夢見る力
日が落ち始めたので、訓練を明日にして、珠紀は家に帰って来ていた。
小さな傷だらけの珠紀の顔を見てびっくりした美鶴に、傷の手当てをしてもらった。
晩の食事を済ませ、お風呂に入った後、珠紀はヒナを見てあることに気づいた。
「あれ? とりしゃん、けがしてたんだ」
今まで気がつかなかったが、ヒナの左の翼に傷があった。
「ごめんね。きづかなくて。いま、てあてしてあげるねっ」
珠紀は急いで台所から、十字架が書かれた古めかしい木箱の救急箱を取ってきて、ヒナの手当てをした。
「はい。これで、だいじょうぶだよ!」
手当て終えたヒナを籠で作ったベッドに置き、あくびをかく。
「ふわあ~。ねむいから、もうねよ。じゃあ、とりしゃん、おやすみなさい……」
布団に入った珠紀はすぐに寝息を立てて、眠りについた。
『玉依姫。玉依姫』
誰かが自分を起こす声が聞こえる。
「ん……。なあに……?」
眠たい目をこすりながら、珠紀は目を覚ました。
身体を起こす珠紀の目の前に、信じられないものがいた。
眼前のものは、孔雀の様な身体は金色に輝き、その翼は七色に光り輝いた巨大な鳥が窓の外にいた。
「とりしゃん」
姿はまったく違うのに珠紀には、それがヒナだということがわかった。傷は完全に完治している。
小さな傷だらけの珠紀の顔を見てびっくりした美鶴に、傷の手当てをしてもらった。
晩の食事を済ませ、お風呂に入った後、珠紀はヒナを見てあることに気づいた。
「あれ? とりしゃん、けがしてたんだ」
今まで気がつかなかったが、ヒナの左の翼に傷があった。
「ごめんね。きづかなくて。いま、てあてしてあげるねっ」
珠紀は急いで台所から、十字架が書かれた古めかしい木箱の救急箱を取ってきて、ヒナの手当てをした。
「はい。これで、だいじょうぶだよ!」
手当て終えたヒナを籠で作ったベッドに置き、あくびをかく。
「ふわあ~。ねむいから、もうねよ。じゃあ、とりしゃん、おやすみなさい……」
布団に入った珠紀はすぐに寝息を立てて、眠りについた。
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『玉依姫。玉依姫』
誰かが自分を起こす声が聞こえる。
「ん……。なあに……?」
眠たい目をこすりながら、珠紀は目を覚ました。
身体を起こす珠紀の目の前に、信じられないものがいた。
眼前のものは、孔雀の様な身体は金色に輝き、その翼は七色に光り輝いた巨大な鳥が窓の外にいた。
「とりしゃん」
姿はまったく違うのに珠紀には、それがヒナだということがわかった。傷は完全に完治している。