夢見る力

 が、かわいい主のため、沈黙を守った。

🍁

「よーし。いっくぞっ!!」
 珠紀は早速、自分の背より少し高い崖で家から持ってきた竹箒に跨がり──。
「そりゃっ」
 ヒナを地面に置き、崖から飛んだ。
 ひゅ~~っ、どーんっ。
「あいたあ」
 当然。飛べるはずもなく、そのまま地面に落下した。
 軽く、頭を打つ。
 それでも、珠紀はめげなかった。
「なんのっ。まだまだっ」
 ぐっと小さい手で拳を作り、気合いを入れた。
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