14歳の妊娠 少女が母になる時
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話し合い
玲奈がもう臨月を迎えた頃、大澤が渋る元倉親子をようやく話し合いの場に引っ張り出した。
元「2人の将来を考えると養子に出すのが子供達の為でしょう。ねぇ、吉沢さん?」
昌「えぇ…」
元「亮に聞いたら、妊娠がわかった時にはもう付き合ってなかったと言うしねぇ…」
玲奈が妊娠している赤ちゃんの父親である元倉亮の父・元倉和雄の言葉に玲奈は俯く。
向「玲奈さん、今回の特別養子縁組では、赤ちゃんが産まれたらなるべく早く養父母さんにお預けします。でもその後半年間、もう一度よく考える時間があるの。
養子に出す気持ちが変わらなければ、家庭裁判所の審判を受けて、赤ちゃんは正式に養父母さんの子供になります。後でやっぱり自分で育てたいと思っても───…」
元「それで結構です。君だって、いずれは結婚するだろうし、その方が都合がいいよね?」
今「ちょっと待ってください。今は、玲奈さんの気持ちを聞いてるんですから…」
向井の言葉を遮るように割り込んだ元倉を今橋が窘める。
亮「俺嫌だ」
元「ん?」
院長室に入ってきてから今までずっと黙っていた亮がやっと口を開く。それに俯いていた玲奈も顔を上げる。
亮「まだ産まれてもないのに他人に渡す相談なんて…」
元「今更何を言ってるんだ!散々話した事じゃないか!」
大「元倉」
『あなた達は、赤ちゃんができたとわかってから2人で話しあった事ある?』
優香に問われるも2人は口を閉ざしたまま。優香の続きを鴻鳥が続ける。
鴻「これは君達自身の問題なのに、どうして2人で向き合おうとしないの?」
元「中学生同士で話し合っても埒があかんよ」
『赤ちゃんの親はこの2人です。中学生だろうと、ちゃんと考える責任があります』
元倉の言葉を遮るように、いつもと変わらぬ無表情の優香が言う。
鴻「まだ時間はあるから、ちゃんと2人で考えて欲しいの。どうすれば、産まれてくる赤ちゃんを幸せにできるか」
鴻鳥はそう言い、玲奈の手を取るとその手を子を宿すお腹に添えさせる。
鴻「この子にも聞いてごらん?」
そう言って鴻鳥は微笑む。鴻鳥や優香に勧められた玲奈と亮は中庭で話し合う。
鴻鳥、優香、今橋は2人から離れた位置で様子を見守る。
今「2人共、親になるにはまだ早いね」
鴻「はい。「CGアニメみたい」
最初にエコー見た時、そう言ったんです。まるで他人事の様に。…でも、今は赤ちゃんの胎動をああして受け止めてる。
これからはきっと、しっかり考えられると思うんです。赤ちゃんの為にどうすればいいのか、答えを出すのがどんなに苦しくても」
今「そう…。お腹の子があの子を少しずつ母親に育てているんだね」
『そう考えると、やっぱり赤ちゃんというものは凄いですね』
鴻「はい」
玲奈がもう臨月を迎えた頃、大澤が渋る元倉親子をようやく話し合いの場に引っ張り出した。
元「2人の将来を考えると養子に出すのが子供達の為でしょう。ねぇ、吉沢さん?」
昌「えぇ…」
元「亮に聞いたら、妊娠がわかった時にはもう付き合ってなかったと言うしねぇ…」
玲奈が妊娠している赤ちゃんの父親である元倉亮の父・元倉和雄の言葉に玲奈は俯く。
向「玲奈さん、今回の特別養子縁組では、赤ちゃんが産まれたらなるべく早く養父母さんにお預けします。でもその後半年間、もう一度よく考える時間があるの。
養子に出す気持ちが変わらなければ、家庭裁判所の審判を受けて、赤ちゃんは正式に養父母さんの子供になります。後でやっぱり自分で育てたいと思っても───…」
元「それで結構です。君だって、いずれは結婚するだろうし、その方が都合がいいよね?」
今「ちょっと待ってください。今は、玲奈さんの気持ちを聞いてるんですから…」
向井の言葉を遮るように割り込んだ元倉を今橋が窘める。
亮「俺嫌だ」
元「ん?」
院長室に入ってきてから今までずっと黙っていた亮がやっと口を開く。それに俯いていた玲奈も顔を上げる。
亮「まだ産まれてもないのに他人に渡す相談なんて…」
元「今更何を言ってるんだ!散々話した事じゃないか!」
大「元倉」
『あなた達は、赤ちゃんができたとわかってから2人で話しあった事ある?』
優香に問われるも2人は口を閉ざしたまま。優香の続きを鴻鳥が続ける。
鴻「これは君達自身の問題なのに、どうして2人で向き合おうとしないの?」
元「中学生同士で話し合っても埒があかんよ」
『赤ちゃんの親はこの2人です。中学生だろうと、ちゃんと考える責任があります』
元倉の言葉を遮るように、いつもと変わらぬ無表情の優香が言う。
鴻「まだ時間はあるから、ちゃんと2人で考えて欲しいの。どうすれば、産まれてくる赤ちゃんを幸せにできるか」
鴻鳥はそう言い、玲奈の手を取るとその手を子を宿すお腹に添えさせる。
鴻「この子にも聞いてごらん?」
そう言って鴻鳥は微笑む。鴻鳥や優香に勧められた玲奈と亮は中庭で話し合う。
鴻鳥、優香、今橋は2人から離れた位置で様子を見守る。
今「2人共、親になるにはまだ早いね」
鴻「はい。「CGアニメみたい」
最初にエコー見た時、そう言ったんです。まるで他人事の様に。…でも、今は赤ちゃんの胎動をああして受け止めてる。
これからはきっと、しっかり考えられると思うんです。赤ちゃんの為にどうすればいいのか、答えを出すのがどんなに苦しくても」
今「そう…。お腹の子があの子を少しずつ母親に育てているんだね」
『そう考えると、やっぱり赤ちゃんというものは凄いですね』
鴻「はい」