夢見る力

 四番手に名乗りを上げたのは卓。笑顔を浮かべ、前に出る。
「あとりくん、すみませんがここにたってください」
 真弘はヒナを手に乗せ、卓に言われるまま木の前に立たされる。
ひとちゅ、げんしゅつ!」
「……え?」
 訳のわからない真弘の足下が光り、魔方陣が現れ、地面から勢いよく水柱が現れ爆発した。
 ば──────────ん!
 ほかの者は唖然とそれを見る。
 煙が晴れるとそこには、全身煤だらけの真弘が立っていた。
 卓は爆発の勢いを利用して真弘の身体を、天高く上げようとしたいようだったが、失敗だったらしい。
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