夢見る力

受け取る。
「──ふゆう!」
 慎司が凛とした声で言葉を発すると、ヒナの身体が慎司の手から二センチだけ、ふわりと浮き上がる。
「──ちょうやく!」
 言葉を発すると、一センチだけヒナが浮くのだが、それだけだった。
「ちょうやく! えいやっ!」
 もう二センチ浮くがそれだけで、慎司はがんばるがあまり変わらなかった。
 結局、合計五センチしか浮かなかった。
「な、なかなか、てごわいですねえ」
((((((だから、五センチしかういてないしっ!))))))
 やりきった感の慎司に、六人が脳内で真弘の時と同じツッコミをする。
「では、つぎはわたしが」
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