🌸『子供の巻』
藤姫の部屋から天真の笑い声がする。
なにが起こったかというと──。
あかねが藤姫と協力して友雅と頼久に、十二単を着させたのだ。
「きゃ~! 友雅さん、頼久さん、かわいい~~!」
「うん、うん!」
あかねは二人のかわいさに、声を上げて言った。詩紋も大きく頷く。
天真の方は、とうとう笑いを堪えられなくなり畳を叩き、足をジタバタさせ、畳を転がりながら腹を抱えて大笑いした。
その場にいた鷹通と永泉は笑いを堪え、藤姫は扇で口を隠して、くすくすと笑う。
十二単を着させられた当人たちは、友雅は相変わらず楽しんでいるようだ。
頼久は恥ずかしくはあるが、あかねの頼みだから断れなかった。
おかげでその日は、土御門殿に笑いが絶えることはなかった。
二日は過ぎ図鑑通り効果が切れ、二人は元の姿に戻った。
それ以降、二人に会う度に天真はあの時の十二単姿を思い出し、笑ったのだった。
なにが起こったかというと──。
あかねが藤姫と協力して友雅と頼久に、十二単を着させたのだ。
「きゃ~! 友雅さん、頼久さん、かわいい~~!」
「うん、うん!」
あかねは二人のかわいさに、声を上げて言った。詩紋も大きく頷く。
天真の方は、とうとう笑いを堪えられなくなり畳を叩き、足をジタバタさせ、畳を転がりながら腹を抱えて大笑いした。
その場にいた鷹通と永泉は笑いを堪え、藤姫は扇で口を隠して、くすくすと笑う。
十二単を着させられた当人たちは、友雅は相変わらず楽しんでいるようだ。
頼久は恥ずかしくはあるが、あかねの頼みだから断れなかった。
おかげでその日は、土御門殿に笑いが絶えることはなかった。
二日は過ぎ図鑑通り効果が切れ、二人は元の姿に戻った。
それ以降、二人に会う度に天真はあの時の十二単姿を思い出し、笑ったのだった。
──終わり。