夢見る力
遼も呆れた様子で、そんな言葉を吐く。
「そういうわりには、こうやってつきあってるじゃありませんか。しんぱいそうなかお、してますよ。くたにくん?」
「うっ……」
笑顔で卓に図星をつかれ、遼はなにも言い返せなかった。
「ところで、おおみしゃん。そろそろ、とめにはいらなくて、いいんでしゅか?」
拓磨が卓に顔を向けて、止めに入らないか聞く。
ほかの五人が拓磨の意見に賛同するように、こくこくと首を振る。
「あんな、けなげでいっしょうけんめいな、たまきさんをとめられます? いくらやっても、まほつかいになれないって、みなさんいえますか?」
「「「「「「……ですよねえ……」」」」」
笑顔でそう返す卓と健気に頑張る珠紀に、しばらくの沈黙の後 、五人はそう言うしかなかった。
それから、何時間がすぎ、日がとっぷりとすぎて夕方になる。
カー、カーと鴉も遠い空で鳴く。
「ぷはあ~っ」
疲れた珠紀は、ボロボロで地面に仰向けで大の字に寝転んだ。
そんな珠紀を心配してヒナが寄ってくる。
「だいじょうぶ」
ぽんっとヒナの頭に手を置いて、珠紀は安心させるように言う。
「きっと、もとのところに、かえしてあげるからね」
そう満面の笑顔で言う珠紀を、ヒナはじっと見つめていた。
「そういうわりには、こうやってつきあってるじゃありませんか。しんぱいそうなかお、してますよ。くたにくん?」
「うっ……」
笑顔で卓に図星をつかれ、遼はなにも言い返せなかった。
「ところで、おおみしゃん。そろそろ、とめにはいらなくて、いいんでしゅか?」
拓磨が卓に顔を向けて、止めに入らないか聞く。
ほかの五人が拓磨の意見に賛同するように、こくこくと首を振る。
「あんな、けなげでいっしょうけんめいな、たまきさんをとめられます? いくらやっても、まほつかいになれないって、みなさんいえますか?」
「「「「「「……ですよねえ……」」」」」
笑顔でそう返す卓と健気に頑張る珠紀に、しばらくの沈黙の
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それから、何時間がすぎ、日がとっぷりとすぎて夕方になる。
カー、カーと鴉も遠い空で鳴く。
「ぷはあ~っ」
疲れた珠紀は、ボロボロで地面に仰向けで大の字に寝転んだ。
そんな珠紀を心配してヒナが寄ってくる。
「だいじょうぶ」
ぽんっとヒナの頭に手を置いて、珠紀は安心させるように言う。
「きっと、もとのところに、かえしてあげるからね」
そう満面の笑顔で言う珠紀を、ヒナはじっと見つめていた。