FF編
次の日、午後からの練習に参加した光は昨日の佐久間の話を染岡にする。
「、、、、、、というイメージでやるといいんじゃないか?」
「なるほどな。確かにガムシャラに蹴るよりも上手くできそうだ。サンキュー白峰。やってみる。おーい円堂!!手伝ってくれー!」
昨日光と話してから染岡からはから光の印象が変わったのか、以前のツンツンとした態度が無くなっていた。光の話も素直に聞き入れ、円堂の元へと駆けて行く。
なんというか悪感情を引きづらないサッパリとした気持ちの良い奴だな。
そんな感想を光が抱いていると突然後ろから声がかかる。
「さっすが!白峰先輩!!サッカー部に入ったばかりなのにあーんなに的確なアドバイスができるなんて!!」
「わっ!びっくりした。、、、君は、帝国戦の時ベンチに座っていた子か。マネージャーなのか?」
「きゃーー!あの光先輩に覚えてもらえてただなんて!私、一年生の音無春奈って言います。あの時はまだマネージャーじゃなかったんですけどこの前の試合で雷門イレブンのファンになってしまったので入部しました!!」
「そ、そうか(元気な子だな、、、)知ってるらしいけど一応、私は白峰光だ。これからよろしくな。」
光は音無の勢いに押されながら、その手を取り握る。音無はどこか感激した様子で目を輝かせ握られた手を見つめる。
「この手、一生洗いません!」
「洗ってくれ頼む。」
どうしよう、この子出会ったことのないタイプの女の子だ。
女の子という生き物は総じて可愛いと光は認識している。自分にキャーキャー黄色い声をあげる感性だけはあまり理解が出来ないがそれでも可愛くあろうとする姿にそんな子達から慕われるのは悪くないな、なんて思ってたりもする。
ただ、面と向かって音無のような態度をとる子は初めてで、驚いたのだ。光は少しドギマギしながら、でもそんな感情を表に出さないようにいつも通り会話をした。
「、、君もあの試合を見てサッカーに惹かれたんだな。私と一緒だ。」
「えっ白峰先輩もですか?」
「まぁな、守、、キャプテンの円堂と豪炎寺の必殺技を見てあいつらの世界に引きずり込まれた気がするんだ。」
「、、、、、じゃあこれからはその世界で全力でサッカー楽しめますね!!私達と一緒に!」
音無は話す光の顔を見て、なんて幸せそうな顔をするんだろうと思った。元から透明感のあるキラキラした顔立ちをしているとは思っていた。情報収集のためも兼ねて光のファンクラブに入っていた音無は光を見る機会は多い。そんな光が今までで一番キラキラと輝いているように見えた。
音無は思わず手元のカメラで光の横顔をとる。視線の先には円堂がいてそれを眩しそうに、まるで羨望の眼差しで眺めているその姿はその絹のような白髪が緩やかな風になびいて乱反射しまるで1つの絵画のようだった。
「あっ、ごめんなさいつい、、、、。」
「いいカメラ使ってるね。いーよじゃんじゃん私たちのカッコいい姿撮ってよ。いつか思い出を振り返る時に音無ちゃんの撮った写真が沢山あれば便利だろうしね。」
そういってニカッと笑う光にさらに音無は見蕩れる。今までこちらが押されるほどテンション高く話していた音無が急に静かになったことに光は困惑する。
え、また何か怖がらせちゃったか?どうしよう、私意外と後輩の相手苦手なのかもしれない。
ぼーっとする音無と、その周りでオロオロとする光の姿を風丸は見つける。
「(あいつまたたらし込んでるな、、、、)おい、光!暇ならディフェンスの練習に参加してくれよ。」
「っ一郎太!わかった軽く運動したら参加する。」
助かった。そう思い光は感謝の眼差しで風丸に返事をし、音無の元から離れストレッチを始める。風丸はこうやって意外と細かいことに気が付き気を配るのが上手い男であった。
「あーんもう少し話したかったのにな。」
「こらこら、白峰さんを困らせてはダメよ?」
「だってぇ、あんな近くで話すことなんて中々無いんですよ?」
「ふふ、何言ってるの。これから同じ部活で一緒に頑張っていくってさっき貴方も言ってたじゃない。」
「!!そーだった。やったー!!これから毎日白峰先輩とお話できるんだ!」
「ま、毎日かどうかは分からないけど、、、。」
落ち込んだかと思えば急にテンションがあがる、そんな新しくできた1個下の後輩に秋は苦笑いを浮かべる。
ふと前へ向けた秋の視線の先には風丸とともに光がドリブルの練習をしていた。サッカーを始めたばかりと言っていたのに彼女は既に舌を巻くほどの技術で相手を翻弄している。
秋は今はもうやっていないが、サッカーはプレイヤー側だった過去がある。そんな秋の目には彼女はサッカーの才能に溢れているように感じた。
天才って一言で言うのも失礼かもしれないけど、やっぱりこういう人のことを指すのかもしれないわね。
男子に混じって楽しそうにプレイをする光の姿は秋の目に一際眩しく少しだけ羨ましく見えたのだった。
「ひかりひかりひかりーーー!」
「どわっ、守突っ込んでくるな危ないだろ!」
「光お前どわって、、、。」
風丸と給水しながら話していると円堂が突っ込んできた。完全に不意をつかれた光は情けない声を出す。
「染岡の必殺技いいとこまでいってんだ!あともう一息なんだよ。少し見てやってくれないか?」
「あのなぁ、さっきも言ったけど私別にサッカーの達人とかじゃないからな?しょしんしゃ!なんだけど?」
「そんなこと言わずにさ!さっきだって染岡にアドバイスしたって聞いたんだぞ、見てやってくれよ。」
「はぁ〜〜、はいはい行きますよ。」
光はボトルを置き、円堂に着いていく。ぽつんと取り残された風丸は相変わらず円堂に甘い光に呆れた笑みを浮かべた。
「俺もあいつらに負けてられないな。」
「で、見せてくれるんだろ?」
「おう、白峰。あと一歩のとこまで来てる気がすんだよ。おーい、円堂いくぞーー!」
ゴール前にいる円堂に合図を送り染岡は蹴りの構えをする。勢いをつけて蹴られたボールは青白いオーラのようなものを纏い円堂の手へと吸い込まれていった。
確かに強烈なシュートではあるが必殺技と言われたらまだ未完成であるだろう。
「っどうだ?!あと一歩、だろう?!」
「まぁ確かに惜しいとこまでは来てるな。あとは何が足りないんだ、、、、、、ん?」
ふと光が河川敷の上を見上げるとそこにいる人物に目が引き留められる。
そこにいたのは豪炎寺だった。制服のまま豪炎寺は光達が練習している様子を眺めていたのだ。
豪炎寺を見た光は彼の必殺技、どうやらファイアトルネードというらしいがそれを思い出す。そして、豪炎寺の信頼に応えるためにゴッドハンドをだした円堂のことも。
彼らにあって、今の染岡にないものはなんだ。何が違うんだ。
「、、、染岡、お前もう一回やってみろ。」
「わかった。行くぞっ円堂!」
やはりまた、円堂に止められてしまう。しかし染岡の動きを見た時光は気づいた。どこか既視感のある足の使い方、力の入れ方だったのだ。
「染岡、お前無意識のうちに豪炎寺を意識していないか?」
「、、、なんだと?」
光の発言は染岡をイラつかせた。染岡は睨みつけるように険しい顔をする。
「だから無意識に、だ。お前の中であの試合の豪炎寺のファイアトルネードが印象深いし必殺技のイメージがアレになるのもわかる。
だけど必殺技ってきっとお前だけの技なんだ。そのあと誰かに再現されようがオリジナルはお前になる。
昨日も言ったろ?『お前はお前のサッカーをやれ。私はそれが見たい』って。見せてよ染岡竜吾のサッカーを。」
「、、、っわかった。お前に俺のサッカー見せてやるぜ!!」
光の助言により染岡の空気が変わった。
「、、、、、、というイメージでやるといいんじゃないか?」
「なるほどな。確かにガムシャラに蹴るよりも上手くできそうだ。サンキュー白峰。やってみる。おーい円堂!!手伝ってくれー!」
昨日光と話してから染岡からはから光の印象が変わったのか、以前のツンツンとした態度が無くなっていた。光の話も素直に聞き入れ、円堂の元へと駆けて行く。
なんというか悪感情を引きづらないサッパリとした気持ちの良い奴だな。
そんな感想を光が抱いていると突然後ろから声がかかる。
「さっすが!白峰先輩!!サッカー部に入ったばかりなのにあーんなに的確なアドバイスができるなんて!!」
「わっ!びっくりした。、、、君は、帝国戦の時ベンチに座っていた子か。マネージャーなのか?」
「きゃーー!あの光先輩に覚えてもらえてただなんて!私、一年生の音無春奈って言います。あの時はまだマネージャーじゃなかったんですけどこの前の試合で雷門イレブンのファンになってしまったので入部しました!!」
「そ、そうか(元気な子だな、、、)知ってるらしいけど一応、私は白峰光だ。これからよろしくな。」
光は音無の勢いに押されながら、その手を取り握る。音無はどこか感激した様子で目を輝かせ握られた手を見つめる。
「この手、一生洗いません!」
「洗ってくれ頼む。」
どうしよう、この子出会ったことのないタイプの女の子だ。
女の子という生き物は総じて可愛いと光は認識している。自分にキャーキャー黄色い声をあげる感性だけはあまり理解が出来ないがそれでも可愛くあろうとする姿にそんな子達から慕われるのは悪くないな、なんて思ってたりもする。
ただ、面と向かって音無のような態度をとる子は初めてで、驚いたのだ。光は少しドギマギしながら、でもそんな感情を表に出さないようにいつも通り会話をした。
「、、君もあの試合を見てサッカーに惹かれたんだな。私と一緒だ。」
「えっ白峰先輩もですか?」
「まぁな、守、、キャプテンの円堂と豪炎寺の必殺技を見てあいつらの世界に引きずり込まれた気がするんだ。」
「、、、、、じゃあこれからはその世界で全力でサッカー楽しめますね!!私達と一緒に!」
音無は話す光の顔を見て、なんて幸せそうな顔をするんだろうと思った。元から透明感のあるキラキラした顔立ちをしているとは思っていた。情報収集のためも兼ねて光のファンクラブに入っていた音無は光を見る機会は多い。そんな光が今までで一番キラキラと輝いているように見えた。
音無は思わず手元のカメラで光の横顔をとる。視線の先には円堂がいてそれを眩しそうに、まるで羨望の眼差しで眺めているその姿はその絹のような白髪が緩やかな風になびいて乱反射しまるで1つの絵画のようだった。
「あっ、ごめんなさいつい、、、、。」
「いいカメラ使ってるね。いーよじゃんじゃん私たちのカッコいい姿撮ってよ。いつか思い出を振り返る時に音無ちゃんの撮った写真が沢山あれば便利だろうしね。」
そういってニカッと笑う光にさらに音無は見蕩れる。今までこちらが押されるほどテンション高く話していた音無が急に静かになったことに光は困惑する。
え、また何か怖がらせちゃったか?どうしよう、私意外と後輩の相手苦手なのかもしれない。
ぼーっとする音無と、その周りでオロオロとする光の姿を風丸は見つける。
「(あいつまたたらし込んでるな、、、、)おい、光!暇ならディフェンスの練習に参加してくれよ。」
「っ一郎太!わかった軽く運動したら参加する。」
助かった。そう思い光は感謝の眼差しで風丸に返事をし、音無の元から離れストレッチを始める。風丸はこうやって意外と細かいことに気が付き気を配るのが上手い男であった。
「あーんもう少し話したかったのにな。」
「こらこら、白峰さんを困らせてはダメよ?」
「だってぇ、あんな近くで話すことなんて中々無いんですよ?」
「ふふ、何言ってるの。これから同じ部活で一緒に頑張っていくってさっき貴方も言ってたじゃない。」
「!!そーだった。やったー!!これから毎日白峰先輩とお話できるんだ!」
「ま、毎日かどうかは分からないけど、、、。」
落ち込んだかと思えば急にテンションがあがる、そんな新しくできた1個下の後輩に秋は苦笑いを浮かべる。
ふと前へ向けた秋の視線の先には風丸とともに光がドリブルの練習をしていた。サッカーを始めたばかりと言っていたのに彼女は既に舌を巻くほどの技術で相手を翻弄している。
秋は今はもうやっていないが、サッカーはプレイヤー側だった過去がある。そんな秋の目には彼女はサッカーの才能に溢れているように感じた。
天才って一言で言うのも失礼かもしれないけど、やっぱりこういう人のことを指すのかもしれないわね。
男子に混じって楽しそうにプレイをする光の姿は秋の目に一際眩しく少しだけ羨ましく見えたのだった。
「ひかりひかりひかりーーー!」
「どわっ、守突っ込んでくるな危ないだろ!」
「光お前どわって、、、。」
風丸と給水しながら話していると円堂が突っ込んできた。完全に不意をつかれた光は情けない声を出す。
「染岡の必殺技いいとこまでいってんだ!あともう一息なんだよ。少し見てやってくれないか?」
「あのなぁ、さっきも言ったけど私別にサッカーの達人とかじゃないからな?しょしんしゃ!なんだけど?」
「そんなこと言わずにさ!さっきだって染岡にアドバイスしたって聞いたんだぞ、見てやってくれよ。」
「はぁ〜〜、はいはい行きますよ。」
光はボトルを置き、円堂に着いていく。ぽつんと取り残された風丸は相変わらず円堂に甘い光に呆れた笑みを浮かべた。
「俺もあいつらに負けてられないな。」
「で、見せてくれるんだろ?」
「おう、白峰。あと一歩のとこまで来てる気がすんだよ。おーい、円堂いくぞーー!」
ゴール前にいる円堂に合図を送り染岡は蹴りの構えをする。勢いをつけて蹴られたボールは青白いオーラのようなものを纏い円堂の手へと吸い込まれていった。
確かに強烈なシュートではあるが必殺技と言われたらまだ未完成であるだろう。
「っどうだ?!あと一歩、だろう?!」
「まぁ確かに惜しいとこまでは来てるな。あとは何が足りないんだ、、、、、、ん?」
ふと光が河川敷の上を見上げるとそこにいる人物に目が引き留められる。
そこにいたのは豪炎寺だった。制服のまま豪炎寺は光達が練習している様子を眺めていたのだ。
豪炎寺を見た光は彼の必殺技、どうやらファイアトルネードというらしいがそれを思い出す。そして、豪炎寺の信頼に応えるためにゴッドハンドをだした円堂のことも。
彼らにあって、今の染岡にないものはなんだ。何が違うんだ。
「、、、染岡、お前もう一回やってみろ。」
「わかった。行くぞっ円堂!」
やはりまた、円堂に止められてしまう。しかし染岡の動きを見た時光は気づいた。どこか既視感のある足の使い方、力の入れ方だったのだ。
「染岡、お前無意識のうちに豪炎寺を意識していないか?」
「、、、なんだと?」
光の発言は染岡をイラつかせた。染岡は睨みつけるように険しい顔をする。
「だから無意識に、だ。お前の中であの試合の豪炎寺のファイアトルネードが印象深いし必殺技のイメージがアレになるのもわかる。
だけど必殺技ってきっとお前だけの技なんだ。そのあと誰かに再現されようがオリジナルはお前になる。
昨日も言ったろ?『お前はお前のサッカーをやれ。私はそれが見たい』って。見せてよ染岡竜吾のサッカーを。」
「、、、っわかった。お前に俺のサッカー見せてやるぜ!!」
光の助言により染岡の空気が変わった。
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