FF編
「サッカー入門、、ドリブルテクニックのすべて、、、、。」
あの帝国との試合から2日後、あれからサッカーの事が頭から離れなくなってしまった光は休日に商店街の本屋でサッカーの本を探していた。
あの時、帝国の選手たちのディフェンスをかわしシュートを決めることが出来たのは、イレギュラーなことで相手が戸惑っていたことが大きい。
サッカー自体も円堂が練習してるのを眺めていたことやあの試合の少し前、拓人や蘭丸達と軽く遊んだだけで、ルールすら知らなかった。
ほとんどのスポーツに触れたことがある光にとってサッカーが今までのスポーツとは何か違うことはあの日から確かに感じていた。サッカーの何がそうさせるのか、それを知るためにサッカーの本を探しに来たのだ。
「んー、、こんなものかな。」
2、3冊に絞込み購入しようとレジへ向かう。方向転換をする際、隣で同じ棚を見ていた人に軽くぶつかってしまった。
「っ、あ、すみません!」
「いや、こちらこそ通路を遮ってもうし、わけ、、、、、、お前、」
「、、?あの、何処かで会ったことありましたか?」
ぶつかった相手は同年代に見える少年だった。肩にかかるほどに長い髪で中性的な顔立ちから少女にも見えるが、その口からはハスキーな低音が発せられた。
相手とは初対面なはずなのに、彼はまるで光に恨みがあるかのように睨んでくる。
整った顔立ちで眼帯をつけており、ここまで特徴的であれば忘れることは無いはずだが、光には覚えがなかった。
「、、、、覚えてないのか?俺はこの前お前の学校とサッカーの試合をしたし、なんならお前は俺のスライディングを躱したんだけどな。」
「、、え!もしかして帝国の?」
彼は少し嫌味っぽく話す。光はあの試合、怒りで頭は真っ白だったため、選手の顔はキャプテンである鬼道しか覚えていなかった。
だが、帝国の選手ということは確かに光と対峙したのだろう。
「ごめん、あの試合の最中のことはあまり覚えていないんだ。、、私は白峰光、雷門中3年生だ。」
「なっ、3年?!、、うっ、、、俺は佐久間次郎、、、け、敬語は使わないからな!」
「っはは、いいよ佐久間、好きにして。こっちだってお前のこと覚えてなかったんだ。お互い様だよ。」
光が3年生だと知り、おそらく年下だったのだろう。彼は狼狽えたが、引くに引けないのかタメ口でいくと宣言してきた。
その様子が威嚇する猫のようで光は笑ってしまった。
その瞬間、彼は面食らったように呆ける。あまりにも試合の時と光の様子が違うからだ。
あの時は相手を射殺さんばかりの睨みをきかせ、ただ静かに圧倒的な力でこちらをねじ伏せてきた。だが、今のこいつはどうだ。この前の迫力が嘘みたいに朗らかに笑っている。こっちが素なのか。
佐久間は毒気を抜かれ、肩の力を抜いた。警戒していたのが馬鹿みたいに思えてきたのだ。
そんな佐久間の視界に光が手にしている本が入る。
「、、、サッカーの専門書か?」
「あぁ、これ?うん。この前の帝国と雷門の試合を観てね、なんかサッカー好きになっちゃったみたいなんだ。、、、、、、、、あぁ、そうゆうことか。」
咄嗟に口に出してわかった。なんだ、単純じゃないか。私は彼らのサッカーを見て、サッカーが好きになった。だからあんなに高揚したし、今も尚サッカーのことが頭から離れないんだ。
サッカーが好き
口の中でその言葉を反芻して噛み締める。光はようやく自分の好きなものに出会えた気がした。
「待て、白峰お前まさかサッカーやったこと無かったのか?!」
「まぁ、、円堂がやってるところを見てたぐらいかな。あっあとはついこの間、近所の子供とボールを蹴ったぞ!」
「子供とって、、じゃあ本当にこの間の試合で初めてちゃんとサッカーをしたっていうのか?!」
「うん。」
「う、嘘だろ、、、、。」
「なんだかよく分からないけど、私レジ行くからな?」
驚いたまま動かない佐久間を避け、光はレジへと向かった。
振り返っても佐久間は微動だにしていなかった。
あの帝国との試合から2日後、あれからサッカーの事が頭から離れなくなってしまった光は休日に商店街の本屋でサッカーの本を探していた。
あの時、帝国の選手たちのディフェンスをかわしシュートを決めることが出来たのは、イレギュラーなことで相手が戸惑っていたことが大きい。
サッカー自体も円堂が練習してるのを眺めていたことやあの試合の少し前、拓人や蘭丸達と軽く遊んだだけで、ルールすら知らなかった。
ほとんどのスポーツに触れたことがある光にとってサッカーが今までのスポーツとは何か違うことはあの日から確かに感じていた。サッカーの何がそうさせるのか、それを知るためにサッカーの本を探しに来たのだ。
「んー、、こんなものかな。」
2、3冊に絞込み購入しようとレジへ向かう。方向転換をする際、隣で同じ棚を見ていた人に軽くぶつかってしまった。
「っ、あ、すみません!」
「いや、こちらこそ通路を遮ってもうし、わけ、、、、、、お前、」
「、、?あの、何処かで会ったことありましたか?」
ぶつかった相手は同年代に見える少年だった。肩にかかるほどに長い髪で中性的な顔立ちから少女にも見えるが、その口からはハスキーな低音が発せられた。
相手とは初対面なはずなのに、彼はまるで光に恨みがあるかのように睨んでくる。
整った顔立ちで眼帯をつけており、ここまで特徴的であれば忘れることは無いはずだが、光には覚えがなかった。
「、、、、覚えてないのか?俺はこの前お前の学校とサッカーの試合をしたし、なんならお前は俺のスライディングを躱したんだけどな。」
「、、え!もしかして帝国の?」
彼は少し嫌味っぽく話す。光はあの試合、怒りで頭は真っ白だったため、選手の顔はキャプテンである鬼道しか覚えていなかった。
だが、帝国の選手ということは確かに光と対峙したのだろう。
「ごめん、あの試合の最中のことはあまり覚えていないんだ。、、私は白峰光、雷門中3年生だ。」
「なっ、3年?!、、うっ、、、俺は佐久間次郎、、、け、敬語は使わないからな!」
「っはは、いいよ佐久間、好きにして。こっちだってお前のこと覚えてなかったんだ。お互い様だよ。」
光が3年生だと知り、おそらく年下だったのだろう。彼は狼狽えたが、引くに引けないのかタメ口でいくと宣言してきた。
その様子が威嚇する猫のようで光は笑ってしまった。
その瞬間、彼は面食らったように呆ける。あまりにも試合の時と光の様子が違うからだ。
あの時は相手を射殺さんばかりの睨みをきかせ、ただ静かに圧倒的な力でこちらをねじ伏せてきた。だが、今のこいつはどうだ。この前の迫力が嘘みたいに朗らかに笑っている。こっちが素なのか。
佐久間は毒気を抜かれ、肩の力を抜いた。警戒していたのが馬鹿みたいに思えてきたのだ。
そんな佐久間の視界に光が手にしている本が入る。
「、、、サッカーの専門書か?」
「あぁ、これ?うん。この前の帝国と雷門の試合を観てね、なんかサッカー好きになっちゃったみたいなんだ。、、、、、、、、あぁ、そうゆうことか。」
咄嗟に口に出してわかった。なんだ、単純じゃないか。私は彼らのサッカーを見て、サッカーが好きになった。だからあんなに高揚したし、今も尚サッカーのことが頭から離れないんだ。
サッカーが好き
口の中でその言葉を反芻して噛み締める。光はようやく自分の好きなものに出会えた気がした。
「待て、白峰お前まさかサッカーやったこと無かったのか?!」
「まぁ、、円堂がやってるところを見てたぐらいかな。あっあとはついこの間、近所の子供とボールを蹴ったぞ!」
「子供とって、、じゃあ本当にこの間の試合で初めてちゃんとサッカーをしたっていうのか?!」
「うん。」
「う、嘘だろ、、、、。」
「なんだかよく分からないけど、私レジ行くからな?」
驚いたまま動かない佐久間を避け、光はレジへと向かった。
振り返っても佐久間は微動だにしていなかった。
