わる指導医を紹介したい」
ドアが開き、フェロー達はあっと驚く。
橘「脳外科から来た藍沢先生だ」
藍「よろしく」
──────────────────────────
1人では叶うと信じることすら困難な願いもある……
そんなときはどうする?
ともに信じてくれる仲間と願えばいい。
七夕の短冊。
子供の頃は素直に願いを書いた。
なぜだろう?
どんなに願ったところで、叶わないことがあると知ってしまったからだろうか……。
──────────────────────────
梶「こちら翔北ドクターヘリ。離陸10時25分。あと五分で翔北に到着します」
町「こちら翔北CS。5分後到着予定、了解しました」
ヘリで運ばれてきた患者さんの後、救急車で他に2人の患者がそれぞれ運ばれてきた。
先に運ばれてきた救急車には緋山も乗っており、その患者は助かったが、他2人の患者は惜しくも亡くなってしまった。
『緋山、久し振りね。こっちに来る前から大変な目に遭ったわね』
緋「
『そうね。確かに酷いわね、今年のフェローは』
緋山に対して冷たい表情をしながらそう言ったのは、翠原優香。藍沢、白石、緋山、藤川と同じ年に救命フェローだった4人の同期だ。
緋「あんた、9年たってもホント冷たいわね。よくそんなんで専門で産科やってるわね」
『笑顔でいなくとも、産科くらいはやれるわよ。小児科みたいにいつも笑顔でって訳じゃないんだから』
緋「…あんた、ほんっと冷たいわね」
緋山が言った通り、彼女はフェロー卒業後から産婦人科医として3年間、心臓外科医として2年間行き、その後、また救命に戻ってきた。その為彼女の専門は産婦人科だ。
藤「そういやぁ、お前も来週から別の病院に移動になるんだろ?」
藤川がそう言うと緋山は声を上げた。
緋「はぁ!?あんた、救命がこんな状態なのに別のとこ行くわけ?有り得ないんだけど!」
『仕方がないでしょ。あっちの産科も人手不足らしいしこの病院からも派遣を頼まれて、救命医でもある私がって事になったんだから』
その後は色々あり七夕祭りでの事故でヘリの出動要請もあったが、なんとか落ち着いた。
そしてその翌朝のカンファレンス。
橘「さてと、この話はこれで終わりだ。じゃあ、カンファレンスを始めるか。あ、そうだ!今日はその前にもう2つあるんだ」
三井の休職の知らせの後に、橘は明るい声でそう言った。その言葉に皆にはまた緊張感が走る。
橘「いやいや、1つはちょっと残念な話だがな、安心しろ。もう1つはいい話だよ。
まず1つは、来週から翠原が別の病院の産科へ移動になる。
それからもう1つはフェローの皆に新しく加わる指導医を紹介したい」
ドアが開き、フェロー達はあっと驚く。
橘「脳外科から来た藍沢先生だ」
藍「よろしく」
──────────────────────────
1人では叶うと信じることすら困難な願いもある……
そんなときはどうする?
ともに信じてくれる仲間と願えばいい。