🌸『子供の巻』
「昨日、イノリ君とあかねちゃんが採ってきたやつだよ」
具の茸を見てイノリがあることに気づいた。
「う~ん。確か、この茸って……」
「どうした、イノリ?」
「おい。この屋敷に植物図鑑あるか?」
「藤姫ちゃんに聞いてくるよ」
詩紋は藤姫の部屋に向かった。
十分 して、図鑑を持って詩紋が戻ってくる。
「図鑑借りてきたよ」
詩紋はイノリに図鑑を渡す。ペラペラと図鑑を捲っていく。
「あった!」
あるページで止まる。
「あっ、この茸、味噌汁に入ってる……」
詩紋が図鑑の絵と具の茸を、交互に見比べる。
そうイノリは茸に見覚えがあり、調べていたのだ。
「えー、なになに。茸の名前は『子供茸 。──子供茸には、ある特殊な作用がある、作用とは大人から子供にしてしまうことができる。子供が子供茸を食べても作用が働くことはない。二日も経てば効果も切れ、本来の姿に戻れる』」
「では、詩紋殿が子供茸を食べても、子供にならなかったのは……」
永泉の言葉にあかねたちの視線は詩紋の方を見て、詩紋は自分に指を指して首を傾げる。
「詩紋が、まだ子供だったってことだな」
イノリの言葉に、詩紋は肩を落としショックを受ける。
「でもよかった。二日経てば元に戻れて」
「そうだな。でもなんで、そんな茸が入っていたんだ? 詩紋」
具の茸を見てイノリがあることに気づいた。
「う~ん。確か、この茸って……」
「どうした、イノリ?」
「おい。この屋敷に植物図鑑あるか?」
「藤姫ちゃんに聞いてくるよ」
詩紋は藤姫の部屋に向かった。
「図鑑借りてきたよ」
詩紋はイノリに図鑑を渡す。ペラペラと図鑑を捲っていく。
「あった!」
あるページで止まる。
「あっ、この茸、味噌汁に入ってる……」
詩紋が図鑑の絵と具の茸を、交互に見比べる。
そうイノリは茸に見覚えがあり、調べていたのだ。
「えー、なになに。茸の名前は『
「では、詩紋殿が子供茸を食べても、子供にならなかったのは……」
永泉の言葉にあかねたちの視線は詩紋の方を見て、詩紋は自分に指を指して首を傾げる。
「詩紋が、まだ子供だったってことだな」
イノリの言葉に、詩紋は肩を落としショックを受ける。
「でもよかった。二日経てば元に戻れて」
「そうだな。でもなんで、そんな茸が入っていたんだ? 詩紋」