小さな命あなたを救うのは私
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不整脈
結果、胎児は小さくも無事産まれ、NICUに運ばれ処置をしており、母体も無事だった。
『何とか母子ともに無事で良かったですね』
四「あぁ」
『このまま順調に成長してくれる事を願います』
四「………」
翌日、田中夫婦がNICUを訪れていた。
陽子と淳の赤ちゃんは「大地」と名付けられた。〝小さく産まれた分、大きく育つように〟という願いを込めて。
優香は田中夫婦が大地くんと面会している場をNICUの外から見ていた。その近くには四宮も居たが、鴻鳥と目が会いその場を立ち去っていった。
──────────────────────────
その夜、産婦人科病棟近くの廊下の椅子に優香は座っていた。
優香はそこで〝抗不整脈薬〟と呼ばれるものを飲んでいた。優香はココ最近で不整脈を訴えていた。理由はわかっていた。
3年前、フライトドクターとして赴いた現場で二次被害に巻き込まれ、緋山のように心破裂を起こし手術をした。その翌年、後遺症として不整脈が続いたためカテーテルアブレーション手術を受け、不整脈は治っていた。
しかし、最近になって後遺症である不整脈が再発し、心臓外科から薬を処方されていた。だが、優香は2回目の手術に踏み切る事には迷っていた。
『フゥ………
(再発確率は50%だった…。それでも私は再発した…。でも、人手不足の産科の医師が入院なんて……迷惑がかかる…。一体私はどうしたら………)』
優香は水を1口、口にし胸を摩った。
その光景を小児科病棟から産婦人科病棟に戻る途中だった四宮が目にしていた事には気がついていなかった。
結果、胎児は小さくも無事産まれ、NICUに運ばれ処置をしており、母体も無事だった。
『何とか母子ともに無事で良かったですね』
四「あぁ」
『このまま順調に成長してくれる事を願います』
四「………」
翌日、田中夫婦がNICUを訪れていた。
陽子と淳の赤ちゃんは「大地」と名付けられた。〝小さく産まれた分、大きく育つように〟という願いを込めて。
優香は田中夫婦が大地くんと面会している場をNICUの外から見ていた。その近くには四宮も居たが、鴻鳥と目が会いその場を立ち去っていった。
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その夜、産婦人科病棟近くの廊下の椅子に優香は座っていた。
優香はそこで〝抗不整脈薬〟と呼ばれるものを飲んでいた。優香はココ最近で不整脈を訴えていた。理由はわかっていた。
3年前、フライトドクターとして赴いた現場で二次被害に巻き込まれ、緋山のように心破裂を起こし手術をした。その翌年、後遺症として不整脈が続いたためカテーテルアブレーション手術を受け、不整脈は治っていた。
しかし、最近になって後遺症である不整脈が再発し、心臓外科から薬を処方されていた。だが、優香は2回目の手術に踏み切る事には迷っていた。
『フゥ………
(再発確率は50%だった…。それでも私は再発した…。でも、人手不足の産科の医師が入院なんて……迷惑がかかる…。一体私はどうしたら………)』
優香は水を1口、口にし胸を摩った。
その光景を小児科病棟から産婦人科病棟に戻る途中だった四宮が目にしていた事には気がついていなかった。