🎮チュートリアル🎮
୨୧ name change ୨୧
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カタカタカタカタ……。
ゲーム実況者のヒラは撮ったばかりの動画を休みなく編集していた。
動画を編集するという行為は簡単そうに聞こえて難しい。特に今回の動画はいつもより集中力が必要だった。いらないシーンをカットするのは勿論、一緒に動画を撮った仲間のキヨの節度を知らない下ネタにピー音を入れたりと、本来ならば必要の無いこともしなければならなかったからだ。
ここはヒラの所属するゲーム実況者のグループ「最終兵器俺達」、略して最俺の皆が動画を撮ったり編集したりするために使われる最俺ハウス。ヒラはこの最俺の皆がいるわちゃわちゃとした空間で動画編集を行うのが好きだった。
なんというか、最俺メンバーがいると心が落ち着く……。ヒラにとって最俺メンバーはかかせない、かけがえのないものだった。
午後2時を過ぎた頃、ヒラの動画編集が波に乗ってきた頃、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
他のメンバーのキヨ、フジ、こーすけ、はそれぞれ自分達のことを一生懸命やっていたから邪魔しては悪いと、心の優しいヒラは編集を一度やめ、玄関へ向かうことにした。
さっきも説明した通り、ここは自宅ではない故、客人が来ることは滅多にない。(どうせ、次の実写動画のためにAmazonで買ったものが届いたのだろう)とヒラは荷物を受けとるための印鑑を手に取り、玄関へ小走りで向かった。
念のため、玄関扉についている小さな覗き穴を覗いてみることにした。ちょっとした防犯対策だ。
覗き穴を覗いたヒラは息を呑んだ。
(どういうこと?)
ヒラは印鑑をその場に置いてギィーという重い音を鳴らして扉をほんの少しだけ開く。
そこにいたのは宅急便屋さんではなかった。
「あ、あの……」
扉の先にいた主が口を開く。ヒラは足が震えた。
恐怖。ただそれだけの感情がヒラを支配していた。
バタン!と扉を閉めたヒラはリビングへと走った。そして一番暇そうにしていたキヨに
「キヨ……助けて…知らない女の子が玄関にいるよ…」
と告げた。
ヒラは玄関にいた中高生くらいの女の子をここの住所を特定した自分達の誰かの視聴者と判断した。視聴者に住所を特定される恐怖というものは物事を発信する側になってみないと分からないものである。
必死に助けを求めたヒラを「あー、はいはいはい」といつものテンションで流したキヨはソファーから立ち上がった。
「安心しろよ、ラーヒー。俺の家政婦が来ただけだから」
「「「え?」」」
ゲーム実況者のヒラは撮ったばかりの動画を休みなく編集していた。
動画を編集するという行為は簡単そうに聞こえて難しい。特に今回の動画はいつもより集中力が必要だった。いらないシーンをカットするのは勿論、一緒に動画を撮った仲間のキヨの節度を知らない下ネタにピー音を入れたりと、本来ならば必要の無いこともしなければならなかったからだ。
ここはヒラの所属するゲーム実況者のグループ「最終兵器俺達」、略して最俺の皆が動画を撮ったり編集したりするために使われる最俺ハウス。ヒラはこの最俺の皆がいるわちゃわちゃとした空間で動画編集を行うのが好きだった。
なんというか、最俺メンバーがいると心が落ち着く……。ヒラにとって最俺メンバーはかかせない、かけがえのないものだった。
午後2時を過ぎた頃、ヒラの動画編集が波に乗ってきた頃、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
他のメンバーのキヨ、フジ、こーすけ、はそれぞれ自分達のことを一生懸命やっていたから邪魔しては悪いと、心の優しいヒラは編集を一度やめ、玄関へ向かうことにした。
さっきも説明した通り、ここは自宅ではない故、客人が来ることは滅多にない。(どうせ、次の実写動画のためにAmazonで買ったものが届いたのだろう)とヒラは荷物を受けとるための印鑑を手に取り、玄関へ小走りで向かった。
念のため、玄関扉についている小さな覗き穴を覗いてみることにした。ちょっとした防犯対策だ。
覗き穴を覗いたヒラは息を呑んだ。
(どういうこと?)
ヒラは印鑑をその場に置いてギィーという重い音を鳴らして扉をほんの少しだけ開く。
そこにいたのは宅急便屋さんではなかった。
「あ、あの……」
扉の先にいた主が口を開く。ヒラは足が震えた。
恐怖。ただそれだけの感情がヒラを支配していた。
バタン!と扉を閉めたヒラはリビングへと走った。そして一番暇そうにしていたキヨに
「キヨ……助けて…知らない女の子が玄関にいるよ…」
と告げた。
ヒラは玄関にいた中高生くらいの女の子をここの住所を特定した自分達の誰かの視聴者と判断した。視聴者に住所を特定される恐怖というものは物事を発信する側になってみないと分からないものである。
必死に助けを求めたヒラを「あー、はいはいはい」といつものテンションで流したキヨはソファーから立ち上がった。
「安心しろよ、ラーヒー。俺の家政婦が来ただけだから」
「「「え?」」」
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